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Twitterには書ききれない文章を書きたくなった時用 主に観た映画とか遊んだゲームの感想なんかを書いてます

最近の記事

観た映画の感想 #107『ゴジラxコング 新たなる帝国』

『ゴジラxコング 新たなる帝国』を観ました。 こんなに「怪獣に人格があるように見える」映画久々に観たなあ。 怪獣たちはグオーとかガオーしか叫ばないのに、その日本語訳が脳内にきっちり流れ込んでくる。なんならゴジラの造形もモンスターバース作品で最も中に人間が入ってそうな立ち姿だったり歩き方だったり。 怪獣側のストーリーも、登場人物が全員怪獣になってるだけのヤンキーものというか任侠ものというか。メインキャスト(怪獣)の初登場シーン、ぜんぶ『龍が如く』でお馴染みのあの演出でもおか

    • 観た映画の感想 #106『シティーハンター』

      NETFLIX版『シティーハンター』を観ました。 先に結論だけ言ってしまうとですね、100点満点中5億点です。 いやーーーーーーーーーーーーーーーーー本っ当に最高でしたね。 最初に出たティーザーを観た段階で「これはかなり良い出来になってるんじゃないか……?」という予感はあったんですけど、実際観てみるとその予想を遥かに飛び越えて素晴らしい完成度でした。今のところ今年観た映画でベスト級まである。 まず、鈴木亮平さんの仕上がりっぷりがもう完璧すぎるわけですよ。 元々演技力、とり

      • 観た映画の感想 #105『インフィニティ・プール』

        『インフィニティ・プール』を観ました。 僕が好きになりがちな俳優のタイプに「ひどい目に遭い続けるのが似合う」というのが一つあります。※褒めてます その部門だとマイケル・ファスベンダーがダントツで好きな俳優でした。 なんですけど、今作を観てアレクサンダー・スカルスガルドもその系譜の俳優じゃん! と思ってしまいました。いやね、やつれていく様が本当に絶品だったんですよ…… ※繰り返しますが褒めてます 誰がどう見ても「そっちに行ったらアカンよ!」っていう悪逆にハマっていって、

        • 観た映画の感想 #104『オーメン ザ・ファースト』

          『オーメン ザ・ファースト』を観ました。 正直に言うと、蛇足になってるんじゃないかなーと思っててそこまで期待してなかったんですが、ところがどうしてなかなか良かったです。それどころか「あとから作られた前日譚」系の映画としても個人的にはかなり好みの一作。 オリジナル1作目の『オーメン』の怖さってダミアンが本当に悪魔の子なのかとかそもそも悪魔がいるのかっていうスーパーナチュラルなことよりも「みんな信じられないし言ってることわけ分からんしなんならおかしくなってるのは俺のほうなのか

        観た映画の感想 #107『ゴジラxコング 新たなる帝国』

          観た映画の感想 #103『パスト ライブス/再会』

          『パスト ライブス/再会』を観ました。 「良い映画観たなあ~~~~……」という余韻の長さと深さは今のところ今年観た映画で一番です。今年の年間ベストにも余裕で入ると思う。 いやもうね、本当に良い映画でした…… 「離れ離れになってしまった幼なじみと大人になってから再会する」という、説明するとそれだけのシンプルな話なのに、人物のエモーションの込められ方も濃いし、ノラとヘソン、ノラとアーサーそれぞれの「この二人にしかない関係性」の積み上げ方、見せ方もとにかく丁寧で。セリーヌ・ソン

          観た映画の感想 #103『パスト ライブス/再会』

          観た映画の感想 #102『オッペンハイマー』

          『オッペンハイマー』を観ました。 ノーランの映画は『インターステラー』が思い入れも含めて一番好きなんですが、そういう好き嫌いとか好みの問題は置いとくとしても、映画としての完成度でいうなら最高傑作級に仕上がってる一作だと思いました。 膨大な台詞のキレも時系列を細かく組み替えてシナリオを一本のタイムラインで見せない編集も、映画館という環境で最大限に効果を発揮することを織り込んだ音楽やSEでの盛り上げ方も今までのノーラン映画でずっとやってきたことで、でも一方で今までのノーラン映

          観た映画の感想 #102『オッペンハイマー』

          【2024/04/02】たまには普通の日記とか、映画以外のあれこれ

          新年度ですね。 会社の事務所が引っ越すことになり、その作業に追われています。 いつにも増して毎日ヘトヘトなので帰宅途中に外食で済ませる頻度が激増しているのですが、体を酷使しているからこそのソレなので今のところ激太りしたりとかはしていません。でもそろそろ自転車とか乗ったほうがいいんだろうな、雪もだいぶ融けてきたし。 転職してからバスに乗る時間がかなり長くなったので通勤と退勤の時間はなるべく本を読むことに充てていて、最近は文庫版で『三体』を読み直しています。NETFLIX版の

          【2024/04/02】たまには普通の日記とか、映画以外のあれこれ

          観た映画の感想 #101『ゴーストバスターズ フローズン・サマー』

          『ゴーストバスターズ フローズン・サマー』を観ました。 『ゴーストバスターズ アフターライフ』に続く次世代ゴーストバスターズの2作目です。 僕がアカウントだけ作ってずっと放置していたnoteを使い始めたのは前作の感想をまとめた時からなので、僕の感想語り活動はゴーストバスターズと共に始まったと言っても過言ではない(過言)。 その時にも書いた通り僕は前作もとても好きなんですが、今回の新作はこれを更に超えてきたと思います。オリジナルのゴーストバスターズの、その後の物語として文

