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これから受験勉強をはじめる人が気をつけてほしいこと

対象読者

これから受験を迎える方にむけて、受験勉強を効率的、かつ実りのあるものにしてもらうために意識して欲しいことを書いていきたいと思います。受験勉強をはじめる方に是非よんでいただきたいです。

※ほぼ同じ内容があったりしますが、あえて別項目で扱っています。

勉強の鉄則

*今日から勉強を始める
自分に合う勉強法、参考書、先生を見つけるためには、どうしても試行錯誤する時間が必要になります。そのため、試行錯誤する時間を確保するためにもできるだけ早く、受験勉強を開始しなければなりません。いきなり長時間は厳しいと思いますので、10分からでもいいのではじめてください。勉強法や参考書ばかり調べていて、肝心の勉強をなかなかはじめないという方が一定数いらっしゃるので注意してください。それ以外でもなにかトラブルや事件などで勉強になかなか戻ってこれないという可能性もあり、勉強時間を確保しづらくなるかもしれないので、早めに勉強を開始しておいたほうがいいです。

*勉強を習慣化する
勉強時間を確保するという意味で、これはとても大切です。勉強時間が少ない方や確保できない方の多くが、勉強が習慣化できていないことが原因です。早めに習慣化しておいてください。そして、これは勉強時間を確保するという意味でも大事なのですが、受験直前期に特に大事です。受験直前期、不安に押しつぶされそうになり勉強にみがはいらない状況になるかもしれません。そうなった時に習慣化しておけば、ある程度は勉強時間を確保でき最低限の被害におさえられます。そのためにも必ず勉強を習慣化しておいてください。

*最初から完璧に理解したり、覚えようとしすぎない
当然理解はしないといけないのですが、完璧に理解や暗記をしようとしすぎると、時間や労力がかかりすぎてしまって挫折する原因になってしまいます。理解できない所も他の部分に取り組んだ後、再度すると簡単に理解できるということが往々にしてあるので、まずは完璧を目指しすぎず一周することを大事に勉強してください。暗記も同じで一度に完璧に覚えるよりも雑に何回も触れたほうが覚えやすく定着もするので、完璧主義にならないようにしてください。

*科目のバランスを考える
これは本当に大事で受かるかおちるかの大きな境目だと思います。文系の方が理科基礎に力を入れ過ぎてしまい数学や英語の勉強がおろそかになってしまったり、理系受験生が、世界史、日本史にのめり込みすぎてしまい、数学や理科の勉強が満足にできなくなってしまうという場合です。そして後者のパターンは結果的に数Ⅲの勉強がなどが満足にできず文転してしまうのがありがちです。このように科目のバランスを間違えてしまい、メイン科目の勉強時間が確保できないという事態が起こりがちなので本当に注意してください。

*わからない部分は調べたりして自己解決できるよう努める
これは色々な理由があります。一つ目は自分で解決をしていく癖をつけておかないと、後々科目が増えてきた時にまともに勉強が進めらなくなるからです。わからない事をいちいち聞いていたら効率が悪くなってしまうので、質問するものは最低限にしておかなければいけません。二つ目はこの小さな積み重ねが思考力の養成に大事であり、質問に行った時の理解のしやすさや記憶の残りやすさに大きな違いが出るからです。よくあるのは殆ど考えずに質問して、その解説を聞いてる時に一緒に考えており解説に集中しきれていなく理解できないという場合や、まともに調べずに質問して自分の持っている参考書やテキストに書かれているのに聞いたりして無駄な時間を過ごしてしまうという場合です。このようにならないためにも、分からなかい部分がでてきたら、調べたりして出来るだけ自分で解決できるよう努めてください。念のためですが、質問してはいけないいう意味ではないです。

*取り組む勉強に目的意識をもつ
これは意外に抜けがちなのですが非常に大事です。ここがあまり意識できていないと単語帳を何冊もやってしまったり、解釈系の参考書を何冊もやってしまったりと無駄な勉強が多くなってしまいます。これは授業の取りすぎなども含みます。ですから、勉強をする時はなぜ今この勉強をしているのかを明確にしながら勉強してください。

