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2024.8.18 栗城史多氏、読書について

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「デス・ゾーン 栗城史多のエベレスト劇場」河野啓

僕は栗城史多氏が大変ネットで叩かれていたことや2018年に若くして亡くなったことは知っていたが、具体的な活動については把握していなかった。

著者の河野氏は2010年頃まで栗城氏を追いかけていたが徐々に活動や考え方について疑問が出て疎遠になったという。最初は多くの人から支持を集め勢いがあったが次第にその勢いにも陰りが出て、栗城氏が追い詰められていく様子がこの本から感じられる。

著者が栗城氏に対して良い印象を持っていないのでどちらかといえば批判的な立場で語られている。しかしその論説は極端ではなく、出来るだけ中立的に書こうとしていることが伝わる。言っている内容も理解できる。

ただ僕としては、この本はできれば栗城氏が生きている間に書いてほしかった。死人に口なしなので、どうしても「卑怯なのでは」と感じてしまった。

だが、彼が多くの人に希望を与えた(その後失望させてしまうことも多かったが)ことは事実であるし、彼をきっかけに登山について知ったという人もいるだろう。

ふと、先日Yahooニュースに野村克也氏がGG佐藤氏にかけた言葉「悪名は無名に勝る」を取り上げていたことを思い出した。

行っていたことの良し悪しは僕には分からないが、彼は生きた痕跡をしっかりとこの世界に残していった。それだけで立派な人生だったのではないかと思う。

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最近本をよく読む。読書は離れるとなかなか出来なくなるが、一度習慣になると常に読みたい衝動にかられるようになる。スマホでテキトーなサイトを見て回るよりよほど生活の充実感が違う。小説であれノンフィクションであれビジネス本であれ、ネットでは得られない密度の濃い情報に触れられる。今後も良い本はnoteに書き留めるようにしたい。
ちなみに今読んでいるのは、テスカポリトカ、人生談義、暇と退屈の倫理学。全て図書館で借りるかKindle Unlimitedで読んでいる。今のところ、どれも良書に感じている。
Kindle Unlimitedは有料だが図書館はもちろん無料。数年前までほとんど利用していなかったが、これほど有益な公共施設をなぜ利用しなかったのか悔やまれる。

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