見出し画像

猫の寿命は30年へ AIM開発のゴールは近い


AIMという新薬をご存じだろうか。1年半ほど前に寄付金が3億円も集まったことでニュースにもなった新薬。この薬はネコ科の動物にとって、とても困難な病気である「腎不全」を予防してくれる。ネコの寿命は12~15年といわれ、その死因の多くは腎臓病。ネコに腎臓病が多いのは体内の「AIM」という物質が、人や犬など他の生き物と違い「働いていない」ことがわかった。そこでAIMを投与することで、猫の限界年齢である30歳代まで生きられるというものだ。動物は人間も含めて細胞分裂に限界がある。限界は動物によって違いがある。例えば人間であれば120年と言われる。

マルカンAIM30


すでに食品メーカーではマルカンというキャットフードがすでに出ている。効果は不明らしいので、確実に効くという保証はないようだ。ただ愛猫家の中には猫に投与させる方もいるようで、すでに販売中。AmazonだけでなくYahooショッピングや楽天でも売られている。
AIM30

ゴールは見えてきています

このセリフはこの新薬の開発者である宮崎教授の発言。科学的な面ではほぼ完成に近い状況であり、論文の投稿も完了。あとは論文の公開、治験、申請を経て承認されると、いよいよ新薬が世に出る。いよいよ猫が30歳以上が「当たり前」の時代が来ると言われているのである。高齢猫の死因の第1位は腎臓病。腎不全で死んでいくイエネコは数知れずいるというのが実態だ。これにより根本的に寿命が大きく伸びると期待されている。今を生きる猫にとってはとても幸せな時代を迎えたのかもしれない。

人間用の薬も開発中

ちなみに腎不全は人間も疾患している方が多数いる。このAIMを応用して人間用に開発している。AIMはタンパク質の一種なので与えても副作用はほとんどない。初期・中期の腎臓病悪化を止めることができる。これにより人間においても、腎不全を解消できる可能性がある。

猫にとっての長寿

イエネコの生涯の半分は寝ている。つまり活動時間は半分程度しかない。猫は寝ていることが最大の幸福とも言われている。長生きすることが猫にとって幸せなのかはわからない。ただ、猫の大好きな睡眠と食事が長い間続けられるということはとても幸せなことだと言えるだろう。



この記事が参加している募集

猫のいるしあわせ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?