          観た映画の感想 #101『ゴーストバスターズ フローズン・サマー』

          観た映画の感想 #100『流転の地球 -太陽系脱出計画』

          『流転の地球 -太陽系脱出計画』を観ました。 『三体』の著者、劉慈欣の短編『流浪地球』の実写映画化なんですが、英題に”THE WANDERING EARTH Ⅱ”とある通り、実は2部作の2作目です。1作目はNETFLIXで配信されています。 なんですが、1作目も2作目も原作とは全然違う内容なので原作を知らなくても大丈夫だし、なんなら映画の2作目は1作目の前日譚なのでここから観ても大丈夫! という親切設計(?)です。 「もうすぐ太陽が爆発して地球も太陽系も滅びる! その前

          観た映画の感想 #100『流転の地球 -太陽系脱出計画』

          観た映画の感想 #99『ソルトバーン』

          『ソルトバーン』を観ました。 公開、というか配信自体は2023年の映画ですけど、なんやかんやで先送りにし続けて観るのがこんなに遅くなってしまいました。 もし去年のうちに観てたら2023年の年間ベストには間違いなく入れてたなー! いやー早く観ればよかった。 端的に言うなら「こういうバリー・キオガンが観たい!」の詰め合わせハッピーセットみたいな映画でした。 いささか失礼な物言いになってしまうかもしれませんが、"上手くいってる人や家庭に取り入って内側から破滅させる疫病神"をやっ

          観た映画の感想 #99『ソルトバーン』

          観た映画の感想 #98『COUNT ME IN 魂のリズム』

          『COUNT ME IN 魂のリズム』を観ました。 歴よりもブランクのほうが長くなってしまって久しいですが、中学高校と吹奏楽部でパーカッションをやってたり家でもドラムを買ってもらったりしていて、10代の頃はドラム漬けの日々を過ごしていました。その影響で今でも音楽を聴く時はドラムが上手いバンドを好きになりがちだし、ライブを観に行った時なんかも目で追うのはドラムだったりします。 そんなわけでとても楽しみにしていたこの映画。 「えっ、そんな話までしてくれるんですか!?」っていう

          観た映画の感想 #98『COUNT ME IN 魂のリズム』

          観た映画の感想 #97『ボーはおそれている』

          『ボーはおそれている』を観ました。 すっっっっっっっっっっっっっっっげーーーーーーーーーーーーーーーーー変な映画でした。「俺は一体何を見せられてるんだろう…?」が3時間続く。間をたっぷり目に取ってる映画だし、正直途中でちょっと退屈だなーと思わなくもなかったんですけど、でも終わってみると意味が分からなかったアレも退屈に思えたソレも全てが”この”結末の為に用意された計算ずくのものだったんだ! っていうのが分かるし、そうなると全てが分かった状態でもう一度観たくなるというアリ・アス

          観た映画の感想 #97『ボーはおそれている』

          観た映画の感想 #96『梟-フクロウ-』

          『梟-フクロウ-』を観ました。 めーーーーーーっちゃ面白かったです。 今のところ今年観た映画で一番面白かったまである。 朝鮮史に詳しくないっていうのもあるんですけど、登場人物の誰がどうなっていくのか全く分からない、二転三転して全く先が読めないスリラーとしても良く出来てましたし、役者陣の演技もよくて。 昼盲症で昼は目が見えなくて夜だけ微かに目が見えるギョンスの、見えてる時と見えてない時の演じ分けが別人みたいで凄かったですし、仁祖王も最初は単に保守派なだけなのかと思ったらど

          観た映画の感想 #96『梟-フクロウ-』

          観た映画の感想 #95『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』

          『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』を観ました。 『M3GAN』とかもそうだったけど、最近のブラムハウスのホラーって結構入門編というか、家族で観られるホラー映画が多いですよね。 もっと具体的に言うと主人公が抱えるトラウマだったり問題に向き合って前に進むことが映画のメインテーマになってて、ホラー要素はそのための障害というか乗り越えるべき壁であって。 僕は原作のゲームは1作目をちょっと触った程度の知識しかないんですけど、その時に感じた詰め将棋で詰められてる側みたいな緊張

          観た映画の感想 #95『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』

          観た映画の感想 #94『哀れなるものたち』

          『哀れなるものたち』を観ました。 映像体験としてもひとつの物語としても、すごいものを観たなあ……という余韻が凄まじい映画でした。 モチーフはフランケンシュタインだと思うんですけど、「作られた存在である主人公が世界を旅して様々なものを見聞きする中で、自己をアップデートして成長していく話」って考えるとむしろ近いのはピノキオだと思ったんですよね。そこに現実と非現実の境目みたいな世界観の演出だったり、現実社会ではくさいものにされてる蓋を容赦なく開けていくようなシナリオの話運びだっ

          観た映画の感想 #94『哀れなるものたち』

          観た映画の感想 #93『仮面ライダー555 20th パラダイス・リゲインド』

          『仮面ライダー555 20th パラダイス・リゲインド』を観ました。 観る前は期待4、不安……というか「これ観ても大丈夫なのかなあ……」という漠然としたソワソワ感が6くらい。 まず555、というか乾巧のその後っていろんな作品の客演で結構描かれてて、なかでも『仮面ライダー4号』が555の後日談としてもすごく綺麗なお話で好きなんですね。なのであれ以上のものって出てくるのかなーというのが一つ。 とは言え、これはあくまで当時の現行シリーズ(仮面ライダードライブ)の映画なわけで、

          観た映画の感想 #93『仮面ライダー555 20th パラダイス・リゲインド』