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ユキちゃんの爆裂ロリコンファザコン偏愛章~②~

戸川先生は一番頼りにしている先生でした。
戸川先生は進路指導部の先生で、私がまだ音楽系の大学ではなく文学科か幼児教育科に行きたいと悩んでいた頃一番助けになってくれた先生でした。進路相談というこれからの人生がかかった大事な相談をする上で、戸川先生にだけは家庭の悩みも、丁度その頃から調子の悪くなってきた精神状態についても話していました。

私の進路が音楽系の大学に確定してからも、「いつでも顔出しに来なさい」という戸川先生の言葉に甘えて度々進路室に遊びに行っていました。生徒からも他の先生からも人望の厚い戸川先生の元には常に相談者が集っていて忙しそうでしたが、私がしばらく顔を出さなかったり保健室にばかり行っていたりするとひょっこり私のクラスに来て怖い顔で呼び出しては「最近どうよ?」と聞いてくれました。私は戸川先生をお父さんのように思い、慕っていました。

なので戸川先生から「夏休み中は会えないから何かあっても相談に乗ってあげられない。メール交換しとくか?」と言われたときには、嬉しいのと驚きとで返事ができませんでした。でも生徒とメールなんかして怒られないのかな…等と迷っていると「嫌ならいいけど」と言われてしまったので、私は慌てて小さなメモに自分のメールアドレスを書いて手渡しました。「お父さんやお母さんにも、友達にも言っちゃだめだよ。先生クビになっちゃうから。」悪戯っぽく笑った顔が"クビ"という言葉が似合わないほどいつも通りで、それでなんとなく安心して私は下校しました。

その日から私の生活は少し変化しました。
家に帰るとすぐ、戸川先生からメールが来ていました。「最近どうだ?😊」「メル友だからユキって呼ぶ?(笑)」など、先生の普段の荒っぽい話し方とメールでの絵文字などがついた文章にギャップがあったのにはちょっとした違和感を感じましたが、54歳の先生にとってメールは不慣れなのだろうか、と少しほほえましい位に思っていました。その日は他愛もない会話をして終わりました。友達の少ない私には他愛のないメールをすることすら頻繁には無いことだったのでやり取りが終わってしまった後は少し寂しくなり、また戸川先生からメールが来るといいな、と思いながら就寝しました。

次の日朝起きると、また戸川先生からメールが来ていました。そこには夏休み中顔が見られず心配だから、元気かどうか毎日自分の写真を送ってくれとの旨が書かれていました。私は寝ぼけた頭で特に何も考えずパジャマのまま1枚自分の写真を撮って送りました。「かわいいよ😉」返信がありました。先生はふざけているのだろうか。それとも私のことを褒めて元気付けようとしているのだろうか。人格者の先生のことだから、後者だろう。先生に心配させてばかりだからしっかり勉強して模試で1位をとって夏休み明けに驚かせてやろう。私はせっせと勉強を始めました。

その翌日からも毎朝私は先生に自撮りを送り続けました。いくら先生とはいえ初日のようにパジャマの状態を晒すのは恥ずかしかったので、毎朝クローゼットから適当に引っ張り出した服を着てから撮っていました。1週間が経った頃、先生から「セクシーだね😉」という返信が来ました。その日はキャミソールのワンピースを着ていました。「セクシー」という言葉が自分に向けて発せられたことについて、背筋が冷たいような、ぬるっとした感触の物を手に掴んだような、いうなれば嫌悪感の欠片のようなものを私は感じましたが、それは見なかったことにして次の日からはまた「セクシー」ではなさそうな服を着て自撮りを続けました。「セクシー」程度の言葉の冗談に一々反応するのは子供っぽい、私はそう思っていました。

ところがある日、戸川先生からこのようなメールが来ました。「またユキのこの前のセクシーな服見たいな😉」私はすっかり困惑してしまいました。この人は何を言っているのだろう。私をからかっているのだろうか?しかし、そのような疑問や不安感を大人に言葉で伝える術は当時の私にはありませんでした。言ったら怒られるかもしれない。嫌われるかもしれない。私は大人の中で初めて、唯一信頼できた戸川先生に嫌われるのは嫌でした。結局一時間ほど悩んだ末に、私は「他の人に見せないでくださいね(笑)」などという強がった文面と共に以前と同じキャミソールのワンピースを着た自分の写真を送りました。

この写真を送って、「セクシー」に対する嫌悪感はまた忘れればいい。そんなことを考えていた矢先、また戸川先生から返信がありました。「もう1枚、脱げる?」絵文字も何もありませんでした。私は固まりました。でも、そのワンピースを脱いだからといって特に見た目に変化は無く、白地に青い装飾のついたキャミソールから中に着ている白いレースのキャミソールに変わるだけでした。私は自分で自分にそんな屁理屈をこねながら、頭を空にしてその白いキャミソールの状態の自分の写真を先生に送りました。

なかば予想はしていたものの、私はまた固まりました。戸川先生からは、また「もう1枚、脱げる?」というメールが来ていました。このキャミソールを脱いでしまえば、もう中には下着しか着ていません。そんな写真を先生とはいえ男の人に送るのはまずい、そのくらいは分かっているつもりでした。しかし、戸川先生がどういった意図で私にそんな写真を送らせようとしているのかは分かりませんでした。当時私は17歳でした。きっと先生の娘さんよりも年下です。まして先生にはお孫さんもいました。私みたいな子供のことを性的な目で見ているとはどうしても思えませんでした。あるいは、そう思うのが怖かったのかもしれません。

この一線を越えてしまえば、何かが変わってしまうかもしれない。止めておいた方がいい。止めておいた方が幸せかもしれない。でも、止めなかったら?何が変わるのだろう。私はどうなるのだろう。私は退屈な高校生でした。高校生活もこれといって特段楽しいわけでもなく、進学先にも特段期待はなく、刺激の無い頭と刺激の無い心で毎日を送っていました。

結局、その日の夕方電気を消した部屋で私は下着姿の自分の写真を戸川先生に送りました。自分の中に残っていた真面目でまっとうな頭にはこう言い聞かせました。「きっと教育のためだから。」
2、3時間後戸川先生から来たメールには、子供の私にはよく分からないことが書いてありました。「驚いたけど嬉しかったよ。嫌じゃなかったらでいいけど、ユキの初めてを、全部先生にくれないかな?」

何故かその時だけは思ったそのままのことを言葉にして言うことができました。「初めてが何かも、どんなことかも分かりません。正直少し怖いです。でも、全部先生にあげます。」

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