琴線に触れるような夕陽

あと何回、琴線に触れるような景色を見れるのだろうか。

今回の旅では数回その様な感情になることがあった。

エジプト、ギザのピラミッドでの夕陽

エジプトを旅している最中、お店の勧誘や、ピラミッド敷地内でのラクダ、ウマに乗らないかと言われ、ゆっくり歩きたかった僕は心がささくれているのを感じていた。正直とてもウザかった。

また、差別的な事を言われたり、物乞いの多さにさらに、あらゆる感情が巻き起こり、心中穏やかではなかった。

さらに、アフリカ特有のスパイスや油のくどさい料理にも飽き飽きし、近くのピザハットを食べたが、それもそこまで美味しくなくてなんだか悲しい気持ちになっていた。

そんな時に見た、ピラミッドの横に落ちて行く夕陽を眺めていたら、心の中の荒立っていた波が穏やかになる感覚がして、全部どうでも良くなった。

あと何回こんな感情を経験できるのだろうか。