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観た映画の感想 #58『MEG ザ・モンスターズ2』

『MEG ザ・モンスターズ2』を観ました。

監督:ベン・ウィートリー
脚本:ジョン・ホーバー&エリック・ホーバー、ディーン・ジョーガリス
出演:ジェイソン・ステイサム、ウー・ジン、クリフ・カーティス、ソフィア・ツァイ、ペイジ・ケネディ、スカイラー・サミュエルズ、セルヒオ・ペリス=メンチェータ、シエンナ・ギロリー、他

潜水レスキューのプロ、ジョナス・テイラーは、海洋調査チームとともに地球でもっとも深いとされるマリアナ海溝へと潜り、人類未踏の約10キロの深海へと向かう。そこで彼らは謎の生命反応を探知し、触れてはならない恐怖を目覚めさせてしまう。それは見たこともない大きさとどう猛さで生態系の頂点に君臨する巨大ザメ=MEG(メグ)の群れと、さらなる巨大生物たちだった。それらはやがて深海からビーチにまで襲来し、テイラーたちは絶体絶命の危機に陥る。
(映画.comより)

https://eiga.com/movie/98953/

一言でいうと「な、なんてバカな映画なんだ……!」これに尽きる。
勿論最大限の褒め言葉ですよ?
細かいことなーんも考えずにコーラ飲んでポップコーン食べながら観るのにぴったりの一作。こういうシンプルに「面白い」映画ってやっぱり必要なんですよ。

そもそもステイサムの映画って敵がなんであろうと主人公がステイサムって時点で彼が勝つのは分かりきってることなんで、あとはもうステイサムがばったばったと活躍するのを楽しむだけの映画になるんですけど、そういうステイサムがステイサムであるがゆえの絶対的な安心感ってこのシリーズにおいては必ずしもプラスに働いているとは言いづらい部分もあると思っていて。

なぜならモンスターパニック映画って人が死んでなんぼのジャンルだから。

実際1作目はサメ映画であるにも関わらず人が食われるシーンがものすごく少ない。バカみたいにデカいサメが海水浴客で溢れかえるビーチにやってくるっていう超おいしいシチュエーションがあるにも関わらずですよ。なのでステイサム映画としては楽しめるけどサメ映画としては物足りない……っていう映画になってたのが前作の『MEG ザ・モンスター』。

そこにいくと今作はどうでしょう!
サメがビーチにやってくるのは同じだけど今回は食べる食べる!
体がデカいから『ジョーズ』みたいに人体が食いちぎられる系の直接的なゴア描写は控えめでほとんど丸飲みでしたけど、そのぶん血が苦手な人にも見やすいパニックシーンになってて他人に勧めやすい。
ちゃんと工夫もあって、人が次々に食われていく様子をサメの口の中から映していくカットがありましたけどあれは天才的でしたね。あのシーンが来た時は思わず楽しぃー!! って心の中でガッツポーズしちゃった。

今回は人間の側にも研究施設乗っ取りを企むテロリストという明確な敵がいるので、モンスター側がエサに困らないというのも良かった。サメに加えてデカいタコと小さい恐竜(?)も襲ってくるとかいうよくばりセットにもほどがある布陣だけど海はサメとタコ、陸は恐竜とジャンルの違うパニックが矢継ぎ早に襲いかかってきて飽きない。テロリストはサクッと食べられる一方で主人公チームの危機の切り抜け方もテンポがよくて、冷静に考えたら「いやいやそんなワケ……」って場面の連続なのにスルっと観られちゃう。

ステイサム映画としても前作よりパワーアップしてて、今回はサメ映画なのに対人戦も豊富で格闘アクションもたっぷり楽しめるし、サメを相手にした時の超人的な強さも勿論健在。

さすがに水深7000m以下の深海で素潜りはいくらなんでもやりすぎだろって思うけど、そもそも人型のスーツで深海を歩いてる時点でリアリティラインなんてあってないようなもんだし、ステイサムならそれくらいできるんですよ。江田島平八だって生身で宇宙遊泳してたし。

モブは大量に死んだけどメインキャラは前作からの続投組含めてほぼ生き残ってるし、ステイサムの強さもモンスターのバリエーションもどれだけ盛ってもいいって前例が今作で出来ちゃったので、まだまだ続編作れると思うんですよね。少なくともメイイン役のソフィア・ツァイちゃんが大人になるまでは観たいなあ。


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