見出し画像

元・DMMブックス営業統括部長・南川さんに、どうしてナンバーナインに入社したのか聞いてみた

頼もしいメンバーが入社しました。

新年あけましておめでとうございます。「一月往ぬる」とはよく言ったもので、気づけば1月も折り返し地点をとうに過ぎ、2月が顔をのぞかせはじめた今日このごろです。

2023年は、ナンバーナインにとって組織としても事業としても大きなターニングポイントを迎えた年になりました。

組織としては、一緒に働くメンバーが増え(アルバイト、業務委託含めて98名)、親会社からの独立を行いました。採用は、24新卒採用に関しては応募者1156名に対して内定者6名。中途採用に関しては下半期に採用強化を行い、応募者932名に対して8名にジョインいただきました。

事業目線では、クリエイターエコノミー事業はデジタル配信サービス「ナンバーナイン」の月間流通総額が2億円を超え、WEBTOON事業部では夏頃より『神血の救世主~0.00000001%を引き当て最強へ〜(以下、神血の救世主)』の人気が急上昇し、国産WEBTOONとしてトップクラスのヒット作に成長。たくさんの新しいメンバーが加わり、しっかり活躍してくれていることを強く実感できる一年でした。

2024年も昨年に負けないように頑張っていきたいナンバーナインですが、新年早々頼もしいメンバーがジョインしてくれました。それが、元・合同会社DMM.comの南川祐一郎さんです。

<南川さんのざっくり経歴>
同人誌を中心とした漫画関連商品などを販売する同人ショップを展開する株式会社虎の穴へ新卒入社。その後、株式会社ヴィレッジヴァンガードコーポレーションにてヴィレッジヴァンガードオンラインストアで商品企画などを担当し、株式会社ドワンゴへ転職しニコニコ漫画や読書メーターの運営に携わった後に合同会社DMM.comへ転職。6年間DMMブックスを運営し、24年1月1日より株式会社ナンバーナインにジョイン。

南川さんとの出会いは、漫画のレビューサイト「マンガ新聞」のコミュニティでした。先日資本業務提携を発表したサイバーコネクトツーの松山さんもそうでしたが、利害の関係がない「漫画好き」同士として出会った先輩たちと数年越しに一緒に仕事ができるようになるのは幸せなことですね。

ちなみに、ほとんどが非漫画業界出身者で構成されるナンバーナインにとっては、南川さんは漫画業界、特に電子コミックのフィールドで同人から商業まで幅広く経験を積んでこられた初めての業界出身者です。職種的なスキルに加えて、これまでの業界経験を踏まえてナンバーナインの成長にドライブを掛けていただけることに期待しています。

今回、そんな南川さんの入社を記念して本人にインタビューを敢行しました。転職を決断した理由やこれから何をやるのか、意気込み含めてお話しいただきましたので、ぜひお読みいただけますと幸いです。

南川さんがナンバーナインに入社を決めた理由

ーー 南川さんの中で、ナンバーナインは最初どんな印象でした?

(代表の)小林さんの勢いがすごくて、声がでかいなって(笑)。

創業当時は仕事でのかかわりがなかったので外側から見ていた印象だけど、ちょうど知り合いの業界関係者たちから「ナンバーナインが出版業界を騒がせている」という話を聞いていたので、色々大変やなぁというイメージがあって。正直その頃は入社するイメージとかはまったくなかったですね。

ーー 非漫画業界からやってきたこともあって、業界の商習慣など知らないことがたくさんありましたからね。でも、嘘なくまっすぐ僕たちのMission実現に向かってやってきた自負はあります。南川さんの中でナンバーナインのイメージが変わる瞬間はありましたか?

2018年にサービススタートしたデジタル配信サービス「ナンバーナイン」が同人誌の電子コミック化に注力し始めたのを見ていて、素直に凄いなぁと思ってました。勢いあるな、と。

印象が劇的に変わったのは、2022年にオリジナルWEBTOON制作にかじを切ると明言した時かな。

その後本当にWEBTOONにコミットして、僕の友人でもある漫画原作者の江藤くん(『神血の救世主』原作者の江藤俊司さん)をはじめ、実力ある漫画家さんたちと一緒に作品づくりし始めたじゃないですか。江藤くんがWEBTOONのことをすごい勉強して制作に取り組んでいたのを僕も見ていたし、『神血の救世主』もしっかりヒットし始めてすごいなと思ってました。

多くのWEBTOONスタジオがあるなかで、ナンバーナインは完全にゼロイチでオリジナルWEBTOONを作ってヒットさせています。それを近くで見ていて、デジタル配信の会社というだけでなく、本気でパブリッシャーになっていく覚悟を感じましたね。

ーー そんな中で、ナンバーナインへのジョインを決めた理由は何だったのでしょうか?

