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今の子は「認めてもらう場所が少ない」は本当か!?

不登校の小中学生は過去最多の約29万9千人と言われています。
その原因の1つに「子どもが認めてもらう場が少ない」という話が必ずあがってきます。

そこで、私はいつも疑問に思うのです。
「本当に子どもたちは認めてもらう場所が少ないのだろうか」
それは、「場所が少ない」ということではなく、周り大人や親がそのようにさせているだけではないのか。とも考えてしまいます。
(*不登校になった原因が保護者にある。と言いたい訳ではありません。)

大人が子どもたちを評価してしまっている

「どこを認めたらいいのかわからない。」という方は、もしかすると、頭では、「比較や評価をしてはいけない。」わかっているので、大きな比較をすることはないかもしれません。
しかし、とても小さな比較や評価が残っていることがあります。

そうすると、認める場所がわからなくなります。
例えば、子どもが表彰をされた、1位になった、検定に合格した、成績が上がった、志望校A判定だ。など、大きな成果ばかりを探していませんか?
しかし、これらはやはり比較目線が根底にあります。

誰かより秀でているから1位になるし、表彰されますよね。
もちろん、検定合格や成績UPは本人の努力を見つめると比較はないかもしれませんが、好成績のものばかりに目がいくのは、子どもの立場から考えると大きなプレッシャーですよね。

つまり、子どもが認めてもらえたと感じる場面を少なくさせているのは、このような大人の小さな比較や評価の積み重ねに原因があるのではないでしょうか。


認められたと感じるシーンを増やす

子どもが認めてもらえる場所を新に作るのではなく、認められたと感じるシーンを増やすことに注力してみるといいのではないでしょうか。

例えば、とてもささいなことでも子どもは認めてもらえたと感じます。
それが、「感謝」の言葉です。

  • 手伝ってくれてありがとう。助かったよ

  • 忙しいのを気づいてくれてありがとう。すごく嬉しい

  • 片付けしてくれてありがとう。

  • 運んでくれて助かった!ありがとう。

など、日常のなかで朝から寝るまでの間に子どもにありがとうが言える機会はあります。

カリフォルニア大学の研究によると、大人であっても感謝の気持ちを培うことで、自己肯定感もますし、幸せな日常を送りやすくなると言われています。
物事に、「ありがたい」と思えるかどうかは幸福感の鍵ですね。

どうしても出てこない時は最強ワードです。
「生まれてきてくれてありがとう」
ですよね。

ぜひ、ささいなことでいいのでたくさんの「ありがとう」をまずは親から子どもへ伝えてあげましょう。
この繰り返しが子どもの承認を満たす1歩になります。


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