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共通テスト 数学対策 

対象読者

今回は共通テストで数学を利用する方に向けて記事を書いていきたいと思います。時間が足りない、得点が伸びないなどいろいろな方がいらっしゃると思いますが、そのような方々の参考になれば幸いです。

時間についての対策(基本対策含む)

1.典型問題の処理力を上げる

まず時間に対してですが、過去問、短期攻略、面白いほどとれるなどを使って、限りなく反射的に解けるレベルまで、苦手な所から(人によっては解きやすい所からでもOK)、分野毎(大問毎)に、時間制限をかなり厳しめに設けて練習し、共テレベルの典型問題の処理速度を鍛え上げてください。どうしても本番は見たことない問題が出てくると思います。そんな時どうしてもそういった問題には時間がかかってしまいます。そのため、解く時間を確保するために典型問題の処理力を高めておかなければいけません。この処理力も一朝一夕で身につくものではないので、早めから対策しておいてください。
一つ注意点なのですが、この典型問題を押さえて行く時は、ただ漫然と数をこなすのではなく、何がポイントなのか、どの知識が問われているのかを把握しながら進めていってください。ただこなすだけでは、分野によっては本当に得点になりません。したがって、学習する時はポイントが明確になっている参考書を使ってください。参考書で厳しい人は、映像授業などの利用も考えてみてください。

2.文章を読む時に強弱をつける

長文化している文章の読みの精度とスピードを向上させるため、それと読み返したり必要な情報を拾ってきたりする時のロスを減らすために、どこに何が書かれているかわかるように印をつけながら読む(全分野に関する事だと、数式、数字、文字、条件。データ分析だと五数要約などです)ようにしてください。この二つ目の方は、余計な情報を削ぎ落とす意味合いもあります。あとでも触れますが、この作業は後で詰まった時に戻ってきやすくするという意味合いもあります。

3.非典型問題をできるだけ典型問題にする(新傾向の問題がどういった問われ方をするか知る)

典型問題は早く解けるようになった上で、典型問題以外の自分で設定しないといけない問題、融合問題、新たな用語が出てくる問題、グラフ系の問題など共通テスト色の強い非典型問題も、予想問題集、試行調査、共通テストになってからの過去問などを使って、可能な限り非典型問題を典型問題に落とし込み処理力をあげていくといいと思います。正直ここは演習量がものをいいます。

4.ちょっとした工夫をする

典型問題がそつなくこなせる前提にはなりますが、先にセンター色の強い問題を片づけてしまって、その後に時間的、気持ち的な余裕を持って、共通テスト色の強い問題や時間がかかりそうな問題に取り組むというのもかなり効果的です。共通テスト色の強い問題は落ち着いて解けば、簡単に解ける問題ばかりで変に焦って途中で解くよりずっと早く解けますし、問題によっては速く解くのに限界があるものもあるので、時間をかけるべき所に時間をかけないといけないからです。
大まかにこの四つが時間についての対策になります。

問題を解く時に詰まったら

次の何を使って求めればいいかわからなくなるという事態については、もちろん典型問題の解き方が頭の中に入っている前提にはなりますが、少し先最終的なオチを見ながら、どういった流れの問題なのか意識しながら解いたり、条件の見落としがないか確認したり、前との繋がりを考えたりする事で、多少なりとも改善されると思います。一つ目のものは、解き方の手がかりにもなるのですが、計算を工夫する気づきにも繋がり時間短縮にも効果的です。二つ目の条件の見落としがないか確認するのは、時間制限が厳しいテストだと、視野が狭くなってしまい、ただ誘導にしたがっているだけだと、直前直後ばかり目がいってしまって、問題冒頭の重要な条件を見逃してしまい解けないという自体になってしまうからです。この詰まった時に、すぐに必要な情報を拾ってくるために時間対策の所にあげた印づけをし、どこに何が書かれてあるのか明確にしておきます。三つ目の前とのつながりを考えるは、前の問題の答えや考え方、途中式を利用したり、前の問題が具体例になっていたりして解法の糸口になるからです。したがって、詰まったら前との繋がりを考えて、結果や考え方が使えないか検討したり、前で求めたけど使っていないものは無いか確認したり、前でした事はなんだったか落ち着いて分析したりすることで、問題が解きやすくなると思います。
この三つが大まかな何を使って求めればいいかの解決案になります。

7,8割を目指している人へ

問題は全て解けなくてもいい(場合によっては最後を諦める)ということと、必ずマークは埋めること、場合によっては傾斜をつけることを意識として持っていてください。
この問題時間かかるなと思ったら、戦略的に飛ばしてください。変に難しい問題にあたるより、他の簡単な問題を解いたり、計算が間違っていないか見直した方が得点は上がります。30点は落としてもいいので、意外と解けなくていい問題があります。
解けない問題も予想できる範囲で予想してみてください。意外と当たります。接するなら、直角なら、、、だいたいこれくらいかなみたいな感じです。てきとうに埋めるときも、しっかり約分された形で書いたり、少し考えて書くようにしてください。知ってる範囲でこれだけで20点近く得点されている方もいます。したがって、解けなかった問題も必ずマークしてください。他の教科ではまず見ないのですが、数学では解けない問題をマークしないという方が一定数いらっしゃるので注意してください。
自分がⅠAが得意か2Bが得意かによって、傾斜をつけて学習するのも一つです。目標7割だったら、7割、7割ではなくて、6割、8割みたいな感じです。模試や過去問をしながら自分がどちらが得意かをみていただくといいと思います。このレベル帯ならⅡBに傾斜をかけるのを勧めます。理由は難易度がⅡBの方が安定しているのと、出題がオーソドックスなものが多く得点が安定しやすいからです。

余談

与太話レベルですが、二次試験レベルの有名問題が背景なっている問題や、一つの問題をいろいろな方法で解かせる問題も出ているので、テーマ毎の扱い方を身につけつつ有名問題を押さえていったり、別解を大事にしたりする普通の勉強も怠らないようにしてください。

あと整数が2018年からずっと右肩上がりで難化し続けているので、二次試験で数学を使わない方は面食らう可能性がかなり高いです。そのため、余裕があれば整数問題だけは網羅系を一通り解いたりして共通テストレベル以上の難しい問題に触れておくことをオススメします

参考書ルートが気になる方はこちらをご覧ください。

受験生の参考になれば幸いです。

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