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2月5日カシミールデー

2月5日はカシミール地方の人々との連帯を示す「カシミールデー」という特別な日で、パキスタンでは国民の祝日になります。カシミールのために犠牲になった人々を讃えるため、午前10時に全国規模で1分間の黙とうが捧げられます。

カシミールデー

正式には「Kashmir Solidarity Day」と言い、カシミール連帯の日という意味です。パキスタンでは、人々が全国の街頭や大通りに大挙して集会に参加します。また、カシミールとの連帯を表明するさまざまな集会、公開集会、セミナーも開催されます。

カシミール問題の発端は1940年代にまで遡ります。当時、ジャム・カシミール州は藩王国の一つでしたが、分割計画と1947年のインド独立法とによって、インドまたはパキスタンへの帰属を自由に決めることができるようになりました。ジャム・カシミールの住民のほとんどはイスラム教徒でしたが、藩王自身はヒンズー教であったことから、インドへの帰属を決めた文書に署名しました。

カシミール地方

「カシミールデー」は、インド統治下のジャンムー・カシミールの人々とカシミール分離主義者のインドからの離脱努力に対するパキスタンの支持と団結を示す日です。

世界中のパキスタン人とカシミール人は、この日に粘り強い支援を繰り返し表明し、インド占領軍との闘いにおいてカシミール人は一人ではないというメッセージを世界に送ります。

カシミールデー

2022年、現代・起亜自動車、スズキ自動車、トヨタ、KFC、ピザハットなどの国際企業のパキスタン・フランチャイズは、カシミール人の「自由への権利」を支持する広告を発行しました。

国際企業の広告

パキスタンは国際社会に対し、ジャンムー・カシミールにおける人権侵害を監視し、国連安全保障理事会決議とカシミール住民の願望に従ってジャンムー・カシミール紛争の公正かつ平和的解決を確保する役割を果たすよう求めています。

国連安全保障理事会決議

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