きっかけ
久しぶりだった。作りものではなくて、五感でその“空間”を感じた。
視界に入る人々、スポットライトに照らされる人、匂い、人々の音、椅子に座っている感覚と、肩にかかった今までで一番高かった革ジャンの重み
何もかも忘れそうなくらい心臓が鳴り止まないのを感じた。なんだろう‼︎⁉︎⁉︎
はじめまして、中平慶子と申します。私は、今まで「旅」とは何かについて考えた事がありませんでした。しかし、
3月6日、“旅“の“一歩”を踏み出すことを応援する、TABIPPOのDREAMというイベントに参加した。
結論からいうと、そのせいで感化され、この度「旅人」デビューしました。
TABIPPOのエナジー凄い!です。
これからは、“はじまり”、“吉田屋という場所”、その私の旅デビューについて書いていきます。
名前だけ知っていたTABIPPO。
旅の一歩に踏み出すことを応援する団体が主催するイベントへ
なかよしの旅人に招待され、
チケットを買って見に行った。
全国の若者が集まる、日本最大級の旅イベント、BackpackFESTA。そこに参加する青年が、夢を語り、選ばれた優勝者には世界一周旅行券がプレゼントされる。
私が足を運んだのはそのコンテストの決勝戦。ここまで選び抜かれた4人、夢を掲げたファイナリストが舞台で話す。
余談だが、なんとそのうちの1人は会場までヒッチハイクでやってきたと聞き、うそだー!!!と思った笑
勝ち残った4人の代表が、舞台の袖から出てきたときも、胸がわくわくした!
久しぶりに感じた肌を突き抜けて、心臓に届く声。自信に溢れ、はつらつと、夢を叫ぶその姿には鳥肌がたった。
“凄い‼︎︎”
語彙力がなくて、何を感じたか表現はできなくても、とても強く、その声をこころで“感じた”。
憧れた、尊敬した。それに、若者が夢を叫ぶその姿に勇気をもらった。自分も旅をしてみたいとドキドキした。
一度もした事のない『旅』という言葉へのイメージだけが湧かなかった。だから、自分で見つけたいと強く思った、その時、好奇心のダイヤが、真っ暗な心の中でトキン!とひかりはじめてしまったことを感じた。
ーーー
だから私は飛び出した。
20年間、東京で生まれ、大切にされながら育てられ、全てを人に支えられていた自分。
親に心配をかけることは明らかだった。唐突すぎると思った。でも、チャンスがあるのに、動かない事が怖かった。わたしは思い立った時を逃したら、動けない人だと知っていたから。見た事のない景色を見てもいないのに、決めつける事が嫌だった。もっと色んな人と出会いたいと思った。もっと色々な世界を見て見たかった。
イベントの後、彼氏が住民票移動で関西へ行く予定だった。イベント後、予定もしていなかった、夜行バスのチケットを買った。家族には、長文の置き手紙ならぬ、“置きメッセージ”を送り、バスに乗った。
あてのない関西へ。
予定は、なし。知り合いも、なし…
荷物はパソコンとお財布くらい。
わたしにも分からなかった。だから、ワクワクした。この日、わたしの「旅」は、はじまった。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?