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(HSCの我が子)「仲良く遊べる」の呪縛

先日、長女の幼稚園で個人面談がありました。感染症もあり、行事が縮小していたこともあり、先生とゆっくりお話しできるのは入園後初。

既に終えたお母様方から、すごく和やかだったとのコメントをいただき
安心してお部屋へ向かいました。

すると、、

お部屋に入るやいなや先生がお話し始めるのは、娘のマイナスエピソードばかり。(う、聞いていた展開と違う…)

先生からご指摘いただいた点はいくつかあるのですが、

・まだとても緊張している
・特定のお友達としか関わらない
・ごっこ遊びの輪に入らない
・お友達からの声掛けを拒絶する
・運動会の練習などでみんなが「わぁー!」と盛り上がっている輪に入らない

など、娘の普段の行動からどれも心当たりはあるのですが、母としてはそれでも娘にしては頑張って適応していると感じていただけに、「問題行動」のような先生のお話ぶりに、込み上げる涙を制してお話を伺うのに必死でした。


長女はいわゆるHSC(非常に敏感な子供)

HSCとは、”Highly Sensitive Child”の略語で、
「とても敏感・繊細であり、豊かな感受性を持った気質の子ども」

赤ちゃんの頃から初めての場所では体を強張らせ、お友達とも打ち解けず、音や刺激に敏感で疲れやすい我が子を、「うちの子はどうして愛想が悪いのかしら。お友達とうまく遊べないのかしら。」と長く悩んだものでしたが、

このHSCという性質があると知ってからは、この子の個性と考えて見守れるようになりました。


そんな娘にとって、幼稚園は刺激のオンパレード

30人ものお友達がいる空間は、騒音と刺激がいっぱい。

何をしたらこんなに疲れて帰ってくるのかというくらい帰宅後ぐったりしている様子からも、「その場にいる」というだけで彼女にとってはかなり頑張っているのだと感じています。

そんな娘を思うと、親としては、

「クラスのお友達みんなと遊べなくったっていい。
 一人でいたっていい。
 外の世界に一歩踏み出しているだけでとっても頑張っている。」

という気持ちになってしまうのですが、

園運営をされる先生からすると、
お友達との関わりがうまくない娘は異端に感じるお気持ちもよくわかり、(伺っていると、輪に入れないだけで指示を守らなかったり進行を妨げていることは決してないようなのですが泣)

どうお答えするか上手く言葉をつむげずに面談は終わり。

部屋から出た私を、

「先生とお話できた?」

とどこか不安そうに覗き込む娘を見て

「うん、先生沢山褒めてたよ^^」

涙を堪えてそう答えるのが精いっぱいでした。

”みんなと仲良く遊べる”子供の呪縛

誰もが思う子供のイメージ、(私もどこか子供に望んでしまっていた)

「いつも明るくにこにこ
   のびのびとお友達と楽しく過ごせる元気な子ども」

というどこか当たり前の子供像は、確かに多くの子供に当てはまることではあるけれど、

「仲良く遊べないことは、悪いことなのか?」

長女を育てる私は今、その理想像を子供に当てはめることに疑問を感じてしまいます。沢山のお友達と関わることは苦手でも、折り紙を角と角を合わせてピシっと折る真剣なまなざしや、大縄跳びを諦めずに何回も飛ぶことができたり、外国の国旗を沢山知っていたり、娘には娘の得意なことがあり、生き生きと輝く顔をする瞬間がいくつもあると思うのです。

世界で活躍する方には、

仲間をまとめてチームで成功をした方がもちろん沢山いる中で、

変わり者と言われながらも一人でもくもくと夢を掴んだ偉人も沢山います。

母として、

そんな娘が娘らしく輝けるように、どういてあげるとよいのかしら。


と悩む個人面談なのでした。



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