メンタルゾンビ戦士

私は身体が異様なほど丈夫で、風邪は数年ひいていない。走って派手に転んでも骨折も捻挫もしない。

身体が頑強な分、精神が劣っているように感じる。メンタル防御が足りていない。

硬い外骨格で柔らかい内臓を守っている昆虫のようである。

今のメンタル状態で心の病院に行ったら、何か病名が貰えるのだろうか。

ボディもメンタルも病院のお世話になることが全然無いので健康状態が把握できていない。

高校二年の時に、古典の先生から精神医療に関する内容の本を(半ば無理やり)手に取らされたことがあった(よほど私がアブナく見えたのだろうか。その一年間の記憶は定かではない)。感想文も簡単に書けと言われ、これ以上接するのは面倒だったので数ページめくって適当に軽い感じで書き上げた。ごめん。

どうしてこの後復活したのかは覚えていないが、数年気分が上がったり下がったりを繰り返して、今やや下がっている。

もはや命に何の価値も感じない。結局快楽に踊らされて皆死ぬのだ。終わらせるべきCircle of life。

自身の生命を厭うのは日常と化した。

それでもまだ生きている。社会生活を送ることができている。

これほど捻くれて歪みきった社会不適合クソザコメンタルであっても、私は不登校やニートにはならなかった。

むしろ、なれないのかもしれない。

家の中でダラダラと退屈な時間を過ごしていると、すぐに人生やめることを考え始めてしまう。それよりは何かに勤しんでいる方が楽でマシだったのだ。自分にとっては。

その性質のおかげか、大学中退というイレギュラーが発生してもすぐ軌道修正できたし、色々経験もできたし、ちゃっかり正社員として雇われ働かせてもらっている。家にいるよりも充実していて楽しい。

メンタルは人間生活に絶望的なまでに適していないのだが、必要な時に頭がしっかり作動してくれるので今のところ深刻な問題にはなっていない。しかし、これから25、35、40...と年齢が上がっていったら、どうなるだろうか?

糞メンタルな中年とか絶対やだ。老害予備軍だろコイツ。天に召されよ。

自分の場合、少なくとも35歳までには死なないと見苦しくなってしまいそうだ。

でも、そこまで生きられる気もしない。

30歳も怖い。自分が30歳って...想像もできない。

若いうちに、花の咲いている内に終わりたい。

劣等感と老廃物ばかり溜め込んだ未来の年老いた自分が見える。お前は生きている間そんな姿になる必要なんてないんだ。その前に手を打つから、安心しろ。


雪国って憧れる。そこに行けば何かあるだろうか。なんならこの冬行ってみようか。



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