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他者からの「リマインド」に依存していないか?

先日、とある地域のイベントに申し込んだ。
たまたま広報誌に掲載されていたこと、自分自身の関心があるテーマだったことから、気軽な気持ちで参加申込フォームに記入した。取り急ぎ忘れないよう、日時と場所をスケジュール帳に記入した。

さて、開催前日。ふと明日の場所が気になった。手元には押さえているけど、一応調べたほうが安心だ。ただ、実際調べてみると、一切、情報が見つからない。自治体主催のイベントだったため、申込を行ったホームページも見に行ったのだが、残念ながら削除されている。やむなく年間スケジュールを確認すると、確かにそのイベントが明日行われることは分かるものの、肝心の場所が書かれていない。場所は合っているのだろうか。スケジュール帳は間違っていないか。翌朝、少々不安になりながら現地に向かう。結果的には合っていたものの、開始前に焦りを覚えた出来事だった。

直前になって気になる、不安になる、ということは今に限ったことではなかった。ただ、今回と普段で異なるのは、「リマインド」がなかった、ということだった。

他のイベントに参加する際、多くのイベントでは、直前になり「リマインド」のメールを頂くことが多い。「peatix」経由で申し込んだ場合はpeatix側からリマインドメールが届くし、その他のイベントでも、主催者の方からリマインドメールが届くことが多い。仮に忘れかけていたとしても「あ、そういえば…」と思い出すことができるし、僕のような「そういえばいつだっけ、どこだっけ」という課題に対しても、リマインドメールが役に立つ。

ただ、今回のイベントではそれがなかった。また、申込時に自動返信メールを頂けたのはありがたかったのだが、そこに場所の記載がなかった。もし記載があれば、、と思った一方で、「リマインド頼り」「リマインド依存」になっている自分に気づく。

何かに申し込んだら、リマインドが来るだろう。
それがなくても、どこかに書いてあるだろう。
であれば、今、メモしなくても大丈夫だ。きっと誰かが言ってくれるから。

インターネットから気軽に申込ができ、気軽に参加できる今の時代、気づかないうちにそんな思いになっていないだろうか。もちろん、人間なので忘れてしまうこともあるだろう。例えば、職場の帰り道、偶然、Instagram広告に記載のあるイベントを見つけ、その場で参加申込&家に帰ったらスケジュール帳に書こうと思っていたが、帰宅後に忘れてしまった、なんてこともあると思う。実際、自分も経験したことがある。リマインドに救われたことも多い。しかしながら、それはあくまで「主催者の方の善意、好意」であり、それは「当たり前」ではない。あったら確かに嬉しいが、ないからといって責められるものではないのだ。そう考えると、自分で管理している自分の予定さえ、他人に動かされているのでは、あるいは、自分で管理できること「以上」を日々、過ごしているのでは、、というのは少々考えすぎかもしれないが、多少の怖さを感じた。

振り返ればそれはプライベートだけではなく、職場でも同様に言えることなのかもしれない。例えば、別の部署から依頼されたタスクやMtgについて、急ぎでないものがあった場合、適切に期日を管理できているだろうか。「リマインドがあるからいいや」「直前でいいや急ぎじゃないし」そんな気持ちはないだろうか。

現状は特にタスク漏れは起こっていないのだが(自分自身、忘れがちなのでスケジュールやガントチャートに即、記入するようにしている)、もし、タスクが漏れてしまったとして、リマインドがなかったことを言い訳にする、というのは、個人的には嫌だ。そして、今後自分がマネジャーになり、どれだけ忙しくなったとしても、メンバーからの依頼期日は可能な限り「リマインドなし」で対応できるようにしていきたい。自分の予定は自分で管理する。「リマインド」はあくまでも「親切・好意」であり、当たり前ではないのだから。



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