見出し画像

【ウェビナーレポート】学生・転職意向層から注目を集める企業が取り組む「エンプロイヤーブランディング」を解説!

本日は2021年4月21日(木)に実施したウェビナーをレポートでご紹介します。後半には企業の例もありますので、ぜひ参考にしてみてください。

この記事は5分で読めます。

登壇者

No Company 代表取締役 秋山 真

スクリーンショット (43)

2016年にスパイスボックス新卒入社。2年間デジタルマーケティング領域でプロデューサー経験を積んだ後、2018年に採用コミュニケーション事業部を立ち上げ事業部長に就任。SNS起点の採用広報ソリューション開発や企業のオンライン採用、採用DX化などを支援。2021年10月にスパイスボックスの子会社 No Company,incを立ち上げ、代表取締役に就任。

大切なポイント

求職者が知りたいことや市場で話題になっていることをSNSデータから捉え、ターゲットに刺さる採用コンテンツをつくることが重要。

1. 「エンプロイヤーブランディング」とは

企業が雇用者としての立ち位置から、従業員や求職者、顧客、株主等のステークホルダーに対して、「働く場の価値」を明確かつ具体的に提示し、コーポレートブランドや商品ブランドと整合性のある、統合的な企業イメージを構築することである。

わかりやすく図式化すると下記の構造になります。

画像2

※株式会社ライクブルー:エンプロイヤーブランディングについて
https://jax-i.co.jp/2018/03/27/employer_branding/

右側(青色)部分がマーケティング要素を表しており、「商品の価値」を顧客やステークホルダーに知ってもらうことが目的となります。一方で左側(緑色)部分がエンプロイヤーブランディングの要素であり、「働く場(人や環境など)の価値」を求職者や既存社員、またその家族に伝えていくことが目的となります。

画像3

※株式会社ライクブルー:エンプロイヤーブランディングについて
https://jax-i.co.jp/2018/03/27/employer_branding/

社外だけでなく、従業員の方に対しても「どんな人が働いているのか?」「社内のカルチャーがどう体現されているのか?」などを社員を通じて発信することで、相互理解や、働く価値のある職場としてアピールすることができます。

「働く場としての価値」が「企業のイメージ」になるので、エンプロイヤーブランド(働く場としての価値)が高ければ、社員も学生も求職者も、その家族も会社へのエンゲージメントが強くなります。採用コミュニケーションは、インナーブランディングでもあるわけです。

エンプロイヤーブランディングの3つの要素
「働く場としての価値」を示す方法は3点あります。

①経済的な価値
給料、賞与、福利厚生などの金銭的報酬。

②心理的な価値
仕事のやりがい、人間関係、所属意識や誇りなどの精神的な恩恵。

③職務的な価値
仕事から得られる知識やスキル、専門性などの仕事そのものに備わるメリット。

①はファクトベースになるので、②や③のほうをよりエンプロイヤーブランディングで発信していく必要性があります。

自社の価値を見直す
「そもそも、この時代に自社にはどういう価値があるのか?」ブランド価値を再定義することがエンプロイヤーブランディングの第1歩。

客観的な視線(右側の青丸部分)を踏まえながら考えることが重要です。

画像4

2. エンプロイヤーブランディングで意識すべきポイント

最近、採用担当者さまから「候補者が比較している業界や業種にバラつきがある」という話を伺います。これは、業種ではなく、「志向性/価値観」で企業を選ぶ求職者がいるからでしょう。働き方やキャリア観が多様化していく中で、志向性にもいくつかの軸が存在しています。

画像5

また、生活者は日常的に見るSNSやWEBメディアを通して、話題になっているイシュー・出来事とセットで企業にまつわる情報や企業が持つ志向性を把握しているので、世間やSNSで話題化されている文脈と、自社の発信内容をかけあわせて情報発信すると良いでしょう。

画像6

No Companyでは、独自のソーシャルリスニング(SNS分析)ツール「THINK for HR」を活用して、求職者が気になっている話題や問いをSNSから把握し、インタビューコンテンツの企画に生かしています。

3. 具体ブランディングの事例紹介

① KIRIN
プロダクト(商品)を通じてキリンで働く人の多様な価値観を打ち出している事例。note内でテーマごとに「マガジン」をつくって発信しています。

クラフトビール事業の構想をプレゼンし実現した社員さんのストーリー

コロナ禍でのインターンシップにかける企業側の思い


② SmartHR
ナレッジシェアを積極的に行う「オープン社内報」でのエンプロイヤーブランディング。

また、複数の立場の社員から企業の情報発信を行うことで、多面的に共感ポイントを得やすくなります。(※運用ハードルとリスクは高くなります)

画像8

③ TBS
自発的なナレッジシェアでエンプロイヤーブランディングを実現。
Twitterでの個人発信と、Instagramでの公式発信と両軸で実施。

Instagramでは、TBSで働く22人のデザイナー視点で、テレビ局のリアルな様子を発信しています。

まとめ

企業としてではなく、社員ひとりひとりの価値観や言葉、スタイルなどを「共感インサイト」とかけあわせて発信していくことが重要。

画像9

お知らせ

お問い合わせについて
No Companyのサービス「THINK for HR」の詳細や採用マーケティングの具体的なソリューション・実績について知りたい方向けに無料で個別相談会を実施しております。
些細な事でもぜひお気軽にご相談ください!

https://share.hsforms.com/1bvfFNdWpT72Lo3DvhSHZqw5l1au

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?