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【詞】冬に待ち合わせ(仮)

すこし暗いです


君のことを知るためには
まずは自分に向き合わなくては
そう思って、一日、二日、考え込んでは
文字に書き起こして、基準を作ってみては
しばらくすると何も分からなくなるの

冬の海から木霊するように
枯れ葉を連れる風がやってきて
そういえば君がいたあの日も
待ち合わせは寒い場所で
どこに行こうと決めていなくて
あちらこちらを歩いていたね

それは青空を馴染ませていた
ビルとビルを見渡して
覚えているよ、全部、覚えているよ

それは青空を馴染ませていた
ビルとビルを見渡して
覚えているよ、全部、覚えているよ

頬をよぎる雨はいつも夕方過ぎの
じきに暗くなる空模様と重なるんだ

新しい場所で今も自分は分からないことばかり
会話の輪郭を掴み、話し出すのは難しい
待ち合わせは一人だけ
過去の方を歩いていくんだ

そういえば君がいたあの日も
待ち合わせは寒い場所で
どこに行こうと決めていなくて
あちらこちらを歩いていたね


久しぶりの詞の投稿になります。

すこし暗いですが、"一人"などをテーマに作ってみました。
最近はよく"一人"をイメージして文章を考えることが多いです。

自分は詞の中で同じ文章を繰り返すことが多く、
今回は、"それは青空を馴染ませていた ビルとビルを見渡して" と
"そういえば君がいたあの日も"の部分が
繰り返しになっています。


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