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情報社会と北欧の"HYGGE"文化

最近脳が疲れていると感じることが多くなった。

シンプルに情報過多になっているんだろう。
無心でSNSをスクロールしていると、ふと自分も知らず知らずのうちに情報社会の渦に飲み込まれてしまっていることを再認識し、ため息が出た。

そんな時にたまたま知ったのが
「HYGGE(ヒュッゲ)」という言葉だった。

ヒュッゲ(hygge)は、デンマーク語で、居心地の良い空間に満足感を感じることや、小さなことに幸せを感じることなど、デンマーク人の心の持ち方を指す言葉です。

ヒュッゲな一例としては、ふわふわのブランケットにくるまり、暖炉のそばでホットコーヒーを飲みながら親友と会話を交わす、そんなシーンが挙げられ、日本語では、『まったり』や『のんびり』に近い言葉だとよく定義されます。

https://exidea.co.jp/ethicalchoice/journal/sustainable/hygge/


北欧の国々は世界幸福度ランキングで常に上位に位置しており、その理由の一つがこういった精神的な満足度やゆとりを大事にする文化が存在しているからなのかもしれない。

知れば知るほど、なんて素敵な文化なんだと
惹きこまれた。

「北欧文化」への興味と、同時に「北欧の人ってSNSとかあまりやらないのかな」という疑問が私の中で湧いてきた。

ネットで調べた結果、そういう訳ではなく、むしろデジタル先進国であることがわかった。デンマークではなんと1968年には個人番号(日本でいうマイナンバー)が導入されていると知り驚いた。

また、SNS利用率も高く、「SNSをやらないから幸福度が高い」という訳ではないようだ。

きっと、デジタルをうまく社会の仕組みに取り入れながら、個人個人が「HYGGE」のような文化を大事にすることでバランスをとっているのだろう。

私も以前はSNS断ちにチャレンジし、それを記事にしたこともあった。

あれから時が経ち、気づけばまたSNSを見るようになった。

他のクリエイターさんも言っているように、現代は情報社会であり、何もしなくても多くの情報が入ってくる。

うまく使いこなせる人もいるだろうけれど、私にはやはり受動的なSNSは向いていないのかもしれない。

特にX(Twitter)については、「へぇ〜面白い。知れてよかった!」という情報に偶然出会えた時以外、やってよかったと思える瞬間がない。
思い切ってXを削除した。

デジタルとの関わり方という点で言うと、とある記事で見た、ミニマリストで有名なローランドさんの言葉が記憶に残っている。

写真を撮らなきゃ覚えられないものは、自分にとって不要なものなんだと思うんですよ。本当に大事なこと、心に残ったことは、写真を見返さなくても、記憶のなかで反芻できる。

ダ・ヴィンチWeb 2021/11/11


大事な人との時間や、自分の心が温まるような日々の瞬間は、自分の中でじっくり味わいたい。

無理して誰かに共有したり、比べたりする必要はないのだ。
私がが幸せだと感じることがあれば、それは誰がなんと言おうと「私の幸せ」なのだから。

そうやって心の中にいつまでも残るような瞬間がたくさんある人生を生きたいと思った。

知らない誰かが画面上で過激な発言をしたり、それに揚げ足を取るように食ってかかる人がいたり…そんな数々のやり取りを私が意味もなくスクロールして時間を溶かしている間にも、

温かい部屋でブランケットに包まりながら、家族や友人との会話を楽しむ時間を味わう人がいる。

時間の使い方を選択することができるのだから、私は後者を選びたい。

よし。HYGGEという遠い北欧の国の文化を
日本の自分の日常に、少しずつ取り入れてみようと、心に誓った。

北欧といえば…
今朝食べた、KALDIのシナモンロールが美味しかったなぁ。

いつか自分でも作ってみようかと、甘くふんわりとした食感に思いを馳せた。

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