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「今更言われても」と温度差、熱量、伝え方

「これってなんでこうなってるの」「直近の企画から修正して」

毎回議事録を出した。必要な共有をした。
議事録だけでは見落とすことも考慮して、重要なことはわざわざ見やすい場所にも書いた。

そのうえで企画実施への工数を多く踏み、ゲストとの打ち合わせも終わった段階。
もうイベント間近のそんなときに、初めて聞いたかのような口調で突然ちゃぶ台をひっくり返すような発言をされれば、さすがに僕じゃなくても怒ると思う。

ましていちメンバーではなく信頼を寄せていた先輩であり、また今回のプロジェクトを提案してくださった方であればなおさら。

なんでもっと早く言ってくれなかったのだろう。
伝え方が悪かったのかな。

1、

その先輩は、僕が以前からお世話になっており、企画のサポートをしていただいていた方だった。知識も豊富で親しみやすく、僕の中では多大な信頼を寄せていた。

そんな方にこれまでの実績を認められ、企画を任せてもらえたことはとてもうれしいことだった。提案は文書形式ではなく口頭形式であり、かつ抽象度の高いものだったが、この抽象度を具体化することを任せてもらえたという感覚が、僕にはうれしかった。

その解像度を高めるため、ほかの方とともに、企画をどのようにしていくかを話し合った。お互いに試行錯誤しながら「とりあえずやってみよう」で議論を重ね、方針を出した。

先輩はお忙しい方と知っていたため、参加されない場合も必ず議事録を残した。忙しい中でもしっかり議事録を追ってくださる方だったため、そこに特に不安はなかった。反応も帰ってきており、読んでくれているとの認識に疑いがなかった。

その後、企画中のゲストへの説明・打ち合わせ、当日までのスケジュール決めなどを行った。前提として上記がクリアされたと思っていたため、僕ともう一人の方で企画やイベント当日に向けての調整を進めていった。もちろん、すべての議事録を共有事項として残している。

1度だけのログを見落としているなら問題ない。
しかし今回の場合、何度も連絡事項を見落としており、そしてかつ見逃していることの報告も一切なかった。信頼して任せてくれてたのもわかるが、比較的直前になってから急激な方針転換をするように言われても戸惑う。

「この方は忙しいし、ログ残しても見てくれないのだろうな」
この感覚に陥ってしまったため、その方と新しいことに取り組むことに抵抗を感じてしまった。
少なくとも、今後しばらくの間は。

2、

この経験を友人数名に話してみると、確かに大きく共感された部分もあった。
しかし、多様な経験を積んでいるほど、そうした「現状を諦めている」ように見えた。

見てくれないのはしょうがない。だって自分の関心事以外は興味ないから見ないし、なんなら自分のかかわるものすらも見ないから。だからやってほしいことは何度もリマインドして、それで見落とす人にはもう期待しない。

そうしたパターンが多いように見えた。

そういえば、先日僕に相談してくれた後輩も、ゼミでの役割分担の偏重、というか「自分がこれだけやってるのにメンバーが協力してくれない」ことを嘆いていた。主軸は違うが、大きく共感するところがあった。
まだ共感できているだけ「まし」なのか、それとも僕もその後輩も「未熟」なのか。

人は「おもしろそうなこと」「わくわくすること」に関しては忘れない。
忙しいからという理由で「推し」のライブ日時を忘れること、楽しみにしているコミックの発売日を逃すことはそうそうないだろう。

しかし今のプロジェクトが「おもしろくないのか」と考えるとそうでもないようだ。今のプロジェクトは大学の必修授業でもないため、どこかしらで「おもしろそう」と思ったから入ってくれているはずだ。社会人の方なんて、ただでさえ忙しいのだし、おもしろくないなら途中でプロジェクトから抜けているだろう。

こうした何とも言えないつかないモチベーションの人々に、一緒に、意識高く、連絡を見落とさないようにプロジェクトにかかわってもらうようにするにはどうすればいいのだろうか。

「期待しない」が考えなくて楽なんだと思うけど、それでも人を信じたい。
一人の熱量だけが高い状態だと、その人が抜けたときに何も残らなくなるから。

どうすれば議事録を見てくれるのだろう。
どうすれば楽しんで参加してもらえるのだろう。

ここ最近の悩み事だ。

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