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HSC長女とケーキと、保護者で上司。(部下の希望であっても承認したなら最後まで責任を取る)

長女はHSCなところがあり、繊細ですごくこだわりが強いです。
(お洋服の素材感とか…集団生活になじむのが大変だったり…)

そんな彼女と過ごすこの5年の中で
次第に私が身に着けた日々の過ごし方

❶親として「こうしたほうがいいと思うよ」という理由とおススメ選択肢を伝える。

(今日は寒いから長袖の方がいいと思うよ~)

❷そのうえで、長女が出した答えは基本尊重する。

(でも半袖!代わりにタイツを履く!etc..)

正論を振りかざして説得してみても、お菓子などで釣ってみたりもしましたが、結局長女自らが体で「寒い思いをして、学ぶ」というのが一番彼女が納得感があって双方の争いや心理的ストレスが少なかったように思います。
(私のカバンには、寒かったときようの羽織をin!&時には風邪をひいて学ぶ…)


一昨日、長女とのデートでカフェに立ち寄った際


まだお昼で食べようと約束していたお店があってのですが、謎解きで歩き疲れた長女と少し休憩しようとなってカフェへ。

飲み物だけと思ったのですが、ショーケースに並ぶケーキに目を輝かせる長女。

「ケーキ食べたいなぁ♡ママはどれが好き?私はね、私はね、」

なんとも可愛らしくてたまにはケーキくらいいいかなとゆらぐ私。

でも、お昼ご飯前にケーキなんて食べたら気持ち悪くならないかしら。。

「じゃあここでパスタも食べちゃおっか!」と提案。

すると長女ちゃんのこだわりスイッチが入ってしまい、
「お昼ごはんはあそこってずっと前から決めてたの!」

「じゃあケーキはご飯の後にしよう!」

「やだ!」

危険フラグです。

せっかくの長女とのデート、こんな感じで機嫌を損ねてしまうのはもったいなく、二人で分ければ大丈夫かな?とケーキを注文。

その後も一日楽しく過ごして帰宅したのでした。


しかし、就寝前あたりで長女ちゃん何やらおかしい。。


聞くとなんだか気持ちが悪いと…

う…やってしまった…

「ごめんねごめんね、ご飯の前にケーキは気持ち悪くなっちゃうよね涙」

と話すと、

「ママ!次は食べさせないでね!」と体調がよくないからかなぜか強気な長女。

はい、よせばいいのに、ママここでプチんとくる。
半袖論争のように、自分で選んだことの結果を受け入れなさいとばかりに、正論爆弾を投下。

「ママは気持ち悪くなるよって言ったのに、長女ちゃんが選んだんだからね。自分で選んだことはきちんと責任を持つんだよ!」


すると、無言ののち、長女ちゃんの頬に涙が伝う。

「ママ、ごめんなさい。言うこと聞かなくてごめんなさい。」

力細く泣く姿が本当に可哀想で、はっとする。


私は、彼女の保護者だ。


会社で言うならば上司だ。

例え部下が強い意志で、提言し、それに押されて承認したとしても、
その結果予想されたリスクが起こったとしても、

私は承認したのだ。=責任は私が取るのだ。


こんな小さな子供に、
「自分で選んだことは、自分で責任を負いなさい」と

伝えることは、決裁者の上司がはしごを外すのと同じだ。
私が会社で最もされたら嫌だったことを今愛する我が子に言ってのけてしまったという自責が私を多いかぶせた。

「彼女を尊重する」という大義名分のもとに、

私は保護者としての責務を逃れようとしていなかったか。


あのとき、ケーキを注文したそのときに、
これから起こることの責任を負うというGOを出したのだ。


5歳。まだたったの5歳。

でも赤ちゃんの頃から比べるとすごく一人の人間として主張が出てきた5歳。

これから小学生になったらもっともっと主張が出てくるに違いない。

その都度、私の助言を聞いてもらえないことも増えるかもしれない。

でも、私は、それでも彼女の保護者なのだ。

アドバイスしたけど聞いてもらえなくてもなんでも、彼女の選択した行く末を守るのだ。


手がかかる子育て期から、自立を支える次のステージに足を踏み入れた感じがしたケーキの日なのでした。

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