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ゲーム日記⑩『Gremlins, Inc.』#1

コロナ禍で人と会ってボドゲができねぇ。
そろそろ年末ってのもあってみんな実家帰り始めてる。

そんな感じにお困りのあなた。このゲームをやってみてはいかがでしょう。

どうも、東風東です。

今回は桃鉄的な友情破壊オンラインボドゲ『Gremlins, Inc.』の紹介です。

とは言ってもこのゲーム、説明することが多すぎてとんでもないので、第一回から第三回くらいまでで、どうにか一通りを説明しきろうと思います。
Wikiかよ。

ボドゲやカードゲーム未経験な方には至極わかりづらいゲームですが、ルールさえわかってしまえばめちゃくちゃ面白いので是非一度お手に取ってみていただければと思います。

また、3回分も見るのめんどくせえよ!って方は、割と頑張って編集した、ほとんどの基本ルールを解説しているプレイ動画をつくりましたので、以下の動画を一度見ていただけるとだーいぶわかるんじゃないかと思います。

ということで、今回はずっしり重い内容でやっていきますよ。

第十回 其の一
スチームパンク資本主義デジタルボードゲーム
Gremlins, inc.

さて、

とにもかくにも基本情報です。

開発はリトアニアでインディーゲーム制作をしているCharlie Oscar

クレジット的にチームでの制作ではあると思うんですが、調べた限りでは彼の名前がメインで出ていまして、クレジット上でも彼の名前がメインで扱われていたので暫定でこのような紹介です。

Steamでのデベロッパー表記はCharlie Oscar Lima Tango Interactive Entertainmentとなっています。
ちなみにパブリッシャーはThe Merchant Guild of Rund (Limited)です。

海外の会社調べたけど英語ばっかでわからん。すまねぇ……。

PC(Steam等にて販売)にて2015年10月22日アーリーアクセスを開始。
2016年5月11日よりフルリリース版が販売開始されました。

2020年11月現在、対応プラットフォームはPCのみ。対応OSはWindws, Mac, Linux......なんだこいつ?
僕は見たことないですがOSの一種らしいです。詳しくはggってください。

お値段はSteamにて¥1680と相場通りのお値段……と思うにはまだ早い。

このゲーム、インディーズかつオンラインのゲームとはいえボードゲーム。

おそらく、普通にこのゲームレベルの規模感のボドゲを買おうとしたらこの程度では買えないでしょう。
いくらプレイする人全員が買わないといけないとはいえ、一人で買ったとしてもオンライン部屋や、CPU戦など一人でも遊べる要素満載なわけで、だいぶ安いレベルの価格設定なんじゃないでしょうか。

とはいえ、やっぱり1500を超えるとちょっと手が出ない。そんなあなた。

このゲームけっこうセールしてますよ。えぇ。

ただ、この記事やっぱり遅いのは、僕が買ったサマセのタイミングに加え、先月に5周年記念アプデとセールが来ていまして、割とアツいタイミングだったんですね。

でも、大型セールで安売りしていたということは今年の年末年始あたりのセールも可能性がある……つまり、ねらい目ということ。

ぜひご購入のほどよろしくお願いします。面白いので。

ちなみにSteam評価は堂々の非常に好評。
圧倒的に好評なんて簡単に出る評価じゃないので正直この評価は相当高いです。前回のホロナがおかしいだけ。

それでは紹介に行きます。

①世界観とキャラクター

「こいついっつも同じこと書いてんな。」とか思ったでしょ。
俺も思ってるんです、そんなこと言わないでください。

このゲーム、ボドゲですのでストーリー等は一切ございません。
ですが、世界観がめちゃくちゃいいんです。

まず第一に、画像の通り色合いや美術である程度察せるレベルでゴリゴリのスチームパンク。

スチパンというよりは、だいぶクロックパンクの気が強いのですが、スチーム系のSEとかもあるので広義のスチームパンクでしょう。

「もうこれだけで買いです。」という人もいるでしょう。
わかりますよ、僕もそうですから。

なので、そういう人は今すぐ買いに行って。

そのうえでアートワークがすべて最高レベルというこの完成度。
キャラグラフィックももはや理想形です。

こちら、動画内で使っていました一場面なんですが、これ説明に使いやすいので何度か登場すると思います。

キャラは画像の通り12種の個性的なキャラクターで構成されており、#1から順に「エンジニア」「政治家」「経営者」「貧乏人」「ギャンブラー」「亡者」「銀行屋」「収集家」「秘密工作員」「商売人」「検事」「盗人」となっています。
真ん中に映ってるのはDLCのギャンブラーです。

けっこう皆、悪そうな顔してるでしょ?

