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【ドラマで読み解く】健常者の殺人者≠精神崩壊の殺人者


海外ドラマはよく見る方で、中でも「クリミナルマインド」は10周ほど見ている。

シーズン16まである人気作品だが、ここまで続くのには脚本が命なんだなぁと
改めて思った。

「クリミナルマインド」は、直訳で「犯罪者の心理」。
シリアルキラーを扱ったもので、連続殺人者をプロファイリングして捕まえるものだ。


シーズン16まである中で、その全て(同じ殺しもあるが)が異なる殺し方。
どうやって、ここまでの殺し方を考えたんだろうと、興味が湧く。

ドラマの中では実際にいるシリアルキラーの名前もあり、
シリアルキラー好き?にはたまらない。

そもそも、自分がシリアルキラー好き、と言う人はいるのかな。
サイコパスだと認識してる人、いるのかな。

私はどちらかというと、好きな方だと思う。
こんなドラマを10周見てる時点でそうだろう。

そんな私が好きなストーリーは、
殺人者が“精神的におかしい”ストーリーだ。

殺人者でも、日常に溶け込んでそれとなく殺人を楽しんでいる者や、
何かのきっかけで殺人衝動に駆られ計画性のないまま殺すものもいる。

その中でも、精神面が破綻し殺しを行う者。
このストーリーが見入ってしまう。

精神の崩壊で、殺人者は殺しを殺しと認識していなく、
生きていくためにしなければいけないもの、と認識し殺しを行う。

健常者が犯人の場合とは構成が違い、
精神崩壊者の場合はある程度の幻覚が見え、その幻覚によって殺しをさせられている場合もある。

自分の精神状態でここまで人が変わり、捕まった時には、もう自分を取り戻せない状態になっている犯人を見ると、凄まじく他のストーリーとは違った感覚を持たされた。

健常者が殺しと認識して殺人をする場合、
精神の崩壊により殺しと認識せず殺人をする場合、
どちらも現実世界にもあり得ている話だ。

何がよくて何がいい、と言う話ではないが、
健常者の殺人者≠精神崩壊の殺人者であり、
精神崩壊の方がこちらの感情を揺さぶってくる。

それは、同情、もあるが、一方で、恐怖、も出てくるだろう。
健常者の殺人者はあくまでも殺人がしたいという目的がある。

精神崩壊だと生きるためがおそらく目的で、殺人はそれ以下だろう。

つまり、精神崩壊者の殺人は、
可哀想という気持ちと無意識で殺人をしているという恐怖、
このギャップが何とも言えない気持ちにさせてくるのだと思う。

精神を壊している者は怖い。
そんな風潮は少なからずあるだろう。
近寄らないでおこう、そっとしておこう。

そんな状態も、精神を壊す一つの要因なのかもしれない。



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