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【家族移住・留学】 続・語学力変化の振り返り(1年4ヶ月経過) 2024.6

毎回紀行文みたいなものだけでなくもう少し役にたつ情報も・・・と今回は久しぶりの語学力振り返りをしてみたいと思います。オーストラリアで英語を身につけよう!という方は、2年、なんとかして滞在すると良いかもしれない、というお話です。

そうそう、いきなり余談ですが、note のトップ写真はすべてメルボルンで実際に撮影したものを使っています。映える絵はこれでもかというぐらいあるメルボルンですが、そろそろ景色のみの写真にも飽きてきましたねぇ・・・プライバシーのために人の写真はできるだけ出さないようにしていると、こうなります。仕方ない。

ちなみに、これは春のセントキルダビーチ。美しいんですが、常に風が強いので、泳ぐにはあまり向いていません。にもかかわらずビーチバレーの大会は開催されています笑。入れるビーチに期待する方はシドニーかクイーンズランドに行きましょう。

ちなみに前回半年前に投稿した振り返りがこちら。

自分自身

まずは自分自身から前回からの変化を振り返ってみたいと思います。前回の話題は、非英語ネイティブの英語は比較的問題ないが、英語が母国語の人の英語はまだまだ理解できない部分が多い、なので特にオーストラリアやイギリス英語に慣れるべくABC news などを聴いているというお話。それと、read/write は速度が自分の期待に追いつかないのでツールに頼りがち・・・というボヤキでした。

このあたり、半年経過したぐらいで変化はあるのか? やはり数字にならないと変化を感じにくいため、今回は無料のオンラインテスト EF SET を受けてみました。50分バージョンの結果は次の通り。一昨年のIELTSとあまり変わっていないきもしますが・・・とりあえずベースラインがわかったので良しとしましょう。90分の full version も受けてみたいと思います。ちなみに EFSETのサイトは世界ランキングなどもあってなかなか面白いんですが、そのあたりはまた次回。

Total Score としては 69/100 でC1 Advanced.
IELTS では7.0 付近なので、一昨年とあまり変わっていないようにも・・


ただ最近気づいたことがあります(それで、これを書こうと思ったわけですが)。まず英語が母国語の方々の英語ですが、最近になっていつの間にか、音が聴き取れる(≒ 内容が分かる)ようになってきています。散々イギリス英語・オーストラリア英語に触れた成果でしょうか。情報量が多く内容の理解はまだ追いつかないことも多いんですが、なぜか文章そのものは聞き取れている。

そうこれは、いわゆる「音声知覚の自動化」(図1 参照)というものですね。本当に起こるものなんですねぇ・・・不思議です。書籍が薦めるようなシャドーイング等は一切していませんが、流石に量を浴びているので、後述するイマージョンのような効果があったのかもしれません。

図1:リスニングは脳が音声理解でなく意味理解に使われる状態を目指すべき(英語2.0より引用)

とはいえ、音声が理解できるからといって内容が全て分かるかというと、そうは簡単にはいかず。読むのと違って、ヒアリングは大量の情報をネイティブと同等のスピードで意味理解しなければならないので、まだまだ全く追いつかないことも日常茶飯事です。

では次はどうするのがいいのか。上記の書籍によれば、意味理解はリーディングの速度を鍛えるのが良いとのこと。そう、文章で同じスピードで理解できないものが音声で理解できるわけがない、というわけです。成程、合理的ですね。というわけで、今度は読む速度を上げるほうに注力していこうとしているところです。

ところがここで問題が・・・ツール問題です。昨今のAIツールがあまりにも便利すぎるため、長い文章は日本語・英語でサマリーを書かせて理解する癖がついてしまっています(笑)。もちろんAIの正確さは怪しいところなんですが、大掴みで内容を理解するのに非常に効率が良いですよね〜。

おかげさまで、read/write の進化のスピードが遅れているのを実感しています。。。というわけで心を鬼にして(?)丸腰で長文を速読するというのを日課にしなければと思っている次第です・・・ 

子供達(14歳、11歳)

さて、今度は子供たちです。子供の進化のスピードは親より早いのでは?と思ったあなた。正解です。

上の子はこの半年で、驚くほど反応が早くなりました。以前から大抵の日常会話は聴き取れるようになっていましたが、最近はレスポンスも非常にスムーズになり、日常会話であれば殆どのシーンで問題なくコミュニケーションしています。

下の子は上の子ほど英語習得のモチベーションは高くないため、そこまでスムーズにはいきませんが、身の回りのできごとから吸収していくので「なんでそんな単語知ってるの?」なんてこともしばしば。最近はChatGPTをつかって国語の例文をつくったりしていますが、日本語の漢字変換が面倒だからと英語で指示を出しています(笑)

英語で指示を出して日本で回答を貰う娘・・・

これは考えてみれば納得ですが、毎日朝から夕方まで学校に行っているのですよね。週末も入れると週6〜7で大量の英語を浴びているので、文法や語彙などを学ばなくても自然と伸びていくのは想像できます(ただ正しい英文法はどうしても学ばないと伸びないので、最近は文法を少しフォローしていますが)。

しかし、一度も教えたことがないのに、英語を浴びているだけで Can you change it for primary school student? なんてなぜ書けるのか。本人に聞いてみると、どうやら周りの子供が使っている英語(と授業)から学んでいるらしい。

大量の英語を浴びる手法を イマージョンというそうですが、本当に機能しているのかもしれません・・結構驚きです。リンク先の論文によれば、伝達言語能力 BICS (Basic Interpersonal Communication Skills) は2年程度、認知・学力言語能力 CALP (Cognitive/Academic Language Proficiency) は5~7年で形成される、とあります(イマージョン教育によって、ということでしょう)。確かに、うちの子供たちも今の調子だと、あと1年もすれば日常会話は問題なくなりそうです。

とすると、ですよ。単純に当てはめれば、海外にきてどっぷり英語に浸かると2年で日常会話がスムーズになり、5-7年学校に通うことができれば、教科書などで習う抽象概念含めて滞りなく活用できるようになるということになる。

英語を身に着けようと海外に来ている皆さんは、もしかしたら、なんとかして2年英語漬けになれば、日常会話レベルは不自由なくなるのかもしれません(簡単ではありませんが)。

私自身は・・CALPのほうを上げたい・・!



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