最初に声をかけてもらったのは、2022年の年末ごろだったかなと思います。当時はちょうど僕も前職で営業の組織体制を変えようと思ってやり始めたところだったので、メンバーや上司たちに対して無責任すぎると思い決断はできませんでした。

だから、まずDMMの方は自分が抜けても組織に迷惑を掛けなくて済むように整えよう、と。それでようやく目処が立ちそうになったタイミングで、サイバーコネクトツーさんとの資本業務提携をナンバーナインが発表したんですよね。

サイバーコネクトツーさんに関しては代表の松山さんも知っているし、提携の裏話を聞いた上でナンバーナインにとってベストな選択をしたなと思っていて。そこで改めて小林さんからお誘いをいただいたんですけど、タイミングが非常に良かったんです。

漫画出版事業やWEBTOON事業に新規参入してくる企業は、作ったはいいもののヒットを出せない会社や、お金を稼ぐことが優先順位の一番になっている会社が多かったりします。簡単なことではないですから。その中で、ナンバーナインは漫画や漫画家さんに対してしっかり敬意を払いながら作品づくりに取り組み、ちゃんとヒットを出している。

もしかすると、この「漫画や漫画家さんに対する敬意」の部分が一番の入社の決め手かもしれないです。

長年近くで見ていたからわかる、ナンバーナインの課題

ーー 組織として未熟な部分はもちろんまだありますが、それでも現場のみんなが築き上げてきたものがようやく結果に繋がりだしている感覚があります。
 意地悪な質問になるかもしれませんが、ある程度整理されはじめた会社に、管理職ポジションとしてジョインすることのプレッシャーや緊張感みたいなものはありますか?

僕自身、これまでにいろんな会社に管理職として転職してきました。当たり前ではありますが、どの会社にも元々の方針や仕事のスタイルが必ずあって、そこを急に劇的に変えるようなタイプは絶対にチームを作れないと思っています。

僕は基本的に、自分自身が評価されるよりもチームの成果を挙げることのほうが圧倒的にパワーを出せるタイプです。だからこそ、まずは今までのナンバーナインのやり方を理解するためにメンバーのみなさんとちゃんと会話をしないといけません。その上で、より良い方法を提案したり、お互いの認識をすり合わせしてアップデートしていくことを心がけたいですね。

経営陣も含め期待してくれていることが伝わるので、そこでちゃんと成果が出せたら評価されるけど、出せなければ口だけだなと思われかねません。ただ、転職はそういうものなので、ちゃんと実績を出すことはすごく意識して、自分にとっても勝負の一年として捉えたいです。

ーー 力強いお言葉ありがとうございます。南川さんは具体的にどんな役割を担う予定ですか?

今のナンバーナインは、漫画業界の外から転職してきた人や社会人経験が少ない人が多いからこそ頑張ってほしいと思っています。ただ一方で、漫画業界に目を向ければ、ここまで業界が成熟してきたのは出版社同士や書店同士といった「横のつながり」があったからこそ、という事実もあります。ここは明確にナンバーナインに足りていないところかなと。

競争する部分は競争しつつ、手をつなぐところはつないでより大きく成長させていく。今まで開かなかった道が僕が入ることで開かれれば、出版業界の一員としても同じ方向を向いていけるんじゃないかな。そのあたりは、漫画業界で働いてきた僕の役割かなと思います。

あとは、ナンバーナインがもっと漫画家さんや彼ら彼女らが作り上げた作品に頼ってもらえる会社になるために必要なことをやっていきます。そのためにも、今年の4月に9期目を迎えるタイミングで、よりパブリッシャーとして事業を大きくしていけるように組織再編を行う予定です。

その中で僕がやるべきは、おもしろい漫画やWEBTOONをつくるための入り口として才能あふれる漫画家さんたちが集まる場や環境をつくっていくこと。そして、20年近く本屋をやってきた知見を活かして販促チームの力になることです。

経験はあるので、他のチームの手助けを通して一緒に働くメンバーたちが「何から手を付けたらいいか分からない」状態ではなく、「どこから始めようか」という状態でプロジェクトを進められるようなサポートもできたら嬉しいです。

ーー 最後にメッセージをお願いします。

ナンバーナインはきっとこれからも大きくなるだろうし、それによってたくさんの漫画家さんたちがナンバーナインで作品を作り続けてくれると思います。だからこそ、デジタル配信サービス「ナンバーナイン」でお預かりする作品も、弊社で一からつくる作品も、「すべての漫画を、すべての人に。」を目指して一人でも多くの読者に届けることができれば嬉しいです。

ーー ありがとうございました!

<告知>ナンバーナインで一緒に働く仲間を絶賛募集中!

ナンバーナインでは、2024年も継続して採用強化していきます。

現在は、特にバックオフィス(事務職、経理職)とインハウスデザイナー、WEBTOONディレクターの募集を積極的に行っておりますので、興味をお持ちいただける方はぜひご応募ください!


この記事が参加している募集

転職してよかったこと

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?