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観た映画の感想 #81『バッド・デイ・ドライブ』

『バッド・デイ・ドライブ』を観ました。

監督:ニムロッド・アーントル
脚本:クリストファー・サルマンプール
出演:リーアム・ニーソン、ノーマ・ドゥメズウェニ、リリー・アスペル、ジャック・チャンピオン、エンベス・デイビッツ、マシュー・モディーン、他

いつものように子どもたちを学校に送り届けるため車を走らせる金融ビジネスマンのマットのもとに「その車に爆弾を仕掛けた。降りてはいけない。通報してもいけない。これから伝える指示に従わなければ爆破する」と、謎の着信が入る。マットはその声の主、要求、目的などがわからぬまま運転を続けるが、行く先々で同様に爆弾を仕掛けられた車が次々と爆破されていく。しかも、その被害者はいずれもマットの同僚だった。マットは警察とマスコミから容疑者として追われながら、恐怖に怯える子どもたちとともに車を走らせ続けるが……。
(映画.comより)

https://eiga.com/movie/99195/

みんな大好きリーアム・ニーソン映画の新作です。
「リーアム・ニーソン映画」っていうジャンルが成立してることがもうおかしいと思うんですけど、それはそれ。だって楽しいし。

今回も家庭環境に問題を抱えているリーアム・ニーソンが大変な目に遭って、なんやかんや奔走して事件を解決し家族間不和も解消、っていうまさにリーアム・ニーソン映画のイデアみたいな流れなんですけど、ここ最近観てきたリーアム・ニーソン映画(例えば『メモリー』とか)と比べるとガバの度合いがちょっと行きすぎているというか、午後ロー感が強いというか……

リーアム・ニーソンが乗ってる車に仕掛けられた爆弾、「車から降りると爆発する」っていうのはともかくとして「誰かに助けを求めても爆発する」「犯人の指示に従わなくても爆発する」って相当緊張感のある状況のはずなんですけど、この二つのルールどっちも割と早々に破られるんですよねw
一緒に乗ってしまった子供たちにも結構すぐに説明しちゃうし、犯人と繋がってるスマホのマイクをたびたびミュートにするんですけど、特に何もペナルティがないという。「あ、それセーフなんだ……」って何度思ったことか。

極めつけは街の電波を5ブロック分圏外にして警察と相談するくだりで、いくら圏外にすれば電話も爆弾の遠隔爆破もできなくなるとは言え、そんなに長時間音信不通にしたらさすがに犯人も「なんかやったな?」って思うだろっていう……こういう「よく考えたらおかしくない?」っていうアラ、シナリオ運びとか映像の勢いで押し切っちゃうタイプの映画だと観ている間は意外と気にならなかったりもするんですけど、何せ今作は基本的な絵面がずっと地味なので……観ていて落ち着いちゃう場面が頻繁に来るからどうしてもアラの部分に意識がいっちゃう。比べるのもどうかとは思うけど、やっぱり『スピード』ってよく出来た映画だったんだなあ……

楽しいところもないわけじゃなかったんですけど、やっぱりMAX70点満点で55点くらいのテンション感。

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