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映画 #3 「007 / NO TIME TO DIE」

ダニエル・クレイグ版007最後の作品。これまで007シリーズにあまり興味がなかったものの、予告を見ていて興味がわいた&PrimeMovieでタイミングよく過去作の配信があったため、予習の上初めて007を劇場で見てきた。

全体として過去作からそうだが直接的な表現ではなく、ウィットな言い回しが個人的に好きな作品。今作だと、ボンドがサイクロプス(ダリ・ベンサラ)を倒したシーンでQ(ベン・ウィショー)に対して言った「時計を見せたら”ぶっ飛んだよ”」だったり、最後マドレーヌ(レア・セドゥ)がボンドに「青い目なのよ」、それに対してボンドが「知ってるさ」というセリフだったり。

またストーリーだけでなく、劇中登場するアストンマーチンやランドローバー、トライアンフのバイク、トム・フォードのスーツにサングラスなども登場人物たちのかっこよさを引き立てているなと感じた(ただの車好き)。個人的にはボンドが乗るDB5と、サフィン陣営が乗っていたDEFENDERが好きだったりする。

ボンドガールのいない作品/女性エージェントの登場

ダニエル・クレイグ版より前の007を見てないが少なくともダニエル・クレイグ版の中では初めてボンドガールのいない作品だった(マドレーヌは前作のボンドガールなので)ことは印象深かった。

またパロマ(アナ・デ・アルマス)、ノーミ(ラシャーナ・リンチ)という女性エージェントが登場したことも面白かった。(性格にはマネーペニーが過去作で一時ボンドと仕事を共にしていたが。)

パロマはキューバのエージェントで、予告編だと凄腕のエージェント、という印象が強かった。が、実際に見てみると予告編の印象と違いお茶目な一面もありつつ(緊張してカクテル一気飲みするシーンとか)、エージェントとしての実力は高いというギャップが印象的なキャラクターだった。

ノーミについてはボンドがMI6を去った後の後任007として登場するキャラクター。ボンドに対しては「先輩」と口では言いながらも態度では明らかに生意気な雰囲気が当初はあったが、物語中盤でMに対して「彼(ボンド)を007に」と提言していて、実際の仕事ぶりを見て素直にボンドの評価をしているところは誠実さが感じ取れてよかった。

タイトルとエンディングの意味

本作のタイトルである「NO TIME TO DIE」と、エンディングで出てきた「James Bond will return」というメッセージは、個人的には見ている視聴者に向けたものなんじゃないかなと感じた。ストーリーとしても、作品としても、ダニエル・クレイグのジェームズ・ボンドは今作で幕を閉じるが、「ジェームズ・ボンド」というキャラクター自身はまだこれからも続くよ、という。


作品タイトルと同名のビリー・アイリッシュの曲もとても良かった。

最終更新:2021/10/03

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