London Craft Beer Festival 2024 参加レポ🍺

Kiyona@ビールワーホリ🇮🇪🍻

2024年8月11日 19:12

世界中の酒祭りに参加したい！という気持ちでヨーロッパに渡航してから、はや2ヶ月半。いよいよ、参加することができました！

8月9日-10日にロンドンにて行われた、「ロンドンクラフトビールフェスティバル2024」

これは元々、「地球の歩き方　世界のお酒図鑑」の世界の酒祭り特集ページにて紹介されていて、いつかは絶対行ってみたいと思っていました！

イギリスは、特にエールビールにおいて非常に種類が多く、またパブの本場でもあり、ビール好きとしては夢のような国のひとつ。そんなイギリスで開催されるビールフェスティバル！行かない訳にはいきません。

ちなみに、「地球の歩き方」では、ロンドンビールフェスティバルだけでなく、ドイツのオクトーバーフェストや、ベルギーのベルギーウィークエンドなども紹介されています。私のアイルランド滞在中に、できるだけ多く制覇できるといいのですが…！

いざロンドンへ！

現在、小野はダブリンに滞在しており、ダブリン空港からロンドン近郊の空港までは約1時間半ほど。「え、日帰りで行けるじゃん」と思ってしまった私。弾丸日帰りロンドンを決行することに。

結果、朝イチでダブリンを出発し、「ダブリン空港⇨スタンステッド空港⇨バスで市内へ⇨タクシーで会場へ⇨🍺⇨バスで空港へ⇨帰国」という「ただビールを飲むためだけにロンドンに来る人」に。さすがに、1泊くらいしてもいい気がしましたが、どうせ酔っ払ったら観光なんてしないので、別にいっか。という感じ。

会場は、テムズ川近くの「Tobacco Dock」。元々は、タバコやワインなどの輸入品が到着する、いわば貨物のハブだったそうで、雰囲気も素敵。タクシー移動の際、運転士に行き先を聞かれて、ド忘れしてしまった私は「あの、ビアフェスやってるドック！」って言っただけで通じたので、そこそこな知名度みたい。タワーブリッジのすぐ近く。

入場料は£59.5（約11,000円）で、事前予約制。入り口でリストバンドと専用グラスを渡されて、会場入り！専用グラスには1/3パイントの量に線が引いてあって、各ビールブースでグラスに注いでもらうことができる。専用グラスは持ち帰りできて、時間制（昼／夜の部で分かれており、各5時間）で飲み放題！

最初は、「11,000円って高くないか…」という感じでしたが、海外で5時間飲み放題なんて普通あり得ないし、むしろ安いのでは…？と思い始めた私。

2日間に亘って行われるこのイベントには、100以上のブルワリーが参加し、約800種類のビールが集結しているとのこと。酒飲みのディズニーだと思えば、プライスレスすぎる。

1杯目：Orion

いや、ごめんなさい。

ロンドンまで行って結局日本のビール飲んでるんかい！しかも去年散々飲んだじゃん！！！というのは自分でも重々承知しております。が、故にどうしても飲みたくなってしまい、かつ入口から一番近いブースだったこともあり、飛びついてしまいました。

「一杯目に選んでくれたの！ありがとう！」と爽やかなお兄さんにビールを注がれ（こういうコミュニケーションが本当に好き）、一気にゴクリ。

くううううううう！！！！！喉を乾かすために、飛行機から水を一滴も飲んでいなかった小野の喉は、ラガーの喉越しにやられて、完全にスイッチオンされてしまいました。

2ヶ月半ぶりの日本のラガー、うますぎる。やっぱ喉乾いてる時はラガーやな。あと仕事終わりはラガー。味がめちゃくちゃ好きという訳ではないし、アイルランドはラガーよりエールや黒ビールのギネスが有名だけど、なんだかんだ疲れて「あ”〜〜ビール飲みたい〜〜〜」って時はラガーな気がする。日本人。

