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file.4『田舎遊び一年目が思うこと』

高知県土佐町石原
四国の真ん中にある人口320人ほどの里山、
『いしはらの里』。
高知市からは車で約1時間。
まちを歩けば、お馴染みの顔と
豊かな自然が優しく人々を待ち受ける。••••••••••••••••••••••••••••••••••

『田舎遊び一年目が思うこと』

本格的に石原に住み始めたことによって、
石原の子どもたちと遊ぶことも多くなった。
ここでいう「遊び」とは、山や田畑、川に入り
山菜をとったり生き物を捕まえたりして
自然を相手に遊ぶということだ。

田舎遊び一年目の私にとって、子どもたちは遊びのプロである。
山に入れば、「これは食べられる」「この部分がおいしい」など山で暮らしていくための知識が凄い。
沢登りをすれば、軽快なフットワークでどんどん先に進んでいく。
苔の生えた石で足を滑らせ、こけてしまうなど
全く考えることなくどんどん先に進んでいってしまう。
また、生き物を見つけては、捕まえようと試みたり、観察したりして楽しんでいる。

まだまだついていけないことばかりだ。
山における彼らの知識とスキル、楽しみ方に関してはたくさん学ぶことがある。

私はどうだろうか。
遊びとはまた異なるが、大阪市という都市部で生まれ育った私は、自転車スキルが高い(笑)。
人が多い中をすり抜けて走るため、バランス力や人の動きを読む力があることはもちろん、
出発地から目的地まで、一度も止まることなくたどり着くことができる(笑)。
もちろん信号はたくさんあるため、常に次の信号を意識し、進行方向が赤であると曲がることもあるため、頭の中で地図を描いている。

高知市に引っ越してきて自転車を乗った時、
私のスピードと乗りこなしに田舎育ちの友人が驚くほどであった。

育った環境によって、その人が自然と得ることのできる能力は異なる。
家庭環境なども影響するが、都会と田舎では様々な違いから大きく異なることは確かだろう。
どちらの暮らしや生き方がよいかは人それぞれだが、田舎暮らし一年目の私にとっては、
自然を相手に暮らす子どもたちがたくましく、輝いて見える。

ずっと都会で暮らしていては、知ることも出会うこともなかった世界。
私にとっては、新鮮で刺激的な環境。
これから四季折々の山暮らしを、身を持って体験していくと思うととても楽しみで仕方がない。