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運送業と宅配業は本当に底辺の仕事なのか?

はじめに私自身の簡単な自己紹介をさせていただきたいと思います。

私は20歳の時に子供を授かった事をきっかけに宅配の仕事に就くことになり新人の頃から色々な経験をさせて頂きながら11年が経ち現在31歳になります。

この11年間の中での良かった経験や苦い経験を元にこの記事を書いていきたいと思います

まずは昨今、新型コロナウイルスが世の中を騒がしている中で医療従事者の方たちの懸命な努力が続いている中で他業種の方たちも懸命な努力を続けていることを知って頂きたいです。そんな中で今回は運送業と宅配業について書いていきたいと思います。

さて、みなさんは運送業・宅配業に関してどのようなイメージをお持ちでしょうか?

「清潔感が無い」「おじさんばっかり」「学歴が無くても出来る仕事」など人によってはマイナスのイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。このイメージは実際に私が仕事をする中でクレーム等によるお客様からのご指摘などから例を挙げてみました。

たしかに運送業や宅配業に関しては若い人材が不足していて高年齢化が進んでいるのが現実です。清潔感に関しても運送業、宅配業とはいえ運転しているだけでなく外での力仕事も行うので人によって異なりますが夏場などは大量に汗をかいたりと清潔感には欠けるのも事実です。学歴が無くても運転免許証さえ取得していれば出来る仕事でもあります。

このようなイメージと現実から「誰でも出来る仕事」「底辺の仕事」と思われてしまいがちです。実際にお客様対応をしていると、とんでもない無理な要求や奴隷のような扱いを受ける事も少なくはありません。

無理な要求やひどい態度をする(いわゆるクレーマー)の方に「お客様第一・お客様は神様だ」と上下関係をつけられた事もあります。しかし、運送・宅配を行っているのはお客様と同じ人間でありロボットではないので感情もあり傷ついたり怒りを覚える事だってあるのです。たしかにお客様や取引先の企業様がいなければ成り立たない職業ですが「お客様は神だ」など上下関係を作るのは違うのではないかと私は思います。なぜならお客様がいなければ私たち運送・宅配の仕事は成り立たないがお客様だって私たち運送・宅配業者がいなければ困るはずです。

例えば昨今、新型コロナウイルス感染が広がる中でマスク不足の問題が騒がれました。しかし感染の危険があるにも関わらず運送業の方はマスク生産工場から店舗まで納品するためにトラックを走らせる。この行為があるからこそ消費者はマスクを購入する事が出来るのです。もしも運送業者が休業したら店舗まで納品する事が出来なくなり消費者はもちろん世に出る事すら無くなってしまうのです。

宅配業に関しても一緒の事です。現在、全国で外出自粛のためネットで買い物をする方が増えていてお中元・お歳暮時期にも相当する程に荷物が増えていて現場は大混乱しています。そんな中で指定した時間に荷物が届かないと怒る方もいらっしゃったり、配達員をばい菌扱いしてくる方さえいます。このような方に出会うととても心が痛くなり悲しい気持ちになります。

先ほどもお伝えしましたが運送・宅配(いわゆる物流)のドライバーは自身の危険を犯してまで消費者の生活を支えている事を分かって頂きたいです。この記事を読んで頂いた方の中で悪いイメージをお持ちの方がいらっしゃいましたら是非、物流のドライバーに関しての考え方を少しでもいいので変えて頂けたら幸いです。

最後になりますが、新型コロナウイルスが一刻も早く終息し当たり前の生活が取り戻せるように心から願っています。

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