*映像授業や予備校は必要があれば積極的に使う
特に受験勉強の序盤や終盤は積極的に映像授業や予備校を使ってください。どうしても勉強の始めというのはハードルが高くなかなか勉強を進めづらいです。そのため授業を受ける事でかなり理解がしやすなりハードルを下げることができます。特に物理、数学は映像授業を用いる事を強く勧めます。この二教科はどうしても参考書だと間違った解釈をしてしまったり、なかなか解説が理解できなかったりと、かなり勉強のハードルが高いからです。そして受験勉強の終盤部分でも映像を使うことをオススメします。やはりどうしても参考書は上位レベルが売れないせいか、かなり上のレベルの参考書の層が薄く自分にあった物を見つけづらかったり、そもそも参考書がなかったりします。ですから、壁を感じて超えようとする際、参考書だけに固執しすぎてしまうと莫大な時間を要してしまいます。したがって映像授業を上手に活用してほしいです。逆に中盤の段階で映像授業を使うと膨大な時間を費やしてしまったり、お金もかかりすぎてしまうので、ここは逆に参考書を積極的に用いテンポよくすすめていきたいところです。
念のためですが、なんでもかんでも授業を受ければいいというものでもないです。参考書と授業のメリット、デメリットを理解した上で行動するようにしてください。

*できれば一人の先生を信じてついていく
いろんな方からアドバイスでこの先生がいい、あの先生がいいというふうに教えてもらうと思います。そこで変にそれにしたがってコロコロ変えてしまうとなかなか学力が身につかず無駄が多くなってしまいます。なぜなら、元々先生方は一年間で体系的に学び、定着できるように授業を組んでらっしゃるからです。それに反してしまうとなにもかも中途半端になっしまいます。そうならないためにもしっかり先生についていってほしいです。もちろん、明らかに合わない場合は変えてください。正直まともな先生であれば、どの先生でも受験結果に殆ど関係ありません。    講習などは除いています。

*自分にあった勉強法をみつける
これはあまり気にしすぎてもいけないのですが、意識だけでもしておいて欲しいです。いくら効率的な勉強法といっても、どうしても人によって合う合わないがあります。だからこそ、試行錯誤して自分にあった勉強法を見つけておかなければいけません。自分にあった勉強法をできれば効率がかなり上がります。意識だけでもしておいてください。

*信頼できる先生や先輩などを見つけておく。
これからの受験勉強で迷う事がたくさん出てくると思います。その時に間違った方向に進まないためにも相談できる人を見つけておいてください。選ぶ際は一時的に聞ける人ではなく、継続的に聞ける人をオススメします。その方が適切なアドバイスがもらえるからです。注意点として学校の先生はできればこの候補には入れない事をオススメします。学校の先生は受験のプロではないので、トンチンカンなアドバイスをする事も多く、間違った事をしかねないので、できれば他の方にしてほしいです。最近増えてきたコーチング系の塾も考えてもいいと思います。

*映像授業は繰り返しみる
映像授業は基本的に繰り返し見てください。映像自体その時その時の状況によって見え方が大きく変わってくるものです。最初はノートを取ることに必死で説明を聞き逃しがちだったが、2回目は話な集中できたので理解が深まった。初めて聞いた時は大事なことを言っていると感じなかったが、ある程度学習が進んだあと再度聞いてみたらこんなに大事なことを沢山いっていたと気づけたなどです。このように再度授業を聞いてみると初回でイマイチよくわからなかった部分を理解できたり、新しい発見があったりするので是非繰り返しみてください。目安としては3〜4回(部分的なものも含みます)です。

*復習をおこたらない
勉強で大事な事は知識や技術を自分の中にしっかりと蓄えておく事です。そして殆どの科目は上にどんどん積み重ねいくように勉強していくので、土台がしっかりしていなければ成績が上がらなかったり、内容を理解できなかったりとさまざまな弊害が出てきてしまいます。必ず復習をこまめにしてください。冊数が多くなってきて復習のタイミングがわからないという方は1ヶ月に一回を目安に復習してもらうといいと思います。解説が完全に離れないうちに何度もするのが復習のコツです。

*基礎と応用を往復する意識をもつ
基礎は基礎をしているだけでは、一向に固まりません。応用的な事をしている時に、理解不足や抜け、誤解に気づきそれを埋めていくことではじめて少しずつ固まっていくものです。したがって、基礎を一通り終えたら一度応用に進んでほしいです。この方が必要性を感じられて頭にものこりやすいですし、使い方も学ぶことができより実践的な形で学ぶ事ができます。念のためですが、基礎を飛ばして応用だけすればいいという意味ではないです。

*方針に迷った時は自分の考えを持った上で信頼できる人に相談する。
方針に迷った時は焦って視野が狭くなりがちだと思いますが、そういう時こそ他の人に頼ることは忘れないでください。この時のキモは自分の考えを持った上でという部分です。もし考えを持っていない状態だと、自分の中で言語化しきれていないということなので、それを相手に伝えても抽象的なアドバイスに終わってしまいます。そうなると、どちらにとってもあまり意味のないものになってしまいます。そうならないためにも相談する時は、自分の考えを持った上で行ってみるようにしてください。

