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「熱い抽象」と「冷たい抽象」あなたは見分けられる?


現代アートといえば抽象画!
でも何が描かれているのかよくわからない・・

そこで今回は少しでも抽象画を知った気になれる「熱い抽象」と「冷たい抽象」について紹介します。


「熱い抽象」と「冷たい抽象」を語る上で欠かせない画家が2人います。カンディンスキーとモンドリアンです。

躍動的な「熱い抽象」

抽象画がそもそも生まれる前は、自然界に存在するものを写実的に描くことに重きが置かれていました。この風潮は瞬間的な色味を重視する印象派の出現によって徐々に変わっていくのですが、カンディンスキーもまさしくその影響を受けたうちの1人でした。

ドイツで芸術を追求したカンディンスキーですが、印象派のモネの作品を見て、「色の力ってすごくね? もはや何かを対象にしてそれを描かなくていいのでは?」ってある日なりました。

こうした多彩な色や形態を混ざり合わせた表現に挑戦します。

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カンディンスキー《黄・赤・青》

絵筆が躍動的な絵画に到達したためこれらは「熱い抽象」と呼ばれています。
ドリッピングの画法で有名なジャクソン・ポロックも同じ系統の代表的な画家として有名ですね。


極限まで単純化された「冷たい抽象」

オランダの画家であるモンドリアンは対照的に単純な表現方法を追求します。その方法というのが直線と赤・黄・青の三原色と白黒のみを使うという美学でした。

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モンドリアン《赤・青・黄のコンポジション》

表現が豊かな「冷たい抽象」と比較すると構成要素が限定的で、モダンな印象が感じられるかと思います。

それもそのはずで、彼は後にデ・ステイルという運動を始め、ファッションから建築と現在のデザインにも生かされています。どこか親近感を覚える作品になっているのもそこが大きいです。


抽象画こそが人間ならではの表現

自然の描写から人間しかできない表現へ・・・
今の我々からすると自然界のものをそっくり書く方がすごく見えがちですが、人間の創造性やクリエイティビティが遺憾無く発揮されるのは抽象画なのかもしれません。

特にモンドリアンの作品は普遍的にあらゆる場で使われており、どこにあってもオシャレに見えるので、その凄さが徐々にわかってきた気がしました。

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