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観た映画の感想 #108『猿の惑星/キングダム』
『猿の惑星/キングダム』を観ました。
![](https://assets.st-note.com/img/1715436041148-RC3VA0mylg.jpg)
脚本:ジョシュ・フリードマン、リック・ジャッファ、アマンダ・シルヴァー、パトリック・アイソン
出演:オーウェン・ティーグ、フレイヤ・アーラン、トラヴィス・ジェフリー、リディア・ペッカム、サラ・ワイズマン、ラス=サミュエル、ケヴィン・デュランド、ピーター・メイコン、ウィリアム・H・メイシー、他
300年後の地球。荒廃した世界で人類は退化し、高い知能と言語を得た猿たちが地球の新たな支配者として巨大な帝国「キングダム」を築こうとしていた。若き猿ノアは年老いたオランウータンから、猿と人間の共存についての昔話を聞かされる。ある日、ノアは人間の女性と出会う。その女性は野生動物のような人間たちの中で誰よりも賢いとされ、猿たちから狙われていた。彼女と一緒に行動することになったノアは、本当の人間を知るうちに、キングダムに違和感を抱き始める。
(映画.comより)
今、猿映画がアツい!!
……というわけではないと思いますけど、『ゴジラxコング』の次に観たのがこれでした。なんで公開日かぶせたんだろう……
それはそうと、『猿の惑星』は今作の前にも三部作でリブートやってたわけですけど、この三部作は実は観てなくてですね。映画を観に行く前に特に下調べとかしないので、今作が前三部作の更に後の時間軸の話だっていうのも知らなくて……いやぁー失敗したなあー……と思ったわけですよ。
![](https://assets.st-note.com/img/1715437058162-wXdJHYhgjn.png?width=800)
でも実際に観てみると前作の知識はそこまで必須でもなかったので、そこは安心しましたね。
「シーザーという一匹の猿が人間が作ったウイルスの影響でめちゃくちゃ賢くなって、猿達を率いて人類と戦ったり共存を願ったり紆余曲折しながらこの世を去った」「シーザーが残した思想はその後の猿達にも多大な影響を与えた」「その一方で人類はウイルスの影響で知能も文明も徐々に退化させていった」っていう前三部作の要点は冒頭で説明してくれるし、今作の敵にあたるプロキシマス・シーザー一派も”シーザーの思想”を受け継いでいるらしいということと、なおかつ「こいつら絶対曲解してるか一部を極端に尖らせて過激派になってるだろ!」って一発で分かる感じで出てくるので、観ててちんぷんかんぷんになることはなかったです。
「間違ったシーザーイズム」の体現者としてのプロキシマス・シーザー一派に対して「本来のシーザーイズム」の伝承者としてラカというキャラクターも置いてくれてるので、ここから観始める人にめちゃくちゃフレンドリー。
悪くはなかったんですけど、一本の映画として観た場合に色々と食い足りないなーと思う部分は正直ありました。
ひとつはプロキシマス・シーザーが狙っていた、開かずの扉の中にあったものの正体。僕は核兵器だと予想してたんですけど、あれだけ頑丈な扉の奥に通常兵器が並んでるだけっていうのはちょっとインパクトが……薄い……
プロキシマス・シーザー関連でいうと、彼の二人の側近、ゴリラのシルヴァとハゲてるチンパンジーのライトニングにもうちょっと見せ場というか、幹部としての格が上がる場面があっても良かったんじゃないかなーと思う。特にライトニング。なんかプロキシマス・シーザー軍の話ばっかりしてるな……
まあでも今回は「シーザーの死から300年経った世界」のオリジンであり、ノアとノヴァ改めメイという猿・人間それぞれの主人公たちのオリジンであり、今後に繋がる布石を撒く段階の一本かなーとも思うので、このシリーズが続いてくれたらもっと良い出汁が出てくれるんじゃないかなーという期待はしてます本当に。キャプテンアメリカの1作目を観た時にMCUがあそこまで盛り上がるとは思ってなかったのと同じです、きっと。
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