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始まり 再来#4

いつもどおりの毎日が始まりましが、その週末に遠方に住んでいる叔母が家にくるということで、土曜日は17時頃に上がらせてもらい、明るいうちに帰るなんて久しぶりだなぁ〜と電車で揺られながら、叔母との再会を楽しみにしていました。

職場は都会とは逆方向で、行きは段々人が減り、帰りは段々増えます。おかげで座れない日はないので、電車の時間が長くても、ゆっくりと本を読んだり、メールしたり、時には仕事としたりと充実タイムでした。

いつもの帰りは終電なので、増えても席が埋まることはないのですが、この日は帰宅ラッシュ時ゆえ、ギュウギュウまではいかないものの、席は埋まり、立っている人が続々と増え始めました。

もうすぐ乗り換えの駅だなーと周りを見渡したとき、後頭部をグワッと掴まれたような気分に!!

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なんだかわからないけれどソワソワし始め、立とうか座ろうか、いや立とうかと混乱。立って倒れたらどうしよう。じゃあ座っとこう。でも、なんか嫌な感じがする。立とうか、やめとこうか、いや、早く降りたい、出たい、ここから離れたい。どうしよう、どうしよう…

混乱しているうちに駅に着き、なんとか立ち上がって降りると、ベンチを探して座り込みました。

降りれた…息?してる?息の仕方がわからない。これが過呼吸??

そういや、過呼吸の人は袋に息してたな、酸素濃度を下げよう!

スーハースーハー…

…よくならないっ!!どうして??

スーハースーハー…

怖い…私、どうなるの?

涙が溢れ、冷や汗ダラダラで青ざめた私の様子に駅員さんが気付き、医務室で休みますか??と声をかけていただきましたが、叔母が待っていると思うと心配をかけるわけにもいかない!と思い、大丈夫です。と元気な振りをして、とりあえず乗るべき電車を待ちました。

しばらくホームに座っていたのがよかったのか、少し落ち着いたのでなんとか動きだし、みんなが食事をしている場所へ向かいました。(私が遅かったので、先にみんなで外に食べに行っていた。)

これは何の症状!?ネットで検索

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頭はぼんやりしつつも、何事もなかったかのように振る舞い、叔母に今の仕事のことなど近況を話し、救急車で運ばれたことも検査結果から安心してもらい、楽しい食事会は問題なく終わりました。叔母たちと別れ、家に戻り、まずしたことはネット検索。

息が出来ない、焦燥感、めまい、過呼吸…あの時の状態をとりあえず検索ワードに挙げてみると辿り着いたのが…パニック障害

調べれば調べるほどぴったりと当てはまる。私、精神的におかしくなっちゃったの??いろいろ読んでいると、あの時の状況がフラッシュバックするみたいにどんどん気分が悪くなって、携帯から目を背けました。

「私、パニック障害っぽい。電車でまたなったの。」

悲しいのか悔しいのか、涙が止まらず、妹に電車でのことを話しました。妹は驚きながらも、そういえばお隣さんの幼なじみが心療内科にかかっていたような気がするから聞いてみようかと。ワラをもすがる思いで電話しました。


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