事実と真実の狭間。
『なぜ、行ったのかしらね。』
今日PEACEisギャラリーでこうづさんから、当時の事件のこと覚えてる?って聞かれて思い出したのは
その時の職場の女性が言った一言と
テレビで毎日のように飛び交ってる憶測のアレコレだった。
その時の私は、あまり国際情勢など興味がなくて
遠い国の出来事で、今の私には関係ないなと思ってたのと
内戦の映像や映画を見ると、流れてきてしまうものが止められなくて辛くなってしまうから。
今でこそ、こういうこともあるんだなと思えるのだけど
日本人はわりと共感能力(エンパス)が高い人が多いみたいで
私もネットのチェックをやってみたら90%超えていた。
小学校中学校の時に、たまに猛烈に行きたくない日があって休んだこともあったし
人混みや満員電車が苦手なのは(好きな人はないか…。)そういうことなのかと思ったけど。
それだけが理由ではないけど、
でもあまり悲しいニュースや出来事は見たくなくて
戦争を題材にした映画も見る気になれなかった。
レオナルドディカプリオ主演の『ブラッドダイヤモンド』も去年初めて見た。
それがその人たちの仕事だし、そういう番組だからと言われたらそれまでだけど
毎日毎日毎日毎日
『どうして行ったのか?』
って、本人にしかわからない事を何時間も話して放送するってどうなんだろうな。
そんな事を思ってたと思う、当時。
どこか遠い国の、私が会ったことのない、そして会うこともない人の事…。
毎日流れてくるいろんなニュースの一つ。
そんな感じだったかもしれない。
〝大人〟な年齢になって、いろんな人たちと出会い
その中で、ルワンダとビジネスをしてる方と出会った。
モロッコとビジネスをしてる人。
チベットとビジネスをしてる人とも。
遠い国で、私には直接関わりがないけれど
『あ、素敵だな。』と思った商品を買って
それが遠い国で作ってる人たちの生活するためのお金になるんだな。
と知ってから、少しずつ頭の片隅にそういう事が残るようになってきた。
可愛くて買った、このルワンダのアガセチェも
内戦などで夫を亡くしてしまった女性たちの応援になること。
私が直接その国に行って何かを手伝ってあげることはできなくても
こういう応援の仕方もあるんだな、って考え方も広げられたと思う。
先週も行ってきたPEACEisギャラリーにて
1日の今日、こうづさんによる
後藤健二さんと一緒に〝the chord〟というジャーナリズムをアート化するプロジェクトを立ち上げたことのお話や東京、長崎、ニューヨークでの展示のお話。作品の解説。
事件のことの話。
時が経って、現在ギャラリーを共同運営されている写真家の青木弘さんとの出会いの話。
そして、後藤さんとのいろんな思い出の話。
そのトークイベントがあって聞きに行ってきた。
私が直接関わることがなかった方だけれど
不思議なご縁で仲が良かったこうづさんとこうやってお話を聞いたりするようになった。
あの時ぼんやりと
『どうして行ったのか?っていつまで話すの』と思ってたことについてのお話を聞くことになるとは思わなかった。
こうづさんのお話を聞いていて改めて思ったけれど
事実と真実は違うことの方が多いのかもしれない。
その場所に行ったことは事実。
けど、なぜ?は本人にしかわからないこと。
例え、本人から聞いてたとしても
その人から他の人の耳に入るときにはもしかしたら、その人の憶測が追加されて入るかもしれない。
世間一般の〝正しい〟が必ずしもそうとも限らない。
いろんな事がぐるぐると思い出した夜でした。
1番印象に残ったこちら。
この赤ちゃんとママである女性の幸せな瞬間。
今の私の半分の年齢も行ってないうちに亡くなってる。
赤ちゃんも。
この作品を彼女たちは見ることはないのだけれど
この子たちにはこんな背景がある、という説明と共に
日本の東京という場所で
あなたたちの幸せな瞬間が飾られているよ
って教えてあげられたらいいのに。
こんな風に残っているんだよ、と。
私がこの作品が好きなのは
この子たちには生きる時間が限られているけれど
〝今、幸せ〟
という事を感じるから。
過去でもなくて、少し先のことでもなくて
今を感じるから好きです。
PEACEisギャラリー
こうづなかば
青木弘
Ruise B
(紹介したアガセチェを取り扱ってます)
真面目に書いてたらなんだか…暗いかも。
本当はほうれい線が危険というくらいに笑ったお話もあるのだけど(笑)
それはTwitterとInstagramに綴ります。
PEACEisギャラリーという場所を見つけて良かった。
こうづさん、青木さん2人のプロジェクトを応援することで
アフリカの人たちも応援することになるなら
とっても嬉しい。
※写真は全て掲載許可をいただいております。