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【キャリアと教育】平等とは何か(1)

定義

ギフテッドの説明として、次のようなものがある。
「ギフテッド・チルドレン/ギフテッド・ユースは、同世代と比較して突出した知性と精神性を生まれつき兼ね備えている。」

この「生まれつき」というのは、アメリカ教育における「人は生まれながらにして違う」という考え方に基づいたものだ。

神様から与えられた(贈られた=Gifted)才能という意味の言葉であり、つまりギフテッドがその能力を伸ばす可能性はあっても、通常の才能を持つ人が努力や勉強によって「天才」になれるわけではない。

身体能力にかんしても同様、たとえばアフリカ系のアメリカ人や日本人は、子どもの頃から周りの子より足が速かったりする。
決して陰で練習したわけではなく、生まれつきの遺伝的要素だ。

一方、日本では「人は生まれながらにして平等だ」という考え方がある。
生まれた時はみんな赤ちゃん、みんな同じ。
コツコツ努力した者や頑張った者が報われるんだ、という教えである。

単一民族かつ見た目も同じ日本人だからこそ、外国のような宗教信仰に起因する同性愛嫌悪などはないものの、ギフテッドやLGBTなどについて、遺伝的に人と違うというのは、にわかに信じがたいし、内容によっては信じたくないという国民性がある

「平等=みんな同じ」だとしたら、普遍的で平均的な人が幸せになれる方法だ。
平等とは「みんな同じ」ことなのか、或いはアメリカのように「みんな違う」ことが平等だろうか。


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