というか、ロンドンという日本から遠く離れた場所から参加している唯一の日本のビールというだけで、最高すぎる。好きすぎる。応援します。

2杯目：Kanpai

隣のブースに移動して目についたのは、Bluntrock Breweryが作っている「Kanpai」というラガー。（結局、またラガーかよ）

日本語！？と思ったら、「日本の米を50％使用した、キレのいい鮮やかなラガー！GF」との説明書きが。

ブースのかわいいお姉さんに注がれて、色の鮮やかさにうっとり。

ちなみに、「GF」というのは、ガールフレンドのこと。じゃなくて、グルテンフリーのこと。アイルランドのレストランで働き始めてから、グルテンフリーについて少し勉強して覚えた。こちらのレストランとかでは、グルテンフリーのものや代替可能なものには、大体「GF」の表記が。日本に比べると、欧米諸国はグルテンにアレルギーを持つ人が多いみたいで、健康意識の高まりというより食事療法としての需要が高いみたい。

勉強してからまず思ったのは、「え、そしたらビール飲めなくない！？！？」という疑問。でも調べてみると、日本のビールでも「キリン　のどごし生」（麦芽の代わりに大豆を使用）、「サッポロ　ドラフトワン」（麦芽の代わりにえんどうタンパクを使用）などなど、麦芽を使用してないことでグルテンフリーを達成している製品も販売されている模様。全然知らなかった〜。

そんな「Kanpai Lagar」は、舌触りがサラッとしていて、すごくスッキリ飲めるビールでした。日本のラガーのような炭酸の強いドライな感じとは違って、ゴクゴクというよりスルスル飲める感じ（？）でした。笑
美味しかったです！！！

3杯目：MR TIPSY ESPRESSO

そのまた隣のブースで出会ったのは、なんと「スタウトカクテル」という新しいスタイルのお酒！

スタウトは、いわゆる「黒ビール」というやつで、焦がした大麦を使って作られるビール。ギネスとかがその代表格。今回は特別にそのスタウトビールを使って、コーヒー風味のカクテルを提供していると。

しかもその提供の仕方がすごく面白い！！！

このブースを開いていた「TOAST BREWING」は、元々とても気になっていた醸造所で、名前の通りトーストを原料にしているとのことでした。しかもパン屋さんで廃棄予定だったパンを使っているらしく、「今までに救ったトーストを全部重ねると、エベレストの4倍の高さになります！」と想像を超えてくる素敵なコンセプトの会社です。

そんな会社だから、ビールの提供にもこだわりが！なんとこのカップ、食べられる！そしてこのストロー、茹でればパスタになる！！！（茹でるか？とは思うものの）コンセプトや会社の信念がすごく素敵だなと思いました。思いが詰まったプロダクトっていいよね。

4杯目：GOSNELLS HAZY NECTAR

おねーさんに「ちょっと試してみない〜？」ってニコニコ話しかけられて、つい立ち寄ってしまったブース。しかも、試すのはビールじゃなくてタトゥーシール😅

こういうの、文化祭とか、TRPとかっぽくて楽しいね！好き！
結局気になって、一杯飲んでみるか〜と思ってしまうし！（ちょろい）

この醸造所は「GOSNELLS OF LONDON」という会社で、従来のビールやシードルを100％自然由来のものに替えた製品を作っているとのこと。100％砂糖ではなくて蜂蜜を使って甘味を出していて、これもまたGFらしい。

口にしてみると、ほんのりとした蜂蜜の甘さが広がって、香りも華やか。コースターの裏には「Always from honey, kinda like cider, but better」とあり、その通り甘いんだけど甘すぎる訳ではなく、ビールの苦味を残してある感じ。

めっちゃ美味しかった。初めて飲む感じだった。また飲みたい。

なんていうか、こういうこだわりがクラフトビールの良さだな〜って再実感しました。もちろん大企業が作るビールも好きだし、金麦とかだって好きだし、伝統的なラガーもエールも好きなんだけど。クラフトビールは、作っている人たちの顔が見えて、こだわりがわかって、想いに共感して、それを味わって、しかも酔っ払えて。「クラフトビールはまずい」という信念を持っている人もいるとは思うけど、一般的に販売されている大量生産のビールとの比較だけで評価するのは、少し違うなーと思ったりしました。