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日本円は終わるのか?

先週書いた記事で為替市場を取り扱ったのだが、先週と状況は変わらず、どの相場も日本円売りになっている。これはあまりにも性急で突発的に起こっている日本円売りで日本にとって非常にまずい状況だ。ドル円は125円がいよいよ見えてきており、その他ユーロ円、ポンド円、豪ドル円、カナダ円、スイス円も相変わらず暴騰中。きょう25日に調整売りが入っているが、ニューヨーク時間になると、アメリカ人による日本円売りが殺到している状況で、また、暴騰しそうな勢いだ。その他、ランド円、メキシコペソ円、ニュージーランドドル円も日本円が売られている。このままでは明らかにまずい状況だが、どうやら日本銀行の見解は違うようだ。

黒田総裁は円安を許容

外為市場の円売り加速に対して日本銀行の黒田総裁は本日会見を開いた。「円に対する信認が失われたということではない」と説明をしていて、日本銀行は「指値オペ」を見送った。ドル円は一時122円台半ば近くと、2012年12月以来、6年3か月ぶりの円安水準となっており暴騰が止まらない状況にもかかわらず、何もしない方針だ。「円安は基本的に日本経済にプラス」と従来の発言を繰り返し、円安容認の姿勢を改めて示した。しかし今の為替市場は明らかに異常で2021年10月を超えるほどの日本円売りになっているのだ。それも特定の通貨ペアだけの現象ではなく、全面的に売られているのである。

日本の不安材料

ロシアとウクライナの戦争が始まったにもかかわらず、日本円買いは起こらなかった。これは有事における日本円買いというセオリーが通じなくなった証拠。そして投資家はオーストラリアドル買いへ走っている。オーストラリアは中国やロシアから地理的に遠いため、安心して買われているという実情がある。それに比べると日本の状況はとてもまずい。北方ではロシアが不法侵入を繰り返しており、西からは中国が尖閣諸島へ侵入を繰り返している。さらに最近は北朝鮮がミサイルを発射しており、日本の情勢はとても危険な状況になっている。日本人は平和ボケしているので気づいていない人が多いが、日本も決して安全な国とは言えない。このような状況を加味すると、日本円が買われる状況になかなか持っていけない。このまま日本円はずっと売られ続けてしまうのだろうか。4月になっても日本円売りが続くと、本格的にまずくなりそうだ。


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