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【チャレンジ】島の魅力を発掘⁉篠島をフィールドワーク!

お天気にも恵まれ、最高のアドベンチャー日和。むしろ、少し暑いぐらいかな?

本日の活動は、篠島を舞台に行いました。日間賀島と違って、観光地として整備されていない、まさに漁港の島。実際に、篠島に行ったことのある子はほとんどいませんでした。

朝、集合した子どもたち。いい感じにテンションが高めです。

「おはよう!みんな!今日は篠島での活動だね!今日は電車とフェリーを使って篠島まで行くけど、りょうた先生は、みんなの切符を回収もしないし、なくさないでねって声もかけないよ。むしろ切符をなくしたときに、どうしたらいいかを考えている横でニコニコしているタイプかな~。だってその方がみんな考えるでしょ?そんな風に、自分が必要だと思ったことは自分で取り組んでいってね~」

そんな風にニッコリ笑いながらのスタートです。(マスクで表情は見えませんが~笑)

こうやって、一つ一つ小さな声掛けを積み重ねることで、何かトラブルが起きた時に、『他人のせい』にせずに『自分たちで』考えられるように、少しずつ少しずつ環境づくりを行っていければと考えています。

電車に揺られ、フェリーに乗って、いよいよ篠島に出発です!

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大半が日間賀島で降りるため、篠島まで行く乗船客はわずか。そして、島に降りてからも、観光客向けのお店が一切無い感じ。この素のまま島の雰囲気がなんとも素敵♪

まずは島の雰囲気に慣れるためにも、浜辺に移動し、浜時間をゆるやかに。基本的に、のあそびの活動には、キッチリとしたタイムスケジュールは存在しません。全体に向かうテーマはありますが、その時々の子どもたちの様子や状況をもとに、子どもたちに問いかけながら進めていきます。

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思い思いに自由な時間を過ごしていましたね~

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そのままお昼ご飯を食べ、いよいよ午後の活動スタートです!

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今回のテーマは、「篠島の魅力を発掘しPRしよう」です。子どもたちに、題材として伝えたのは、「星野リゾート」のお話。星野リゾートがホテルづくりを行うときに大切にしていることは、現地にある良さを活かすこと。無い物を他所から持ってくるのではなく、その土地にある魅力を見つけ出し、活かすことで魅力的な観光地づくりを行っているという考え方を伝えました。

便利なものが無いからこそ、そこにある魅力を見つけられるといいかもね~と伝えてみたところ、うんうんと頷いている子、ぽか~んとしている子。様々な反応が。この反応の違いもまた面白い。


最初は島の道を把握する意味も含めて、全員でフィールドワークへ出発です。島の反対側にある、「清正の枕石」という場所を目指していきました。ここは、名古屋城の城壁用の石垣を運んだ場所。今でも当時のノミの跡が残っていることで有名です。

向かってみれば、かなりの岩場に子どもたちも大盛り上がりでした。波が強いので、細心の注意を払いながらですが、岩場の波の音、潮風の強さと、自然の力強さをめいいっぱいに感じる時間となりました。

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そして、その後は、お待ちかねの魅力発掘タイムです。1時間程度の短い時間となりましたが、小グループに分かれて、島の魅力を探しに出かけました。「どうする?何が良さそう?」と、子ども同士で相談しながらの取り組みです。子どもたちのモチベーションが思ったよりもかなり高く、みんな前向きに取り組んでいきました。

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正直、難易度が高く、モチベーションが半々ぐらいに分かれることも予想していたのですが、思わぬ熱の広がりに僕もちょっと驚き。何がそうさせたんだろう?とその様子を見ながらじ~っと観察していました。

そこで気づいたのは、子どもたちの中に、やらされ感が一切なかったことです。自分から取り組んでいて、活動がかなり自分事になっていました。

では、その要因はなんでしょうか?僕は大きく2つかなと考えています。

1つ目は、与えられるものが少なかったこと。これは、プログラムだけでなく、島全体の環境もかなり良い方向に影響していました。集合の段階から、「篠島は観光向けに整備された島じゃないから、楽しませるものは何もないよ~」と伝え、子どもたち自身も、その前提で活動を始めていたことが大きな要因かと思います。

勿論、活動プログラム自体も、意図して自分たちで考えていくようには、工夫していますが、今回は、篠島のもつ、素のままの島という要素がプラスに働きました。

2つ目は、子ども自身の手に任されたこと。朝から、基本すべての進行を子どもたちに問いかけながら進めていきました。その上で、少人数でバディ制度を組みながら、自分たちで小集団を作り上げていく仕組みを取り入れました。そのため、フィールドワークの際も、自分たちが作り上げる活動として、捉えやすかったのではないかと思います。

あるグループが、フィールドワークを行っていた際に、僕の役割について、「りょうた先生は、サポート役ね~」と声をかけてきたことが印象的でした。

あくまで、主体は子どもたちで、僕はサポートの立ち位置。良いですね~。とっても素敵な考え方だと思います。

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島の人に、インタビューを行い、実際に魅力を聞いていたグループもいくつかあり、かなり面白い内容になりました!

出てきたPRキャッチコピーはこちら!

・見てみよう松島の素晴らしさ

・歴史あふれた日本の離島、笑顔はたくさん、少し歩けばそこは海、そんな漁師の町、ここは篠島

・ホテルがある!

・やさしい島の人

・海と山がきれいな島

・夕日がとてもきれいで歴史もある島

各グループがそれぞれ発表してくれました~


帰る直前に、こんな一コマが。

フェリー乗り場近くの島の駅で、持ってきたお小遣いを使って、お土産を買おうとしていたのですが、なんと早々とお店が閉まっていました。

楽しみにしたいた子も多くショックを隠し切れない様子。でも、不思議と誰からも、誰かを責めるような声は一切聞こえてきませんでした。「ショックー!!」とは言うものの、、、なんと最後には「まあ、観光向けの島じゃないし、それも良さだよね~」と話している子どもたち。

こういう心のあったかさを感じられたのは、個人的にすごく嬉しかったです。こんな場面だけでも、島の豊かさを子どもたちが感じてくれた証拠かな~なんて感じてしまいます。

無いものを責めるより、今あるものを見つけよう

篠島での活動には、まさにそんなテーマが隠されていたのかなと感じる時間でした。

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追記:帰ってきた河和港の売店が開いており、みんなそこでお土産を買うことができました。ほとんど日間賀島のお土産ですが、家族へのお土産を買いたいという心配りと、地域の産業への貢献という点から考えて、まあ良いでしょう(笑)


来月は、佐久島での活動となります!お楽しみに~

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