*成果が出るには時間がかかる事を理解しておく
今している勉強が成果として現れるにはかなりの時間を要します。英語で考えてもらえればわかりやすいと思うのですが、英語は長文をただ読めるようになるだけでも単語、熟語、文法、解釈が初めてそろっても読めるようになります。とても大変です。だからこそ、時間がかかる事をあらかじめ知っておかないと、気持ち的に厳しいので先に理解しておいてください。これを理解していないと、成績がすぐに上がらないことを原因に参考書や先生をコロコロ変えてしまって、かえって上がりづらい状況を作ってしまう可能性があります。

*情報の収集の仕方を気をつける
出来るだけ境遇の近い人や勉強法の本をまずは参考にしてください。目指す場所が同じでもあまりにも境遇が違うと、その成功した勉強が上手く活用できなかったり、躓くところが違ったりして参考にしにくい場合があります。この点に注意して情報を集めてもらうとかなり効果的に勉強できると思います。

*効率を求め過ぎない
効率的いうのは非効率なものがわかっているから、できるもので最初から見つかるわけではないです。したがってはじめから効率を求め過ぎないようにしてください。効率的に勉強するためにも、最初は非効率でもいいので取り敢えずはじめてみることが大事です。

*常に自分を分析的に見る視点を持つ
これは受験においてもっとも重要な事だと思います。この力を身につけていれば、無駄を限りなく抑えられますし、暴走して勉強することも防げます。そして、弱点分析も上手くなるので勉強の効率が圧倒的に上がります。そうは言ってもいきなりは厳しいと思いますので、最低限模試のタイミングだけでもしっかりと分析の時間をとってほしいです。そうすれば、少しずつ鍛えられていくと思います。


参考書関係での注意点

*冒頭部分の初めにや使い方をよむ
必ず読んでください。そこには先生方がどのような意図でその本を書いたかなどが書かれてあり、自分の目的にあった参考書をみつけやすくなります。そして多くの場合先生自身が上手な使い方を説明してくださっているので、そこを読む事で勉強を効率よく進めることができます。勉強にかなり慣れている方以外は先生が想定している使い方にのっとったほうがいいと思います。

*目的意識をもって取りくむ
参考書のルートをやる時は脳死でやるのではなく目的意識をもって取り組んでください。そうしないと点数を上げるという点で余計な事をしてしまい無駄が増えてしまいます。さらに巷に参考書ルートというものがあると思いますが、ルート作成者の意図を理解しないまま勉強に取り組んでしまうという事態が起きがちです。そうなると、ただルートをこなすだけになってしまい、作成者がその参考書で身につけて欲しい技術、知識が意識しづらくなかなか成果が出づらいものになってしまいます。ですから、参考書ルートに沿う時も目的意識は必ずもって取り組むようにしてください。

*参考書を選ぶ事に躍起にならない。
特に勉強が上手くいっていない時に注意してください。成績が上がるのにはかなりの時間を要します。そのせいで成績があがらないと我慢できずに、原因を参考書にもとめてしまい変えてしまうというパターンをよく見かけます。そうなると、せっかく成果が出そうなところで腰を折ってしまうことになります。市販の参考書はさほど差はないので、選ぶことに熱をいれすぎず、すぐに取り組んで完成度をあげてください。

*有名なものにすぐに飛びつかない。
人気な参考書はなぜ人気なのか考え安易に飛びつかないようにしてください。おそらく多くの方が合格体験記を見て情報収集すると思います。そこでよくお世話になった参考書や授業などが書かれていますが、多くの場合直前期にお世話になったものが書かれてあり、学習初期段階では適切なものではない可能性が高いです。したがって、最低限本屋で試し読みをしたり、体験授業を受けたりして自分に合っているかどうかの確認をするようにしてください。

*ルートを決め打ちしない
科目にもよる部分があったり、基礎の部分まで同じだったりして一概には言えないのですが、基本的にルートは模試や過去問と相談しながら追加して組み立てていくものです。そのため、ルートを決め打ちすることは不可能です。その点を頭の片隅にいれておいてください。自分の参考書ルートの作成に躍起になって、まともに勉強できていない方をたまに見かけますので注意してください。

今挙げた事を意識してもらえれば大きな失敗はしないと思います。受験生の参考になれば幸いです。


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