コロナになりました|マガジン♯195

インフルエンザになったこともない、入院もしたことない、そんな私がコロナになりました。

発症したのは7月28日。前日から喉の痛みがあったけど、風邪程度だと思い無視していたら早朝から猛烈な吐き気。朝ご飯のシークワーサージュースを全部吐きました。熱を測ると37.9度。oh…胃腸炎…?

この時はまだコロナだと気付かず病院に電話して駐車場で待機。近所の有名なヤブ医者(穴が結核性肺炎になった時も風邪と言った。とにかく何でも風邪と言ってくれるので仕事をさせてくれる優しい❓ヤブ医者)の病院へ。

窓を半分だけ開けて長い器具を鼻穴に突っ込まれ泣きながら咳き込み、再びマスクをして待機。何でコロナじゃないのにこんなことされるんだ…と不満気に涙を拭く。

ラインでスタッフへ連絡をし、今日の仕事は休むことを伝える。さっさと仕事に戻らないと1日は集計があるし月末は喘ぎ声選手権があるし、休んでる場合ではないのだ。

周りを見渡すと同じようにコロナ予備軍の車がチラホラ止まっている。鼻に器具を突っ込まれ、泣いている青年を横目に「みんな、実はコロナになって休みないのかもな」と考える。

しばらくするとヤブ医者と小太りの看護婦がやってきて「コロナ陽性です」と告げてきた。耳を疑う間も無く保健所からの連絡について説明される。

えええええええ、マジかよおおおおおおおお胃腸炎じゃないのおおおお!?!?

と一呼吸遅れて驚いたが、高熱なので周囲から見ると微動だにしない化石だった。無駄な体力をここで使って、長引かせたくない。

「30万円払ってでも、今すぐ治してほしい」と懇願しているくらい嫌いな胃腸炎より嫌な病気があるとは、30歳も初体験ばかりである。

家族とスタッフへ伝えて隔離生活が始まった。

〜隔離1日目〜

とにかく長いフォーマットが保健所から届く。私の家族は6人家族。はっきり言って96歳の爺さんの誕生日や88歳の婆さんの誕生日などしらぬ。全く興味がないことは覚えられない性分なのでスマホを投げて寝た。

起きたら母が全部入力していた〜god mother〜

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「これを用意してほしい」と頼んだ物も、揃っていた。出来る女、mom…。

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晩御飯はうどん。うどんには困らない県に住んでいてよかった。

そうこうしているうちに、熱は38.7度を超えた。Wow!やっとカロナールが飲めるぜ!

「38.5度を超えたら飲んでもいい」と医者に言われたカロナールを飲んで1時間経過。

全く下がる気配がない。むしろ上がっている。mihimaruGTを脳内で流しながら、後一回だけ…と薬を飲む。シャブ中と同じ感覚である。ハイになってシャブを求める。そして、ダウンする…。

1時間寝て、起きて熱を測ると37度になっていた。下がったら用済みなので、薬をカゴにしまってゲーム&ネットフリックス&ネットサーフィン開始。

闇金ウシジマくんの生活保護君は、オナニー生活に数日で飽きを感じていたが、私も無理だ。無理すぎる。こんな生活無理ー!!!!!フラフラするし喉痛いけど無理ー!!!

〜隔離2日目〜

朝から晩まで微熱37度代。

パリから香水が届く。香水たちの中には、彼氏への誕生日プレゼントもあった。

熱で弱っているので、「もしかしたら渡したら怒られるかもしれない」と謎に怯える。謎に怯えて、箱にしまい、どのような状況になったら渡しても怒られないか考える。ww

不思議な話と感じるだろうが、私の彼氏はお金を持ってる人なので、私がお金をかけて何かしようとしたら注意されるのである。だからいつも手作りの何かをあげているのだが、今年は香水屋も始めたことだし、ペンハリガンのアーサーが似合う人なのでペンハリガンを買ったのだ。

もう、高い香水買ったから嫌われるかもしれない…と母に相談すると「いらんかったら捨ててって言えば良いやん。どうせ捨てれんわ」と正論を言われる。w

確かに!去年、よくブチギレられた時にタバコ買って持って行ったら「いらんわ!」って言われたけど、「じゃあ捨てて良いよ」って言っても捨てんかったわ!それでいいわ!

