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「これでよかった」と思える日について

 こんにちは、西島渚です。うつ状態になりました。



 序文からかなり重いトピックになってしまってすみません。ですがこれは事実なのです。先日心療内科に行って正式に診断を受けました。うつ病とうつ状態って違ったりするだろうし「こんなのまだ大丈夫だ!」と思われる方もいるかもですが、あくまで自分のための備忘録。よければ読んでください。

 受診の経緯は様々ですがおかしくなり始めたのは去年の夏頃、あの頃は自分の言動が今では信じられないと思うほど狂っていました。原因は様々で経済的なことや家族のこと一人暮らしが始まったことや仕事のことなど、晒しすぎると色気もないので割愛しますが、真夏、クーラーのついていない、家具なんて一つもなく水道も電気も通っていない部屋に、汗と涙を流しながら過ごした夜は一生忘れないと思います。

 元々、ストレスを溜めやすい性格でした。家族にも友人にも恋人にも意見がちゃんと言えない。「こうして欲しい」「こうしたい」そんな簡単な一言が言えず、自分の中で抱え込む日々が続いていました。決して彼らを愛しておらず信用していなかったわけではなく、むしろとても大事に思っていたからこそ自分の中で解決することが正義だと信じていたのです。

 その蓄積が胸の大部分を占め肺を蝕み、いつの間にかうまく息も吸えないでいました。その頃には自虐癖がとても酷くなっていて何かと自分を蔑み挙動不審になり、支離滅裂な言動もあったと自覚しています。大切なを傷つけ疲れさせてしまったことをここで改めてお詫びしたいです。2023年はとにかく必死に自分を肯定しなければと足掻き苦しんだ一年で、できないことに苦しみ見える世界は狭くなり他人との関わりを断ち知識や教養を得る余裕もなかった、つまり従来の自分でいることが難しくなったのです。当然、通院なんてもってのほかでした。

 そして、少しずつ余裕が出てきた今日この頃、ようやく心療内科にて診断を受けることに。これまでの経緯やストレスを感じる状況など、先生は詳細に話を聞いてくれました。うつ病と診断された時は不安や絶望よりむしろ、安堵と諦観がありました。「ああ、やっぱりそやんな」と少し元気なったくらいです。

 この頃の僕はSNSを触る時間を少し減らして読書や出掛ける時間、音楽を聴くだけの時間などインプットの時間がとても増えました。とてもしんどい頃は何をしても脳内に留まってくれなかったので、久方ぶりに知的欲求たちが生き生きと溢れ出てくる感覚を味わっています。

 これから一ヶ月お仕事をお仕事をお休みすることになって、ありがたいことに同僚も労ってくれているので自分の好きなことをしつつしっかり休もうと考えています。僕自身は何も面白味がない人間でエッセイはとても苦手だし、ネットで反響が生まれるようなコミカルな文や上手い言い回しはできないけれど、この瞬間の感情は忘れたくなくて投稿しました。

 うつになってよかった、そう思える日が来ればいいなと心から思っています。人は悲しみを知ることで強くなり、強さとは多種多様な優しさと柔らかさによって生まれると思っています。今日はとても寒い一日になるそうです、この文章を読み終わった貴方が一秒でも長く温かい場所にいられますように。

 

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