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絵本紹介【どこからきたの?おべんとう】

  男の子が学校の遠足で、お弁当の袋を開けると、中にはおいしそうなお弁当と、「きょうのおべんとうのおかず」というおかあさんからの手紙が入っていた。男の子は手紙を読みながら、お弁当を食べていきます。

【文字数・・・多め】
【内容・・・・少し難しい、食育】

【コメント】
 お弁当の中のおかずが、どのようにして「お弁当の中」におさまるに至っのか、その過程を一から細かく、詳しく説明してくれる絵本です。

 「卵焼き」なら、ニワトリが養鶏場で卵を産んだところから、

 「おにぎり」なら、春の田植えや、秋の稲刈りから、

 「バナナ」なら、遠い南の国での収穫から、

 と、いうように、本当にその食べ物の初めのスタート地点から、輸送され、店頭に並び、料理されるまでを、小さな絵と短文をつなげて、わかりやすく描いてくれています。

 説明の字が少し小さく、絵も、パッと見るとゴチャゴチャして見えるかもしれませんが、一つ一つ丁寧に説明してあげれば、小さい子どもでも理解できると思います。

 読み聞かせで、初めから終わりまで一通り読むことは難しいかもしれませんが、全部一気に読まなくても、

「今日はポテトサラダのページを読んでみる?」

 と聞いて、少しずつ読んだり、子どもの好きな食材だけ読んであげても充分楽しめると思います。個人的には、小学生向けの絵本かな?と思ったのですが、今は少しずつ読み聞かせで、小学生になったら自分で読める、長く楽しめる作品だと思い、紹介させていただきました。

 用意された食事を食べる子どもが、目の前の食べ物がどのようにして、ここに並ぶに至ったのかを知ることは、とても大切なことだと思います。

 食材を作る人、料理をする人への感謝の気持ちを持つためには、自分が口にする食べ物が、そこに行きつくまでの道のりに思いを巡らせる必要があります。この絵本は、それを学ぶことのできる、すばらしい作品です。

 裏表紙の裏にあるおまけ「どこからきたの?このえほん」では、作者が絵を描くところから、この絵本が店頭に並ぶまでの、制作や輸送、出版についての説明もあり、将来の夢「絵本を作る人」の長女は、とても興味を持って見ていました。

 余談ですが、もう春ですね。うちでは、春になると、さや付きのそら豆やグリーンピースを産直市(農業が盛んな地域に住んでいます)で買ってきて、子ども達と一緒に皮むきをしています。

 長女は慎重に、次女はダイナミックに皮を剥き、性格出てるなぁ~と親ながらに見ています。皮を剥いたら、すぐに茹でで食べるのですが、お手伝いもでき、食べ物への関心も高まるので、オススメの春休みの過ごし方です。


このマガジン内では、私のオススメする絵本をたくさん紹介しています。                                                                             主に未就学児への読み聞かせや、一人読みの練習にピッタリの作品をピックアップしているつもりです。
 子どもに絵本を読んであげたいけど、選ぶ時間がない方、どんな絵本がいいか決めかねている方のお役に立てれば幸いです。
(一人読みの練習については、記事内の【文字数】や【内容】を参考にしてください。)

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