ONE PIECEの名言を振り返る 「造った船に!!!男はドンと胸を張れ!!!」
今日の名言は、トムさんの名台詞です。
この名言は、流石にここだけ切り取ってもあまり意味がないので全文引用させていただきます。
「どんな船でも・・・・造り出すことに”善”も”悪”もねェもんだ・・・・!!この先お前がどんな船を造ろうと構わねェ!!」
「・・・・だが生み出した船が誰を傷付けようとも!!世界を滅ぼそうとも・・・!!」
「生みの親だけはそいつを愛さなくちゃならねェ!!!生み出した者がそいつを否定しちゃあならねェ!!!船を責めるな」
「造った船に!!!男はドンと胸を張れ!!!」
場面は、10年前のウォーターセブン。
政府人のスパンダムは、五老生に認められるために古代兵器「プルトン」を復活させようと歴史を辿った結果、ウォーターセブンにたどり着く。
しかし、頑固として「プルトン」の設計図の在処を吐かないトムさんに苛立ちを立てたスパンダムは、トムさんが在処を吐かせるために、フランキーが作り出した戦艦を用いて、街を破壊し、あたかもトムズワークスが街を攻め込んできたかのようにし仕立て上げ、トムさんに「罪」を被らせる。
フランキーは、自分の作った「兵器」のせいで自分の愛する人間が殺されそうになり、冤罪を着せらせる状況を目の前にして、船を造らなければよかったと叫んだ時に放つ言葉が今回の名言です。
さて、では長いあらすじになってしまいましたが、こっからが本番です。
まず、最初の
「どんな船でも・・・・造り出すことに”善”も”悪”もねェもんだ・・・・!!」
ここには、物だろうと人間だろうと存在することに「罪」はないことが伝えたいのだと思います。実際、尾田さんは様々な場面でこの価値観について触れています。
ゴール・D・ロジャー「生まれてくる子に罪はない!!ガープ!!俺の子を頼んだぜ!!」
フランキー「存在する事は罪にはならねぇ!!」
つまり、モノづくりの文化においても、人間においても存在すること、生まれることに罪はないということが言いたいんですね。
もっと大切なのは、誰が使うのか、誰が育てるのか。そのモノや人間の周りの環境によって”善”や”悪”は決まってくる。まあ、これに関してもそもそもそんなものが存在するのか?と問いかけているのがこのONE PIECEという作品だと思いますが、そこはとりあえず置いておきましょう。
「生みの親だけはそいつを愛さなくちゃならねェ!!!生み出した者がそいつを否定しちゃあならねェ!!!船を責めるな」
「造った船に!!!男はドンと胸を張れ!!!」
続いてですが、こちらに関しては、親の無条件の愛が少しテーマになっているようにも思えます。
どんな子供であろうと、どれだけ社会から見捨てられてようとも、愛してあげることが親というもの。実際、家族ってそういうものなのかなと思います。
そういう存在と共依存をすることで人間は生きることに意義を見出せているのじゃないかなと思います。特に、生き延びることに苦労しない時代にこそ言えることではないでしょうか。
最後に少し補足すると、「何を作っても良い」という訳ではないんだと思います。トムさんは、パッフィング・トムに関しても
「わしの夢はやっと走り始めたんだ」
と言っているように、造った「船」には、自分の意思が込められており、自分の「夢」が乗っている。その「夢」があるからこそ、愛せるし、船が誰を傷付けようと愛することができる。
つまり、海賊だろうと船大工だろうとロマンがあってこその人生。
「人の夢はおわらねェ!!!」
あれ、、、違う名言の結論にたどり着いちゃいましたね笑
では、また。
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