マインドフルネス瞑想よりも周期的呼吸法の方がストレス軽減に効果的との研究結果



2023年1月16日レポート

マインドフルネス瞑想よりも周期的呼吸法の方がストレス軽減に効果的との研究結果

https://medicalxpress.com/news/2023-01-cyclic-technique-effective-stress-mindfulness.html

by Bob Yirka , メディカル・エクスプレス

グラフィカルなアブストラクト。Credit: Cell Reports Medicine (2023). DOI: 10.1016/j.xcrm.2022.100895
スタンフォード大学の研究チームは、周期的なため息呼吸法を行う人は、マインドフルネス瞑想を行う人よりもストレスの軽減が大きいという証拠を報告しています。Cell Reports Medicine誌に掲載された論文で、研究者らは、数種類のストレス軽減法に関する研究について述べている。

これまでの研究で、ストレスは、やるべきことをやるように促すなど良い影響を与える場合もありますが、多くの場合、高血圧などの健康問題につながるため、悪い影響を与えると考えられています。そこで、薬に頼らずにストレスを軽減するためのストレス対処法が開発されています。そのひとつがマインドフルネス瞑想で、一定時間、無批判にその場に身を置くことでリラックスしようとするものです。また、呼吸法を取り入れる方法もあります。今回の研究では、3種類の呼吸法とマインドフルネス瞑想を比較し、その効果を検証した。

検証した3種類の呼吸法は、息を吸ったり止めたりするよりも息を吐くことに多くの時間と思考を費やす循環式溜息法、呼吸と保持を同じ時間行う箱庭呼吸法、呼気よりも吸気が長く続く循環式過換気法である。

この研究の研究は、多くの人にとってストレスが異常に高いパンデミック時にオンラインで行われました。114人のボランティアが、毎日5分間、好きな時間にいずれかのストレス軽減法を1カ月間行いました。各ボランティアは、ストレス軽減活動の効果を評価するために、ストレスジャーナルをつけました。

その結果、90%のボランティアは、このエクササイズがポジティブな体験であったと報告しています。また、呼吸法を行ったボランティアは、マインドフルネス瞑想を行ったボランティアよりも、よりストレスの軽減が見られたという。また、他の呼吸法に比べて、周期的なため息をついた人が最もストレスの軽減を報告したことも分かりました。

詳細はこちら Melis Yilmaz Balban et al, Brief structured respiration practices enhance mood and reduce physiological arousal, Cell Reports Medicine (2023). DOI: 10.1016/j.xcrm.2022.100895


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