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ちなみに昼も夜もうどんです。メンタル弱くなったり、謎にポジティブになったり、寝て起きてを繰り返して2日目終了。

〜隔離3日目〜

一日中微熱37度代。

この日はコロナを移された場所が発覚した日だった。怒りながら保健所と移された高松裁判所へ電話する。全く取り合ってもらえなかったし、自分の裁判も延びるかもしれないと思って憂鬱。しかし、今微熱なことの方が憂鬱。

コロナと裁判どっちが嫌か考えると、コロナである。裁判をしてる時は裁判が一番嫌だと思っていたが、不健康になる方が嫌である。そんなことを気付かせてくれたコロナに感謝をし、カレーを食う。。

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飯しか楽しみがないなんて、ムショに入った気持ちだぜ…。

〜隔離4日目〜

36.5〜37.0度代を彷徨き始める。

この日は喘ぎ声選手権。隔離された部屋でするのは、初めてだった。逆に喘ぎ声が家族に聞こえなくていいかも!気にしてないけど!

途中死ぬほど眠くて死ぬかもしれないと思ったが、何とか終えて寝る…。

〜隔離5日目〜

熱は下がる。咳と鼻詰まりが始まる。

地獄の集計の日。「オーナー!休んでてください!」と沢山の女の子に言われたが、「じゃあ、振り込みの日を遅らせても良い?⭐︎」って言ったら何人同意するだろうか…?

と卑屈なことを考えながら冷えピタを貼って集計をする(笑)

一気に6時間くらいかけて集計した瞬間、立ちくらみがして爆睡。こんな集計作業で死んでたら、景品とか誕生日プレゼントとか発送の伝票書けねーんだけど…と思いながら就寝。

〜隔離6日目〜

母に感染する。

ずっと1人部屋だったのに、仲間が増えて喜ぶ。w

しかし母が動けないとなると家族の動きも止まる。全員不味い飯を食う羽目になるので、ご愁傷様である。隣の家に住んでる兄貴がパンを買ってきてくれた。

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oh…なんとも言えない可愛さである。

コロナで情緒がおかしいので、赤ちゃんみたいで可愛いなと思って涙が出てくるwwwwwww

彼氏や他の家族に会えなくてめちゃくちゃ辛いけど、こんな顔でどこかで笑ってたらもういいかな…と余命宣告されているような発想になっている…。

〜隔離生活7日目〜

婆さんも親父も感染する。

それに伴って、爺さんたちも危うくなる。しかし、爺さんは草抜きで体温高くなっただけで感染はしなかったw

保健所に電話して救援物資がほしいと頼む。

保健所「あー、ウーバーイーツとかないんですか?」

あるわけないだろぶち◯すぞ

私「私の住所を確認して喋ってますか?うちはウーバーもないしピザ屋も潰れたし、ガストの宅配もしてません。田んぼとカラスとジャンボタニシしかいません」

保健所「あーそうなんですねーじゃあ頼みますねー」

なんだかコロナの後輩がたくさんできたので、我が家のコロナOB間近だし、やけにシッカリしてきた。あと3日で出れるわけだし、ここで救援物資を頼んでおかないと私がパシリとして2週間くらい使われる。

目が覚めた思いで、彼氏にもソーメンを頼んで1日を終える。

〜隔離生活8日目〜

彼氏から高級ソーメンが届く。正直高級ソーメンだとは思わなかったので、驚きである。どこまでもベストを尽くす人である。

それに引き換え、うちの親父はカップ麺を頼んだらスープヌードルを買ってくる男である。くそofくそ。クソのレジェンド。熱で弱ってる時、飯しか楽しみがない時にわざわざ安い方を買ってくるなんて、許せない。。。飯の恨みは長い。

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美味い!!!喉越しが違う!!!