そうです。このゲームめちゃくちゃ意地の悪いやつが勝つゲームなんです。

ま、多くのボドゲはそうなんですけれども。

このゲームの世界は言ってしまえば「グレムリンたちの資本主義社会」

キャラの中に政治家や経営者、銀行屋、検事などのカチッとした職業がいるのもそのためです。

そんな中でもやはり格差というのは生まれ、貧乏人や盗人のような立場の人エンジニアや商売人といった一般職の人もいるという訳です。

世界観の形成や、ゲームプレイの幅に一役買っているのは、やはり残っているギャンブラー、収集家、秘密工作員、亡者の四名でしょう。

彼らはうまいことこのゲームのファンタジーさや、渋さあたりを担ってるように思えます。

正直キャラ絵が最高だし、DLCでいろいろ増える上、ルールによっては固有能力があるので好きなキャラは絶対出てくると思います。

ちなみに、このゲームの課金要素はスキンとサントラとかで、ゲームルールにおける拡張はありません。
この辺は後で説明しますが、一応最新DLCでソロモードでのキャンペーン追加などはありますが、対人対戦機能はすべて買い切りです。

また、この世界の一端を担うものとしてロボットがいます。

ロボットたちはカードとして度々登場しますが、DLCでグレムリンたちをロボットにすることもできます。

彼らロボットとグレムリンによって形どられた時計仕掛けの町。
そこでは日夜、権力の闘争が行われているのであった。

それこそがこのGremlins, incの世界なのです。

②ゲームシステム(基礎の基礎編)

さぁやってまいりました。このゲームの中で最初にして最大の難関。
ゲームシステムとルールです。

細かい説明はこちらの動画内でいろいろしているので、この記事では必要なことだけざっくりと説明していきます。

Ⅰ.マップ

このゲームはゴールのないすごろくゲーム。モノポリーみたいなものです。

では遊べるマップは1種類かというとそういうわけではなく、

初期マップである時計仕掛けの街

第二マップである時計仕掛けの植民地

の2種類が存在します。
正直、2種類マップがあるボドゲって割とすごいことなのではと思います。

各マスについては次回説明します。

Ⅱ.勝利条件

さて、先ほども述べた通りこのゲームのマップにはゴールがありません。

では勝利条件はどんなものがあるんだという話になります。

勝利条件はこちらの四種類。

スコア制限
 既定の得点まで最初に到達したプレイヤーの勝利。
 得点の取り合い、奪い合いになる。

時間制限
 ゲーム時間を最初に決定し、その時間終了時点で最も得点の高かったプレイヤーの勝利。
 1回だけやったことあるけど個人的にはそんなに好きじゃない。
 何かと長引きがちなこのゲームをケツが決まってるときやりたい場合にお勧めのモード。

ラウンド制限
 おそらくもっともオーソドックスなモード。
 マリパとか桃鉄とか。そういうのと同じで経過ターンが決まってる。
 ラストターンにどんでん返しもあり得るこのゲームだと緊張感がヤバイ。

カオスクエスト
 「カオスカード」というルールを採用した場合できるモード。
 ゲーム中、自分のターンならいつでも使用できる「カオスカード」がすべて使用された時点でゲームが終了する。
 おそらくその時点で得点を一番持っていたプレイヤーが勝利する。

このようなものを目標としてゲームを進めていくことになります。

Ⅲ.プレイヤーステータスの見方

では、どのルールにも出てくる得点とはどれのことか。
ということでプレイヤーステータスの見方の説明をしていきたいと思います。

こちらがプレイヤーステータス。上から順に説明します。

お金(一番上の黄色)
 このゲームの通貨です。
 カード使用をはじめとしたさまざまなところで使用します。
 これがないとこのゲームは何も始まらない。でも全然貯まらない。どうなってんだ。

票(2つ目の青色)
 皆さんご存じ清いやつです。でも、手に入れ方は汚いことが多いです。
 とあるロケーションでは40Gで敵から奪えるし、金を払って民衆から支持を得ようともするし、時には牢屋で稼げたりもします。風刺がえぐい。
 このゲームにおいてはこの街の「知事」を決める選挙が特定ターンに1度のペースで開かれるので、その際に使用されます。

悪意(3つ目の赤色)
 このゲームのすべてです。このゲームは悪意と金でできている。
 要はデメリットステータスです。高いと不利になる場面がちょくちょく。
 ただ、強力なカードには大体こいつがいます。これがあると「ワイロ」の金額増加など、さまざまな場面で不利益が発生しますが、慣れてくると平然と20も30も貯まるので酷いときは金より悪意のほうが多いときも。

収入(+30って書いてあるやつ)
 収入マス(下に掲載した画像)を通過した時に貰える金額です。ちなみに止まった場合は2倍の額が貰えます。このゲームのマップ上において唯一、確実に金が手に入る通常マスがこいつです。
 でもこのマス、マップ上に片手で数えられる数しかないんですね。数え間違えてたらごめんなさい。
 金貯まらない最大の理由はこれです。誰しもが初回プレイで気づきます。
 ちなみに、収入を増やす手段はだいぶ限られてます。最悪。

ワイロ(-21って書いてあるやつ)
 ワイロマス(下に掲載した画像)を通過した時に払う金額です。ちなみに止まった場合は2倍の額を払った記憶があります。このゲームのマップ上の7割を占めるデメリットマスの一つです。
 数えるのがめんどくさいくらいあります。数える気も起きません。
 金貯まらない第二の理由はこれです。誰しもが初回プレイで気づきます。
 ちなみに、ワイロは悪意1ごとに1増えていきますので瞬く間に増えます。マジで最悪。

