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(夫の転職活動)妻が積極的にペースメーカーとなり併走することのメリット
夫の転職活動が本格化しています。
私がサバティカル休暇を取得する相談を通して、夫も今の会社で働き続けることへの不安を聞き、転職しよう!となったものの、(→(夫の気持ち編)サバティカル休暇を取るまで④)
最初はなかなか進まなかった転職活動
サバティカル休暇前の私と同様、朝から夜まで長時間労働の夫にとって、転職のための情報収集をする時間も気力もなく、進まないまま日が過ぎていました。
代わりに動いてあげたくても、
やはり夫の価値観や仕事に求めることがわからなくては、雲をつかむよう。
夏休みが終わり、私にも日中少し余裕が出来た9月末ごろ、
「毎日帰宅後30分だけ勉強(転職活動)時間を作ろう!」
と夫へ提案。
これでもかというくらいに嫌そうな顔をしながらも、帰宅後お夕飯を終えると「勉強」という名のもと一緒にダイニングテーブルで作業を始めました。
夫がまず始めたことは、
❶転職エージェントへ登録(まだしてなかったのか…笑!)
❷実際に転職を経験した友人へ相談(転職方法・期間等)
その間私は、読みたかった本を読んだり、会社への提出書類を作成したりと見守る(監視する笑)係。
やはり最初の1歩を踏み出すことは大切
エージェントや友人から、次にすべきことのアイディアをもらい、初日は30分ぴったりで切り上げようとしていた夫も、
3日目ごろからは、忙しそうに「勉強」タイムに取り組むようになりました。
すぐに、エージェントとの面談や、案件の提案が始まり、
具体的な企業名も定まっていなかった転職活動が急に具体的になっていきました。
夫とは実は大学生からかれこれ15年以上の付き合い。
就活も共に乗り越えたこともあり、エンジンのかけ方は熟知しているという自覚もありますが、私が逆の立場でも、転職活動は難しいなと感じます。
転職活動は孤独な闘いになりやすい
新卒の就職活動のときは、全員が横並びで、情報交換したり時に自己分析をしあったり、選考スケジュールも目安が定まっていてゴールがわかりやすい。
それに対し、転職活動は、
スタートを切るのも、ゴールを決めるのも、そこへ到達するまでの道のりも本当に人それぞれ。また、内定が決まるまでは迂闊に相談できる人も限られる。
エージェントは、転職活動の併走者にはなってくれない
エージェントとのやり取りが始まり、これであとは見守るだけで大丈夫かなと思いきや、なんだか上手く進まない。
それもそのはず、夫自身、今の会社に対する満たされなさの原因が何であるのか、「求める仕事像」は何であるかといったイメージが具体的に言語化できていなかった
エージェントは、あくまで選考に何人進ませたか、そして転職が決まれば、その人材の年収の何割かがフィーとして入ってくる成果報酬。
そうなると、彼らは、「夫に一番合った会社を提案する」ことよりも、「報酬が見込める会社に夫を入れる」ことを目指してくる。
このミスマッチは、実はすごく重要で越えられない溝を産んでいる気がして、このままエージェントに任せては家族の大黒柱があらぬ方向へ進む気がした。
妻として、ペースメーカーとして夫の転職活動を併走する
夫とは長い付き合いで、就職してからこれまでの職歴も、その時々の成功も失敗も見てきているからこそ、夫と自己分析に取り組みました。
❶強み・弱み
❷仕事で成功したこと、それはなぜ成功したのか
(どういったマインドで取り組んだから結果につながったのか)
❸合わなかった仕事、それはなぜ合わなかったと感じるのか
❹今の仕事の何が不満なのか
❺理想の仕事像(人生像)は何か
➏それを満たすための仕事に求める条件は何か
はじめは恥ずかしがった夫も、
夫の発言をパソコンに打ち込んでいく私の気迫が伝わったのか、
質問をしながら深堀していくことで、私から見ても納得のいく言語化ができました。
夫の掲げた転職先に求める条件は3つ
1 成果主義・裁量労働制
2 新規事業の立ち上げを担うチャンスがある
3 早期にマネジメント経験が詰める
明確に言語化することで、エージェントからの提案企業の選別が容易になり、またこの条件を満たすという観点からそれまで視野に入れていなかったスタートアップ企業を中心に探すという方向転換も行いました。
一見遠回りに見えても、実は最短かもしれない。
自己分析に時間を割いた夫は、その後急速に活動を深度化。
友人に相談をする際の質問も角度が深まった気がします。
現在選考活動中ですが、
ここまで一緒に話し合って向き合って夫が出した決断なら
どんな決断でも受け止めよう。
と妻としても覚悟が決まるのでした。
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