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スムルースともう一度

推してるバンドが復活した。

スムルース、といってどれくらい
通じるのだろうか。

休止したのが6年前もで、
当時だって誰もが知る大人気バンド、
というわけではなかった。

それでもFM802では冬になるとよく
彼らの代表曲
(と復活ライブで本人が紹介していた)
『冬色ガール』が流れてきた。

中学生の頃にローカルの音楽番組で
流れているのを聴いて、
たぶんそのあと麒麟のラジオに
出演するようになったので、
ボーカルの徳田さんのわははと笑う
おおらかな人柄も含めて好きになった。


ラジオが生活の全部みたいな頃だったから、
スムルースの音楽も私の生活の一部だった。

だったんだと、昨日のライブで
鮮明に思い出した。思い出してしまった。

だってメンバー3人が
まるで変わってなかったから。

ボーカルの徳田さんは
6年ぶんおじさんになってたけど。
ギターの回陽さんはあいっかわらず
細くてシュッとしてて、
ベース小泉さんは
心底きもち良さそうに演奏する。

ああそうや、スムルースって
こんなバンドやった。

802で流れてくる声やメロディーだけじゃなく
このメンバー、この表情、このバランス。

そしてどの曲もどの歌詞も、ラブソングでさえ
今日この日のために誂えたように
ぴったりくる。

「それでもなんだかここまでこれた」
「踏み出す一歩目はどれを選んだって困難さ」
「幸福が引き金をひいた」
「未完成を重ね続けるスーパーカラフル」

隣には、6年前の活動休止ライブを
一緒に目撃した友だちが、
ちゃんと6年ぶん大人になって、
変わらず隣にいる。

彼らも6年を重ねて、
私も、私たちもそれぞれの6年を過ごして、
それでもなんだかここまで来たんだ、
と思うと、胸につまる。

これからまたスムルースと一緒に
歩いていくのかな。

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