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スカルドゥ国際空港

2023年8月14日、スカルドゥは国際空港の地位を獲得しました。記念すべくこの日に、パキスタン国際航空PK234便の初フライトが、ドバイからスカルドゥ空港に着陸しました。この日は地域の観光促進に向けた大きな一歩となるめでたい日となりました。

初フライト
放水砲のセレモニー

就航記念日には、乗客は、ギルギット・バルティスタンの伝統的な帽子と心のこもった贈り物で盛大に歓迎され、機体は放水砲のセレモニーで華やかに歓迎されました。そして、機長はコックピットの窓を開け、国旗を広げ、団結と誇りの精神を表すジェスチャーをしました。

スカルドゥは、ギルギット・バルティスタンにある、標高2500メートルの都市です。国内線のみだったスカルドゥ空港は、2021年に、ギルギット・バルティスタンの観光ハブとなることを目指し、国際線の長距離便の燃料需要に応えるための手配が行われ、ようやく国際空港として誕生しました。

スカルドゥ空港

8,000メートル級のカラコルム山脈への玄関口に位置するため、スカルドゥ空港のフライトスケジュールは季節の天候によって異なります。同空港の国際線運用は有視界飛行規則 (VFR) に基づいてのみ行われるため、運航は日中かつ晴天時のみとなります。

晴れた日のフライトでは、乗客は「他にはない」体験、つまり世界最高峰のヒマラヤ山脈、カラコルム山脈、ヒンドゥークシュ山脈の間を抜ける、風光明媚でエキサイティングな飛行ルートを楽しめます。K2(8611メートル)、ナンガ・パルバット(8,126 メートル)、ラカポシ山 (7,788 メートル)といった名峰のすばらしい景色を飛行機に乗りながら眺めることができます 。

パキスタン国際航空は、スカルドゥ空港へは ATR-42 と A320 の両方を運航しており、ATR-42 は高度 19,500 フィートで巡航し、山頂のぎりぎり上を飛行します。A320 は高度 28,500 フィートで巡航し、より広い視野で山々やその周囲を見渡すことができます。

滑走路

乗客は、スカルドゥ空港を取り囲む雄大なインダス川と雪を頂いた山々の素晴らしい景色を体験できます。スカルドゥ空港には滑走路が2本あり、ひとつは封鎖されていますが、もうひとつの滑走路は12000 フィートの長さがあります。

この地域へのアクセシビリティ向上により、スカルドゥへの旅で伝説のシャングリラが明らかになり、パキスタンの美しさが世界に知られるようになりました。スカルドゥとその周辺地域はその見事な景観と自然の美しさで知られており、そのためアクセスが改善されれば間違いなくより多くの旅行者が訪問することになるでしょう。