名誉ポイント(歯車の中の数字)
 このゲームの最重要項目です。各ルールどの場合でもこれが一番高いやつが勝ち。単純明快です。
 カードの効果、あるいは知事になったとき、あるいはキャラクターの固有能力によって獲得できます。それ以外には多分ないですけど、もしかしたら見落としであるかも。
 ちなみに通常カードでの最大獲得ポイントは15、カオスカードでは20です。たった一枚ですべてがめくられるというのは敗北の鉄板パターンです。

以上がこのゲームの画面の見方です。

Ⅳ.カードについて

このゲームにおいてカードは複数の役割を持っています。

カードの表記はこのような感じで、いくつかのマークが見て取れると思います。

①サイコロとしての使用方法
 各カードの左上を見るとサイコロのマークが見えると思います。
 こちらが、第一の使い方、サイコロとしての使い方です。

 このゲームにおいては、停止したマスの効果およびごく一部のカード効果以外では、サイコロを振ることは基本的にありません。
 そのため、移動にはこのカードをサイコロとして使用、すなわち破棄することで移動を行います。

 またその際、上記の「最強支援装置」のようにサイコロマークの横に「±」のマークがついていた場合は、サイコロとしてカードを使用した場合に発生する追加効果が記載されています。
 5,6などの大きい数字で追加効果がある場合は主にデメリットが、3以下の数字ではメリット効果が書かれていることが多いです。

なお、この後説明をする「カードのコスト」および「カードの使用場所」についてはサイコロとしての使用時は発生しません。
 例外として±に「このカードを移動に使うと-20G」などのようなデメリットが記載されていた場合は、カード使用コストとは別に、例外的に利用料が発生します。

②カード記載効果の使用
 
各カードには、「上部中央の歯車マーク」「右上の記号と数字」「カードタイトル上の記号と数字」が付いている場合があります。
 これらは順に、「カードの特殊効果」「カード効果を使うためのコスト」「カード使用時に得られるもの」を示しています。

ⅰカードの特殊効果(特殊効果・特別ルール)
 これについては本当に様々で「収入+10」といったシンプルなアドバンテージを得られるものから「指定したプレイヤーが逮捕される」「指定したプレイヤーの手札を見る」などの妨害効果、「好きなマスまたはロケーションに転移できる」などといったワープ系の効果などまであります。
 また、「幸運のサイコロ」のように中央部が緑のカードは永続効果で、何らかの事情で破棄されない限り、カードを使用してからゲーム終了まで永続的にその効果が発動され続けます。
 
なお、「最強支援装置」のように特殊効果のないカードも存在します。

ⅱカード効果を使うためのコスト(カードコスト)
 カードの中には、その強力な効果から使用するために何かを支払わないといけないカードが存在します。
 それらに記載されているのがこの「カードコスト」です。言い方を変えれば、利用料が必要だという訳です。
 そのコストとして、多くはお金が求められますが、場合によっては票がコストになる場合もあります。

ⅲカード使用時に得られるもの(資源)
カードの多くは、使用時に何か報酬となるものが手に入ります。それは先ほど説明した「お金」「票」「スコア」、そして時には「悪意」も手に入ります。
 これらがカード使用時に手に入る「資源」(多分リソースの直訳)です。
 カード使用の目的は基本的にこれか、特殊効果のどちらかになります。
 手に入るものが何かというのは、プレイヤーのステータスと対応したアイコンがあるのでそれで確認をしてください。

ところで、これらのカード、いつでも使えてしまえば当然ゲーム性が壊れてしまいます。
もしいつでも使えるのであれば最初に引いたカードに金策カードと大量得点カードが一番多くあった人の勝ちということになるわけです。

なので、各カードにはカードタイトル左に記載されているマスに対応したマーク、すなわち「カード使用場所」が記載されています。

各カードはこの「カード使用場所」に止まっていなければ、使用することはできないのです。

再三忠告ですが、これらカード効果の類については、サイコロとしてカードを使う場合には適用されません。
これは本当に初心者がやりがちなミスですので、十分にご注意を。

③第一回のおわりに

いかがでしたでしょうか?

まとめサイトみたいな入りをしてしまいましたが、本当にどうだったでしょうか。

もっとこのゲームの魅力を伝えたいのですが、ゲームの出来の良さを伝えるには、まずこういう基礎的な話が地盤になってしまうので致し方ないのですが、本当に読むのが大変だったと思います。
ルール面もめちゃくちゃ魅力的なゲームなんですけどね。

次回はまず、このゲームの音楽の良さについて語ってからシステムの話をしていきたいと思います。

このゲームの音楽についてはぜひとも調べて聞いていただければと思います。神でしかないので。

このゲームについてもっといろいろ知りたい!という方はプレイしながらいろいろと解説しています、こちらの動画も併せてよろしくお願いします。

【Gremlins, inc.】富とズルさと堅実さと、Gremlins, inc. 解説プレイ【インディーズゲー探訪】

それでは今回はこの辺りで。
次回もぜってぇ見てくれよな!!!!!!!!

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