子どもの心とコーチング~子どもたちから挑戦する機会を奪いたくないと思った理由~
こんにちは!EDUCAMPの曽雌です。
少しずつ暖かくなってきましたね。春の訪れを感じます。
春といえば、子どものころ今でも忘れられない失敗があります。
小学生2年生ぐらいの話です。学校からの帰り道、カマキリの卵を見つけました。子どもながらに興奮したことを覚えています。すぐさま手に取り、家に持ち帰りました。
当時、僕は大事なものを自分の勉強机の引き出しにしまう習性があったんですね。当然そこにいれます。そして、悲しいことに、子どもはすぐに忘れてしまうんです。
やがて、春になりました。そうです。大変なことになりました。
それはそれは怒られました。無表情で掃除機をもちだす母親を見て、ああ二度としない、と心に強く思いました。
人生で大切なことを学んだ瞬間です。
小さいお子さんがいるご家庭は、ぜひ気を付けてくださいね(笑)
えっへん。
さて、ここからが本題です。
僕は今、名古屋で子どもたちに様々な野外体験や冒険体験を実施しています。
その根底にあるのは、子どもたちには自分で考える力をつけてほしい。自分で決めていく力をつけてほしいという気持ちです。
つい先日、コーチングの勉強会の中で、自分の中にある情熱についての話を聴きました。
その話を聴きながら、僕の情熱の原体験ってどこだろう?とふと考えてみたんです。
そこで思い出した体験がありました。
小学校5年生のころの出来ことです。
夏休みの宿題で木工工作の宿題がでたんです。
自由にテーマを決めて、木工工作として一つの作品を作るという宿題です。
僕は、犬を作ることに決めました。
ノコギリで木を切って、釘で、頭と足をつけて、、、
お世辞にも犬には見えなかったです。
それを見た父親が言いました。
「なんだそれは。貸してみろ。」
そう言って僕の作った犬とノコギリを手に取りました。
そこからどんどん作業を進めていきます。
丁寧に木を切り、白い絵の具で色を塗り、それはそれは立派な犬ができました。
「これでいいだろう。それをもっていけ」
このときに僕が感じたのは、言葉にできない悔しさでした。
勿論自分の力ではこんなに立派な犬を作れないことは分かっていました。
それでも心の中でこう思ったんです。
これは僕の作品じゃない・・・
その犬を見れば見るほど、どんどん悔しくて、惨めな気持ちになっていったんです。
子どものころの僕が大事にしたかったのは、出来栄えよりも、自分の力で創り上げたという満足感だったんだろうと思います。
だからこそ、上手く作れなくてモヤモヤしていた気持ちもあったけど、その気持ちすら僕の中では大切な気持ちだったんだと思います。
ある意味でこれが僕の情熱の源なのかもしれません。
自分の力で創り上げたい。
だからこそ今、何かに縛られながら自分の力を発揮したいのにできない子や、発揮しようと思えなくなっている子どもたちのためにできることは何かを考え続けているんだと思います。
見せかけだけの成功体験ではなく、本当の意味で自分の力で考える体験、自分たちで創り上げていく体験を生み出していきたいと思っています。当然そこに上手くいかないこともしっかり存在します。
だからこそ、野外教育や冒険教育をしているのかもしれません。
子どもたちから、大人が挑戦する機会を奪わないために。
失敗も成功も、子どもたち自身のもの。
そんな場を作っていきたいですね。
今日はここまで!
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ありがとうございました~
曽雌
株式会社EDUCAMP
https://noasobikids.com/
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