〜隔離生活9日目〜

いよいよ明後日出れる。この頃には、熱すら測っていない。若干鼻詰まりはあるが、暇すぎてカルタをしてるくらいである。

この日、ついに家族全員感染した。家族間で隔離をしなくても良くなった(笑)

全然いうことを聞かない年寄りをねじ伏せるのは、いささか苦労した。車の鍵を隠してもスペアキーで勝手に出て行こうとする96歳、、。コロナじゃない!と暴れまくることができるのは70年筋トレをしてきたからだろう。

彼はヘビースモーカーだったが、全然死ぬ気配がない。誰?タバコ吸ったら体に悪いって誰が言ったの?

爺さんと婆さんを隔離する作業に追われながら、筋トレが趣味の彼氏に「あなたがボケたら別れるからね」と電話した。

永遠の愛とは難しいものである。麻酔弾とか撃たなきゃ無理である。

全身和彫りで趣味筋トレで懸垂60回できる人がボケたら、「お前誰じゃごら」と毎朝胸ぐらをつかまれる可能性がある。無理である(2回目)

そして趣味筋トレの爺さんを取り押さえながら、趣味筋トレの彼氏のことを考えるのも、また恋である。

〜隔離生活10日目〜

ラストサムライ…ラストシンデレラ…ラストコロナである。

家族からパシリ要員としてたくさんのメモを渡される。明日はいよいよ2週間ぶりのデートである。彼の姿を見たら泣くかもしれない。

この頃はテンション上がって、香水を渡して怒られるかな?とかそんな不安は何のその。

「どう考えても嬉しいに決まってるよね」

と自信満々である。病は気から。間違いない。そして気持ちが病にも影響する。後ろ向きになった人は、前向きになる努力をしないと直ぐコロナがくるぞ!

お前のすぐ後ろに!!!コロナがいるぞ!

【後書き】

ついに弟もなりました…🙂

日記のような書き方になりましたが、コロナになって喉が激痛、鼻詰まり24時間続いたので「鼻シュッシュ」と「のど飴」は家に常備しておいた方がいいと思います…!感染したら買いに行かなくなるのでね!

後、身内にパシられた方は美味しいカップ麺を買ってあげてください…。書いてませんが、救援物資は不味いです。鼻が詰まって味もわからないのですが、喉越しが良いソーメンは美味しかったですよ…!

幸い、私は倦怠感と咳くらいしか後遺症はありませんでしたが、コロナ明けて1日目のデートの疲労感は半端なかったです…。いつもと動き10分の一くらいで何もしなかったのですが、この世の終わりを感じる吐き気もしました。

隔離生活終わったら離婚したくらいハッピーな気持ちになりますが←

突然の外気は疲れるので、徐々に動いてくださいね。

あと、コロナに感染した人はかなりネガティヴになりがちです。特に一人暮らしやワンオペ育児の人がコロナになると余計です。私は恵まれているので、たくさんの家族と毎日トランプとカルタをして過ごせましたが←

孤独に生きることは辛いです。

上司や経営してる方で従業員や部下が感染して「仕事辞めたい」とかぼやきだしても、責めないでくださいね!!!まずは、色んな考えを置いといて治すことに専念するようにしましょう。

うちの事務所もコロナコースを作りました。ノルマもなく、後遺症が治るまで安静にするコースです。

私がコロナにかかってネガティヴになったり、後遺症で吐き気や倦怠感で苦しまなかったら思いつかなかったのでコロナにも感謝です…南無南無…。

今も、たまに吐き気がするくらいですが、ちょっと慣れました(笑)なるほどね、朝と夕方に吐き気ねってデータつけてるくらい慣れました…w

人と人は議論するためだけに繋がってません。

ワクチンがいいとか悪いとか、コロナはあるとかないとか、うんたら言いたいこともあるでしょうが、苦しんでいる人にはここまでするの!?ってくらいのベストは尽くしましょうね…!

それが今の結果につながると思います!

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P.S

コロナの見舞いで友達がスタバの券をくれた!人生で1番うまいスタバだった!w

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