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インザスカイ@独暇流忍者
2019年3月6日 07:05
ハヤクジ カゲオ主人公。独暇流忍者。忍者の里を出て、事務職員として一人前になろうと日々努力している。社長さんフリータイムアローン株式会社を経営。本名はシャ・チョウ。社員からはしょっちゅう注意されているが慕われている。コミュニケーション能力は異常に高い。ウカミ ヒロシ営業職。いかにもデキる営業マン。爽やかな笑みが似合うイケメンで一番の年下。いつも出社が早い。NicePicksというSNSをや
2019年3月5日 16:15
私は今、とある会社で社会人として働きながら、独りで生活しています。事務職なので、それほど給料が高いわけではないけれど、生活に困ることもありません。社内での評判もよく、仕事自体にも満足しています。プライベートでも、自分のやりたいことに挑戦し続けています。むしろ、やりたいことが多すぎて困っているくらいです。そんな私には、みんなへ内緒にしていることがあるんです。実は私、忍者なんで
2019年3月5日 15:20
「おはようございます、社長さん」「・・・」「あ、おはようございます、社長さん・・・?」「えぇと、君は、どなたでしょうか?」「え?私ですよ、ハヤクジですよ!」「・・・!?え?ちょっと待って、君、ハヤクジさん?」「はい、そうに決まっているじゃないですか」「だって君、2年半前に突然無断欠勤になったから、もう解雇してますよ」「え?カイコってどういう意味ですか?」「単刀直
2016年11月19日 19:07
社長さんをタクシーに乗せ、帰宅させた我々は、店で飲み直すこととなりました。社長さんは明日、出勤できるのだろうか?と心配はしていましたが、皆さんとの楽しい時間を優先しました。「ハヤクジさんって、お酒に強いですね」「いや、皆さんもお強いと思いますよ」「まぁ、私達はほら、営業だから、接待で飲む機会が多いのよ」「シックがウォーリーだけどね」「カマイさんは、一度倒れてますからねぇ、飲
2016年9月15日 12:13
「かんぱーい!」「いやいや社長、ソーファストですね」「どうしました、カマイさん」「社長、カマイさんが言いたいのは、せめて歓迎の挨拶をしてからの乾杯じゃないんでしょうか、ということだと思います」「ザッツライトだよ、ウカミくん」「歓迎の意を込めた挨拶らったんれすけろねぇ~」「え?社長、もう酔っちゃったの?」「そういえば、社長がお酒を飲んだの、見たことがないですよ」「ハン
2016年8月7日 10:45
「あのさぁ、ウカミさぁ、何かさぁ、フォーゲットしてない?」「え?どうしたんですか、カマイさん」「そうね、カマイさんの会話から始まるのって、珍しいわよね」「いや、オンミツさん、そういうことじゃなくて」「カマイさん、何を忘れているか、わからないのですか?」「そうだね、ミスターカゲ。わからないから、フォーゲットなんだよね」チグハグな会話にも、ようやく慣れてきました。というか、
2016年7月22日 20:12
社長さんが出張から帰ってきたその日、私は久々に出勤しました。「ハヤクジさん、おはようございます」「あ、社長さん、あ、シャ社長、チョウさん」「先ほど、ウカミさんから聞きました。まだ体調が悪いのですか?」「あ、いいえ大丈夫です。体調というか、メンタル的な部分といいますか」「それは大変です!入社早々、頑張りすぎてしまったからではありませんか?」「そういうことではないのですが、今日
2016年7月8日 08:26
次の日から、世間ではゴールデンウィークというものに突入していました。今年は、日にちの関係から、ほぼ全ての企業が9連休を取得していました。私は、9日間全て出勤し、誰も来ないのに入り口で8時間待ち、退勤するということに使いました。なぜなら、ゴールデンウィークというものが何か、その時には知る由もなかったからです。10日後、いつも通り出勤すると、珍しく社長さんが仕事をしていました。「社
2016年7月1日 16:14
「それではみなさん、改めまして、おはようございます」「おはようございます」「本当は昨日からでしたが、今日から一緒にこの会社で働くことになりました、ハヤクジさんです」「みなさん、よろしくお願いします」「社長、たぶんみんな、結構ハヤクジさんのこと知ってますよ」「そうよね、出勤してから結構いろんな会話したもんね」「オイラはあまりトークしてないけどな」「まぁ、カマイさんは、どう
2016年6月29日 10:16
「おはようございます!」「おはよう、ハヤクジさん、今日は何時から待ってたんですか?」「今日は、10分前くらいから待ってました」「さすがに、もう朝5時から待つことはないかぁ」「さすがに、はい」「私、営業のウカミと言います。ウカミヒロシです。よろしくお願いします」「ウカミさん、よろしくお願いします」ウカミさんは、いかにも『デキる営業マン』という感じで、爽やかな笑みが似合うイ
2016年6月23日 09:41
運命の瞬間がやってきました。私としては、図書館の本で見た面接の成功例の1つですら達成していないとしても、何か期待を抱いていました。社員の皆さんの声も、その気持ちを後押ししてくれたような気がします。「えーと、どうやって伝えたらいいのかわかりませんが、結果的には不採用です」「はい、ありがと・・・!?えっ!!!」「申し訳ありません、今の我が社の利益では、とてもお給料を払える状態ではな
2016年6月21日 16:51
次の日、私は朝早く目覚めました。スーツに着替え、さっそく昨日出会った社長さんの会社、正確には社長さんへ教えてもらった住所へ向かいました。教えられた住所には、会社らしき建物がありました。しかし、どうやら開いていないようなのです。入口のドアは自動ドアではないため、私の中の忍者が出ているわけではありません。考えてみたら、何時に行ったらいいのか聞き忘れていました。今は早朝の5時。
2016年6月16日 10:23
今の会社との出会いは、本当に偶然でした。当時はわからなかったことですが、未経験歓迎という言葉は、この世には存在しないと思っています。面接をしてもらおうと、求人情報誌を見ながら電話をかけまくりましたが、面接にたどり着くことはありませんでした。ちなみに、求人情報誌を見て電話をするということは、独暇の里で師匠から教えてもらっていました。一般社会で仕事をしていた師匠の教えは、本当に素晴らし
2016年6月15日 15:02