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令和4年度能力開発基本調査結果に思う「伝わる」ということ

国家資格キャリアコンサルタント試験や
今回受験する(そして合格する)
※しつこいですが、自分に言い聞かせています
国家検定キャリアコンサルティング技能士試験

その中でも頻出御三家と言われているものひとつ
令和4年度能力開発基本調査」の結果

こちらを改めて勉強しています。

厚生労働省が調査報告しているこちら。

能力開発基本調査は、国内の企業・事業所と労働者の能力開発の実態を明らかにし、今後の人材育成施策の在り方を検討するための基礎資料とすることを目的に、平成13年度から毎年実施しています。

厚生労働省ホームページより

企業調査、事業所調査、個人調査の3つにわかれるものです。

平たく言えば
・企業は労働者に何を求めているの?
・どの程度会社って従業員に学びの支援してるの?
・働く人ってどの程度自己啓発してるの?
みたいな調査かな、と思います。

求めるものと、「すでにありますよ」というもの

その中で、おもしろいなと思ったものがありました。

企業が労働者に求める能力・スキルランキング 1位
(50歳未満の正社員労働者に求めるもの)
チームワーク、協調性・周囲との協力(全体の55.8%)

「職種に特有の実践的スキル」を上回って、
どの職種にも同様に周囲との関係性に関する能力なんだな、
というのが感想です。

「仕事はできるけど、周囲とトラブルが耐えない」
よりも
「仕事は支援しながらできる、周囲と関係性は良好」
な労働者のほうが、
会社側の視点だとやりやすいのかもしれません。


おもしろいなと思ったのが、
今度は個人側・労働者に聞いたこの質問の回答です。

仕事をする上で自信のある能力・スキルランキング 1位
(正社員、正社員以外同じ結果)
チームワーク、協調性・周囲との協働力(50%超え)

働く人に求める能力・スキル と
働く人が「すでに自信ありますよ」といっている能力・スキル が
一緒なのか、と。

これは、個人的に非常に興味深いと思いました。


「わたし周囲とよい関係性築けてます!」は自己満足なのか?

どの仕事でも
チームワーク、協調性・周囲との協働力が大切なのは
まぁ、そうだよね、と理解できます。
(もちろん、それについての考察はありますが、
 それはまた別の機会に)

そして、この能力・スキルというのは、
自己評価 と 他者評価が
必ずしもイコールではないものなのか、と。

そして、
チームワーク、協調性・周囲との協働力というのは
自分ができていますよ というよりも
相手にどう伝わっているか が大切な気がしました。

大原則を思い出す「伝える」「伝わる」

キャリアコンサルタントを取得してから
技能検定のような資格を改めて勉強するに至ったいま、
時間がたってもこれは忘れていませんでした。

ロジャーズの来談者中心療法における
カウンセラーの傾聴のための基本的態度
 です。

自己一致
無条件の肯定的配慮
共感的理解

その「共感的理解」にも
「共感的に理解していること、そしてそれを相手に伝えること
とありました。

わかっていることと
それが相手に伝わっていることは違う

コミュニケーションは相手が判断するもの

そんなことを
頻出御三家と言われているものひとつ
令和4年度能力開発基本調査」の結果
で考えた、そんな備忘録でした。


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