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パキスタン国民的詩人イクバール

ムハンマド・イクバールはパキスタンの国民的詩人であり、深い知恵と知的な卓越性を意味する名誉称号を付けて「アッラーマ・イクバール」とも呼ばれています。ウルドゥー語で書かれた彼の詩は現代において最高峰といわれています。

ジブリールの翼

彼の代表作のひとつである「ジブリールの翼」は、イクバールのウルドゥー語詩集の中でも随一であると評価されています。この詩集は、イクバールがかつてイスラーム王朝があったスペインを旅行したときに刺激を受け書かれたものです。

イクバルは、詩、哲学、法律など、さまざまな分野への広範な知識と貢献で有名でした。 彼は高度な教育を受け、哲学、アラビア語、法律の学位を取得しました。 彼は生涯を通じてさまざまなテーマについて幅広く執筆し、イスラム教徒の知的および文化的復興を提唱しました。

イクバールは1938年にラホールで亡くなりました。彼の墓はバードシャーヒー・マスジドの門とラホール城の間にあり、パキスタン政府によって保存されています。パキスタンには彼の名前に由来する、アッラーマ・イクバール・オープン大学や、アッラーマ・イクバール国際空港があります。またイクバールを対象とする研究、教育、作品・文学・哲学の保存のためにイクバール・アカデミーも設立されました。

イクバールの有名な詩のひとつをご紹介します。
各語尾に押韻を用いリズムを作って響きの心地よさや美しさを作り出してます。

Sitaron se aage jahan aur bhi hain
(シタロンセ アーゲー ジャハン オール ビーヘー)
Abhi ishq ke imtihan aur bhi hain
(アビ イシュクケ イムティハン オール ビーヘー)

星の向こうには別の世界があり、
さらなる愛の試練が待っている


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