中尾卓司

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地域と人をつないで 静かなブーム  映画「にしきたショパン」

西宮北口を舞台に、ピアニストを目指して試練に向き合う若い二人の姿を描く映画作品「にしきたショパン」が静かなブームを呼んでいます。地域社会の活性化という役割も担う作品を世に送り出したプロデューサーの近藤修平(こんどう・しゅうへい)さんは、元大阪ガス社員、オペラ歌手、喫茶店のオーナーという異色の経歴の持ち主です。近藤さんに作品に注いだ思いを聞きました。                   【聞き手・中尾卓司】 ——「にしきたショパン」には、どんな反響がありましたか。 撮影地の西

    • 「旅するバイヤー」 岸菜賢一さん 「困っている生産者の役に立ちたい」

      「旅するバイヤー」を名乗る岸菜賢一さんの連続インタビューです。こだわり食品を集めたセレクトショップを経営してコロナ禍に「買い支えること」を呼びかけ、木桶職人集団「結い物で繋ぐ会」代表を務め、6次産業化中央プランナーとして生産者の商品加工を支援しています。新しいことにチャレンジを続ける大阪のおもろい人です。「困っている生産者の役に立ちたい」「好きな人と一緒になって好きなことをやりたい」と語っています。こんなかっこいい生き方があるのだ、とあこがれました。     【中尾卓司】  

      • 子どもたちのためにできることを探る    子どもの夢応援ネットワーク ともにいきるシンポPart4

        子どもの夢応援ネットワークが主催する「ともにいきるシンポPart4 外国につながる若者の支援を実践・実績から学ぶ」が3月14日、開かれました。箕面市立多文化交流センター・コムカフェを発信拠点に、東京や神奈川、浜松などとオンラインで結ぶハイブリッド型のシンポジウムでした。ウェビナー会議の仕組みを活用するシンポジウムは、ネットワークとしても初めての試み。ただでさえ、忘れられがちな外国ルーツの子どもや若者の支援に取り組む支援者や支援団体は、コロナ禍のために、さらに難しい現実に直

        • 「シネマドリフター」リム・カーワイ監督 大阪の今描く最新作「COME&GO」

          大阪に住むマレーシア人映画監督、リム・カーワイさんの最新作「COME & GO(カム・アンド・ゴー)」が3月12日、シネ・リーブル梅田で上映されました。第16回大阪アジアン映画祭の参加作品として。 「カム・アンド・ゴー」は「行ったり来たり、すれ違う」という意味なのでしょう。大阪で留学生や技能実習生として暮らしたり、夜の街やコンビニを支える労働力として働いたり。日本人を含めて、9の国と地域にまたがる多国籍の人たちの等身大で生きる姿を描いています。大阪の温かさも、外国籍住民たち

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        • なかがわはるかさん
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          「大好きな銭湯がなくなる」     堺市・神石温泉 半世紀の歴史に幕  最終日は3月15日

          「大好きな銭湯がなくなる。とても悲しい」 友人に誘われて、半世紀以上にわたる歴史を閉じる堺市堺区の神石温泉に行ってきました。 営業の最終日は、3月15日。 ゆったり、ゆっくり、じっくり。 初めてのお湯に気持ちよくつかって、くつろぎのひとときを過ごしました。 まきを燃やしたお風呂のお湯はやわらかく、体がとても温まる。 そのことを実感しました。 夫婦2人で年中無休の営業を続けてきた村田幸造さん。 「油は高い。燃料の調達には苦労した」 「そんなに悲しくは……」 「そう思わな、や

          「大好きな銭湯がなくなる」     堺市・神石温泉 半世紀の歴史に幕  最終日は3月15日