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ペンギンは日本に生息していた?

ペンギンは南半球に生息する生き物と言う現実がある。しかしそれは今の話であって、過去の話ではない。いまから200年前までは北にもペンギンは住んでいた。そして遠い昔の話になるが、日本にもペンギンは住んでいたという事実がある。勿論このペンギンは絶滅しており、いまはみることができない。このペンギンはペンギンモドキと呼ばれており、いまから3500万年前から1800万年前にかけて生息していたと言われている。このペンギンの化石は日本のあちこちで見つかっていることから、日本でも生息していたとされているのだ。

プロトプテルム科コペプテリクス

プロトプテルム科コペプテリクスはウ科やカツオドリ科に近縁な絶滅した海鳥の科。プロトプテルム科は翼がヒレ状に進化しており、前肢推進性のペンギンと形態が類似する点が特徴。日本国内では「ペンギンモドキ」と呼ばれている動物だ。このペンギンモドキは約3500万年前から約1800万年前にかけ北アメリカと日本に生息していた。その後、気候変動により絶滅したと言われている。ペンギンモドキはペンギンのように海に潜って魚を捕食していたとみられている。ペンギンモドキは空を飛べず、骨格の形態などからペリカンの仲間と考えられてきたが、ペンギンとの類似点も多い。岐阜県博物館の研究では2013年に脳の形態からペンギンの仲間である可能性が高いことが分かったと発表した。世界で最も多く化石が発見されているのは日本で、これまで北海道や福岡、佐賀などの5道県で見つかった。

新しく化石が長崎で発見

そして2020年に長崎県では約3400万年前の地層から、絶滅した飛べない鳥類「ペンギンモドキ」の骨の化石が見つかったと発表した。世界最古級という。長崎県の西海市教育委員会と福井県立恐竜博物館による発表で、最古級の化石は長さ13.7センチ、幅4.2センチ、厚さ1.5センチの右太ももの骨。市内では過去にもペンギンモドキの化石が見つかっている事実があることから、過去にペンギンモドキが九州にも生息してた可能性が高い。なお、ペンギンモドキの化石は日本だけでなく、アメリカやカナダでも同じ種の化石が見つかっている。



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