ONE PIECEの名言を振り返る「過去は全ての人類のものじゃ」
さて、今日はロビンの回想でも出てくるクローバー博士の名言です。
歴史を学ぶことの大切さについてここまで感情的に訴えてくれる先生がいれば良いのにとつくづく思います。
上にも画像がありますが、場面の説明を少しだけ加えておきます。
クローバー博士を筆頭にオハラの研究者達は、違法とされている「Dの意志」に関する研究を地下室で行なっていることがバレてしまい、処刑宣告を渡されます。それを受け入れた上で、海軍に対してクローバー博士が歴史について語っている場面です。実際の台詞は、⤵︎
「過去は全ての人類のものじゃ。」
「語られぬ歴史を知りたいと思う気持ちを止める権利は誰にもない」
こんな当たり前のことをなぜここまで熱く語っているのか。と思っている方もいるかもしれないですが、実際私には今でも日本においてこれは実現していないことなのじゃないかなと思います。
身近な話で行くと、、、
敗戦国の日本ではあまりにも戦争前後の日本史が語られてないですよね。
良い部分も、悪い部分も含めてしっかりと語り継いでいくことによってその国の「意志」や「伝統」は、次の世代へとつなぐことができます。
流石に、国に対して「意志」を持ち出すのは大袈裟かもしれないですが、必ず歴史には、その国の人格を紐解く要素があると思います。そして、何より個人的に大切だと思っているのが、
「そこから私たちは何を学んだか?」
です。過去を知ることによってのみ得られる収穫です。
歴史を積み重ね続けることで私たちは
「日本はどういう国なのか?」
「そして、日本という生命体はこれからどう生きていくべきか?」
について永遠の試行錯誤をしていくことが国民の義務の1つなのではないかと思います。
もちろん、全ての人間がその営みだけに時間を費やすことが必要とは考えていませんが、今の政治を見ていれば少なすぎることは明らかなのではないでしょうか。
実際、クローバー博士もこのように続いて話しています。
「過去がどうあれそれが人間の作った歴史ならば全てを受け入れるべきじゃ!!」
「恐れず全てをしれば何がおきても対策が打てる」
ここでは、今まで話してきた「国」ではなく「人類」という文脈になっていますが、
まず、知れ
知ることでしか解決策は出てこない。
良い歴史は、誰でも語り継いでくれます。しかし、そもそも善悪が曖昧なこの世の中で、誰かの勝手な判断で知るべき、知らないべきを決めつけることは傲慢でしかないということでしょう。
相変わらず、深い。。。
今日は
いつも尾田さんの肩を持ちすぎているような気がするので今回は少し違う意見もここで紹介しておきたいと思います笑
ジョン・ロックというイギリスの哲学者は、市民政府論という本の中でこのように述べています。
「土地を利用している間はずっと、その国の法に服従する義務を負うのである。」
法治国家は、法律を元に、「目指す倫理観、秩序、正義」などを追求しています。なので、市民が土地の恩恵を受けているということは、その国の「目指す理想像」に対して合意していると見なされ、従うべき対象であることを認めていることになります。
ONE PIECEでは、
「世界政府」=「法治国家」
「絶対的正義」=「法」
「秩序」「安全」=「土地」
という解釈に置き換えることができるかと思います。
結局は、優先順位の話だと思いますが、皆さんはどう思いますか?
「秩序」が優先されるべきか、
「自由」が優先されるべきか。
難しい話ですね。。。
では、また
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?